2007/07/07

織田信長のある一日

天下を取った信長は、自分と生年月日が同じで、生まれた時刻も同じ男がいるなら会ってみたいと思い、部下に命じて該当する人物を探させた。
条件に合う男が一人見つかったので会ってみると、極貧のみすぼらしい男であった。
信長は男に、「お前とわしはずいぶん違うようだな」と言った。
すると男は、「いえ、上様と私とは一日違うだけです」と答えた。
「一日とはどういう事か」と信長が尋ねると男はこう答えた。
「境遇は過ぎ去った過去の幻ですし、明日のことは誰にもわかりません。つまり上様と私の違いは今日一日だけではありませんか」と答えたという。
(朝日新聞平成19年7月7日(土)beの記事「昔も今も」より。文章改変しています)

信長がこの男にたくさんの褒美を持って帰らせたことから、彼がこの男の言葉を単なる負け惜しみとは捉えていないことがわかる。
どんな境遇の人にとっても、これまでどんないきさつがあろうとも、「いま」「ここ」でどう生きるかがすべてなのではないでしょうか。

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