2008/06/20

Breakfast at Tiffany's


最近買ったGerry Mulliganの「Night Lights」をアルバム・リピートモードで聞きながら村上春樹訳「ティファニーで朝食を」を読む。
本のカヴァーはTiffanyのテーマカラーのきれいなペパーミント・グリーン。
「ティファニー」の原作は1958年出版。
「Night Lights」は1963年リリースで当時のニューヨークの雰囲気を味わいながら読むのにぴったりです。
ちなみにこのアルバムの4曲目「Prelude in E minor」はAspect in Jazzのテーマ曲。



ホリー・ゴライトリー

旅行中
男の子のような髪
朝食のシリアルのような健康な雰囲気
石鹸やレモンのような清潔さ
揺らぐことのない趣味の良さ
眠りたくもない。死にたくもない。空の牧場をどこまでもさすらっていたい。
私はなおかつ自分のエゴをしっかり引き連れていたい。
自分といろんな物事が一つになれる場所を見つけたとわかるまで、私は何にも所有したくない。
私は普通よりは、自然になりたい。
檻の中に閉じこめられた動物を眼にすることは耐えられない。
野生の生き物に深い愛情を抱いたりしてはいけない。それは飛びさってしまう。
空なんて空っぽで、だだっ広いだけ。そこは雷鳴が轟き、物事が消え失せていく場所。
私はランクを落としてまで生きたくない。
私たちはどっちも一人きりで生きていく。
私たちはお互いのものだった。
いつまでたっても同じことの繰り返し。
暖かそうな部屋の窓辺に猫は自分の居場所を見つける。

無垢(イノセンス)とは何だろう。
自分のありように関する決定権を他人にゆだねないこと。
自分を構成する要素の取捨選択権をパーフェクトに自分の管理下に置くこと。
それが彼女の清潔感や趣味の良さを生み出す。
でもその世界にいるのは彼女だけ。限りない孤独。
いつか彼女は世界と融和したいと思っている。
さもなければ彼女は自分の無垢を作っている自分を破壊するしかない。



SDIM1862, originally uploaded by slowhand7530.

8 件のコメント:

  1. みゆ6/22/2008

    ジェリー・マリガンとは渋いですねぇ。それにしてもしっかりテイファニー・ブルーの装丁ですね。まわりのゴールドラインがまた独特でいい感じです。

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  2. >みゆさん。
    ジェリー・マリガンってバリトンサックス奏者なんですね。
    名前は知っていたけど何の楽器を演奏しているかは知りませんでした。
    お恥ずかしい。

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  3. 匿名6/22/2008

    ヘップバーン主演の映画版しか知らないですが、

    あちゃらでは、怪し気なアパートの住人「ユニオシ氏」のヴィジュアルインパクトばかりが記憶に残っております(・ω・)

    原作にも、この怪し気なニッポンジンは登場してるのでしょうか?

    TiM3

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  4. >TiM3さん。
    僕は映画のほうは見ていませんが、小説にもユニオシ氏は登場します。カリフォルニアから来た雑誌専属の日系カメラマンという設定ですね。
    昔のアメリカ映画に出てくる背が低くてメガネをかけて出っ歯の日本人の名前はハシモトさんという人が多かった気がします。
    はてさて、ユニオシさんとは誰なのか。
    岩西?山西?山梨?住吉?国吉?

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  5. みゆ6/23/2008

     購入してしまいましたナイト・ライツ。ジェリー・マリガンはバリトン・サックスを脇役から主役もはれる楽器へと世間の認識を変えた人としても知られています。といいつつ、彼のCDを持っていませんでした。届くのが楽しみです。

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  6. おお、買われましたか。タイトルのnight lightsにふさわしく、夜静かにしみじみ聞くのにぴったりですよ。
    むかし近畿放送の深夜にやっていた油井正一さんのAspect in Jazzのテーマ曲が入っていて、この曲がかかると油井さんの渋い声が今にも聞こえてきそうです。

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  7. みゆ7/02/2008

    ジェリー・マリガンさん、無事に届いて車の中で聴いています。そして、同時に買ったスコット・ハミルトンさんもヘビー・ローテーションになっています。普段の生活の中では、夜静かにしみじみ聴くという感じになかなかならないのですが、夜用の照明(いいなぁ、、そんな風にできたら。いつか実現したいなぁ)にしてワイングラス(私は飲めないので葡萄ジュースになりそう)を片手にしみじみ、、、妄想に入ってしまいますね。

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  8. >みゆさん。
    スコット・ハミルトン。iTunesで試聴しました。
    おお、この音楽!すごくムーディーですね。
    ムーディーといえばムーディー・勝山ですね。僕らの世代ではMoody Bluesです。ムード歌謡なんていうのもありました。あー、あまりに古い。いったい、キミ歳いくつやねん!と大阪弁でつっこみの一つも欲しいところです。
    今夜は僕もムードたっぷりに間接照明を浴びながら葡萄ジュースをいただきたいと思います。

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