2008/03/30

Mac Proを購入



初めてパソコンを買ったのは1988年。ああ、もう20年も前になるんだ。
そのときに買ったのはMacintosh Plus。日本橋のマック専門店へ入るなり興奮と緊張のあまり「マックでデジタルライフを始めたいんですが」と口走って店員さんにあきれた顔をされた。
これは当時のマック専門誌に掲載されていた「マックでデジタルライフを始めよう」というコピーそのまま。今思い出しても赤面の思いです。
OSは漢字 Talk 2.0。これに20MBのハードディスクとImage Writer IIという純正のプリンターで50万円だった。
Excelに内視鏡検査のデータを黙々と手入力しているうちにハードディスクがいっぱいになったので、 1990年に名機IIciを80万円で購入。ハードディスクの容量は80MB。OSは漢字Talk 6.04。
このマシンはHyperCardで医療用のスタックをいろいろ作ったり学会発表や論文の原稿を書いたり膨大なデータを統計処理したりフル稼働 だったけど、インターネットはまだ未体験でした。

1999年イチゴ色の初代iMac購入。Rolling Stonesの歌うShe is A Rainbowが懐かしいですね。このマックはあまり仕事には使わず主にネットサーフィン専用。見にくいCRTでネットしまくったのでこの時期にかなり視力が低下した。

2003年ついにマックとの15年間に及ぶ蜜月時代は終焉を迎え仕事の都合でWindowsマシン(ノート型のFMV-BIBLO)に鞍替え。自らを転びバテレンと称す。
その後FMV君は5年間たいしたトラブルもなく本当によく働いてくれたけれど、最近いよいよ重たくなり(ほとんど常にCPUビジー)、マックでWindowsを走らせるためにMac Proを購入となりました。

ハードディスクの容量は僕が初めて買ったときの4万倍、CPUのクロック数は実に400倍になったけれど、20年前と変わらないのは箱ををあけるときのドキドキする気持ちと、買った人の心をくすぐる知的でエレガントなパッケージング、そしてパッケージを開けたときの匂い。
この匂いを嗅ぐと、僕の心はもう降参してしまう。ああ、これこそマックの匂いだ。






2008/03/28

もうすぐ4月








2008/03/26

当臍動悸



浅田宗伯は補中益気湯使用の目安として以下の八項目を挙げた。

1.手足倦怠
2.言語軽微
3.眼勢無力
4.口中生白沫
5.失食味
6.好熱物
7.当臍動悸
8.脈散大無力

この八項目のなかでよくわからないものが一つある。
それは当臍動悸である。
文字通り腹部の触診の際に手を臍のあたりに当てると動悸を触れるというものだが、西洋医学的な観点から言えば動脈瘤以外で腹部大動脈が拍動していることにどんな意味があるだろう。
長い間僕にはこの動悸触知の意味がわからなかった。

今日薬剤師さんたちに漢方の講義をしていてふと気が付いた。これは補中益気湯が平滑筋のトーヌスの低下している患者に用いるということに関係があるのだ。

腹部大動脈というのは血液を下半身に運ぶ太い水道管のようなもので、心臓の拍出する血液の推動力を無駄なく末梢に運ぶという観点からすると、人体の中でおそらくもっともシンプルな役割を担っている器官である。拍動の圧によって筒の径が拡張すると推動のエネルギーが失われて効率が悪いので、拍動によって径がまったく変化しない鉛の水道管のような低コンプライアンスの円筒構造物が理想だろう。だから平滑筋のトーヌスの高い、元気な人の場合は拍動に伴う腹部大動脈の径の変化は少なく抑えられていると考えられる。
だが病的な状態で平滑筋のトーヌスが低下してくると拍動のたびに腹部大動脈は大きく伸展する。腹部大動脈と腹壁の間に存在する腸管平滑筋や腹直筋のトーヌスも低いので、腹壁を圧するとダイレクトに腹部大動脈の拍動を触知することが出来るようになるだろう。
当臍動悸とは平滑筋のトーヌスの低下を意味するのかもしれない。

looking up






2008/03/25

pan-focusがもたらす臨場感

いわゆるpan-focusの写真というのは、近景から遠景まで、すべてにピントが合っている写真のことだ。
僕たちの目はpan-focusではない。本を読んでいるときは文字にピントが合っているが本の外はぼやけているし、遠い山並みを見ているときは足元はぼやけている。
でも僕たちの目は注目した対象に瞬時にピントを合わせることが出来るので、近くを見ようが遠くを見ようが、意識にのぼる全ての対象物にピントが合っている気がしている。つまり僕達の目は空間や時間の動きの中でpan-focusである。あるいは記憶の中でのpan-focusと言うべきか。
DP1で撮った写真を見ると、近くのものから遠くのものまで異様にピントが合っている。僕はその写真の中を視線を動かして見ていく。、その見ている瞬間の注目している対象全てにピントが合っているものだから、まさに自分がそこに立ち会って、その風景を見ているような気がする。僕がDP1の写真を見て感じる臨場感、臨在感、その場に居合わせている感じは、そこから生まれてくる気がする。




  

2008/03/23

DP1に革を貼ろう


omizoさんのブログで革張りのDP1を見てしびれてしまいました。かっこいい!
今日は日曜日だけど雨が降っているし、カメラの革張りにはもってこいだ(意味不明)。
よし、僕も貼るぞ。ってこの写真はもう貼り終わった後です。完成図だけアップしました。


準備するもの
スコッチ両面テープ(型紙を貼り革に貼るのに使う。278円)
OLFA カッターマット(これは優れものでした。598円)
OLFA アートナイフプロ(精密作業用のカッター。850円)
ichibeyさんのブログからダウンロードさせてもらった型紙
JHTのカメラ用貼り革(ライカタイプ3。両面テープが付いているのでボンド不要。2415円)

最初、貼り革の裏に両面テープで型紙を貼って、裏側から切り抜いたのですが、表側から見ると裁断線が微妙にゆがんでいます。カッターの角度が左右に傾いていたせいでしょう。こりゃ失敗。
あらためて今度は貼り革の表に型紙を貼って表側から切り抜いたらうまくいきました。
何にでもちょっとした工夫があるものですね。
Foveonのマークのところは切り抜くかどうか迷いましたが、切り抜いた方が見た目にアクセントが付いてチャーミングですね。


なかなか渋い。「お父さんのカメラ」風情です。
革の匂いがしてきますか?


レンズキャップにも貼っちゃいました。

2008/03/21

DP1で花撮り



今日は雲の動きが速くて晴れたり曇ったり、目まぐるしく光の様子が変わる風の強い日でした。
被写体も風にあおられるので花撮りにはやや不向きな日でしたが、光の変化としてはおもしろく撮影できました。
まず一枚目は満開の山茱萸。

近所の神社の階段。
手前から向こうまでずずずいっとピントが合う。DP1恐るべし。



スズランみたいな花が咲いていた。
家に帰って本を調べたらアセビ(馬酔木)という樹でした。
馬が食べると枝や葉っぱの毒でひどい目に遭うらしい。











自然公園の中の森の小道。このカーブにおもむきがあって好きなんです。
この公園を設計した人はここから見たこの小道のカーブを意識していたと思う。

20080321 (10)

水仙。アブが蜜を吸っています。

20080321 (11)

DP1でマクロを撮るためにクローズアップレンズを付けるのはちょっと手間がかかります。
でもマクロの撮影そのものはCaplio R6より失敗が少ない。
その秘密はピント合わせです。
R6でマクロを撮るときピント合わせのレバーの加減が難しかった。
DP1ではダイアルでピントを合わせます。これがとても使いやすい。

拡大表示画面でピントを合わせる。
シャッターを半押しして通常画面で構図を決める。
シャッターを本押しして撮影する。

この流れが自然で気持ちいい。ストレスなく、リズミカルに撮影できます。
しかもピンぼけはほとんどありません。
R6君の頃より失敗写真が大幅に減りました。

20080321 (12)




梅は高いところに咲いていて、風に揺れるので撮影が難しいですね。
腕を伸ばしてISO400で撮影。



庭のサクランボの蕾なり。



今年もいっぱいサクランボが出来るかな。







ネモフィラのブルーがきれいですね。








クローズアップレンズが織りなす背景の光のフレアー(ゴースト?)の効果がおもしろい。

2008/03/16

マンサク


Taken with Sigma DP1.

近所の遊歩道へ夕方の犬の散歩に行ったらマンサクが咲いていました。
名前の謂われは、早春にまず咲くからまんさくとな。



Taken with Sigma DP1.

これはちょっとグリーンがかったマンサク。

DP1+Close up lens


DP1にKenkoクローズアップレンズNo5と10を装着の図。
拡大率の低いNo5の方がなぜか分厚い。






イキのいい雲

エー、今朝採れたてのイキのいい雲はいかがっすかー。ピチピチしてるよー。











dance of clouds, originally uploaded by slowhand7530. Taken with Sigma DP1

2008/03/15

DP1の描写力


空半分雲 空半分青空。



なんか、このカメラの描写力、すごい。

DP1でマクロ(続き)


Kenko Close up lens No. 5
Kenko クローズアップレンズNo.5で撮影。(約20cm)



Kenko Close up lens No. 10
Kenko クローズアップレンズNo.10で撮影。 (約10cm)



Kenko Close up lens No.5 + No.10

クローズアップレンズって重ねることも出来るんですね。
No.5にNo.10をスクリューするとここまでアップで撮れます。(約5cm)

2008/03/14

山茱萸開花


DP1+スクエアートリミング

よーし、今日はいっぱい撮るぞーと意気込んで出かけました。
公園の山茱萸が咲いているのを発見。
用意周到。ちゃんと三脚も立てて。



Caplio R6でズームマクロ


DP1+クローズアップレンズNo.10+スクエアートリミング


DP1+クローズアップレンズNo.10+スクエアートリミング


DP1+クローズアップレンズNo.10+スクエアートリミング


DP1+クローズアップレンズNo.10+スクエアートリミング
雨に濡れる青梅です。

まだ少ししか撮っていないのに雨が降ってきた。
残念だが今日はこれまで。撤収だー。

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