2009/05/31

それは微かに甘い林檎のような香り

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5月が終わる。


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永かった5月。


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底の抜けたバケツで水をくんでいるような果てしない労働。


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ひたすら後を追ってくる不運にも似た戦後処理。


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悪い運命は追いかけてくる。
こちらから追わない限り。


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悩みは常に脳の事情。


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今日は何も考えずに山へ行こう。


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定家葛(テイカカズラ)。


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式子内親王を愛した藤原定家が、死後に定家葛に生まれ変わって彼女の墓石にからみついたという(Wikipedia)。


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咲き乱れる野バラ。


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可憐なエゴノキの花。


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5月の風はかすかに甘い。


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甘い風は森を包む。


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それは微かに林檎の香り。


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今日でその5月が終わる。

2009/05/30

ムフフな広角

GRD2 with GW-1
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相変わらず意味不明なタイトルですが


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GRD2君用の広角レンズGW-1を手に入れました。


GW-1
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キレイだな。新しいレンズ。
むふふ。


21mm
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こんな空が撮れたりします。

2009/05/29

ダイ・ハードな金曜日

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もともと休みだった今日はちょっと楽しみにしていた予定もあったが


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話してしまえば実も蓋もないダイ・ハードな金曜日。


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自身の労をねぎらいつつ、心静かにブログをしたためる(笑)。


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奇しくも今日は民放でダイ・ハード2が放映される日。
「何でオレがこんな目に・・・!」


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「よせ!よすんだ!撃つんじゃない!」

2009/05/28

TinEyeで画像検索

僕が仮にタンポポの画像を探そうとしたら、Google画像検索Yahoo!画像検索百度などで検索画面に「タンポポ」と入れれば簡単に検索できます。
でもネットでは、言葉による検索は容易ですが、画像による検索は簡単ではありません。


例えば僕がネットでたまたまこの絵を見て、誰のなんという絵だろうと思った時、どのように調べたらよいでしょう。
僕が時々使っているのはTinEye(ティン・アイ)というサイトです。


調べたい画像をいったんデスクトップにダウンロードして、



この参照でアップロードするか、その右側の



ここに画像のURLを入れると、ネットにアップされている約10億(!)の画像の中から、似た画像を探し出してくれます。




この画像についてはネット上に似た画像が109枚アップされていることがわかります。

画像がアップされているサイトのURLも掲示されるので、それをクリックしていけば何という画家の何という絵かがわかります。
これはみなさんご存じの、アンリ・マティスの「ダンス」です。


検索すると、当然ちょっと変な絵もひっかかってきます(TinEyeが紹介しているちょっと愉快な検索結果のサンプル)。


もっと簡単にTinEyeを利用するにはplug-in(プラグ・イン)を使います。



TinEyeのこのページを開けると、FirefoxとIEのためのプラグインをインストールできます。
このプラグインをインストールすると、ネット上の気になる画像から直接似た画像の検索を行うことが出来るようになります。
画像の上で右クリックすると、「Search Image on TinEye」というのが表示されるので、そこをクリックすると別タブに結果が表示されます。

非常に便利。いずれ有料になるのかもしれませんが、今はベータ版なので無料です。

2009/05/24

現場写真

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事件現場のような写真が撮りたい。


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酷薄なまでに明解なディテール。
対象はあくまで画面の中央。



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美的側面よりもそこで何があったのかを示す証拠写真のようなもの。


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今日の写真は全てGRD2君。
がんばってます。


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ユキノシタの群生。すごい。


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現場写真。


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モグラ君の死亡推定時刻は昨夜午前三時。


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ちょうどその時刻にモグラ君が何者かと激しく口論していたのを近所の人が聞いている。


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2009/05/23

三代目

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GRD2

1台目はCCDのゴミ、2台目は片ボケで交換になったGRD2君。
3台目がやってきました。
GRDそのものも、銀塩のGRが初代、デジタルのGRDが二代目ですから、GRD2はGRの三代目ということになります。


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GRD2

江戸の川柳に「売り家と、唐様で書く三代目(うりいえと、からようでかくさんだいめ)」というのがあります。

初代は文字をきちんと習う暇もないほど馬車馬のように働いて財をなし、二代目は素直に父親の跡目を継いで堅実な経営で安定期を迎え、三代目は初代の苦労を知らず富裕な家庭で何不自由なく育ったために、学問や趣味や道楽で身を持ち崩し、家を売る羽目になる。
家を売るにしても、三代目は根っからの趣味人なので、家に貼る「売り家」という張り紙の書体ひとつにも凝ってしまって、ここはやはり今流行の唐様(中国の唐の書体)でなくてはなるまい(当時の流行の最先端は中国だったんですね)というわけです。
家を売らなければならない悲劇と、ついついトレンディーな書体で「売り家」と書いてしまう三代目らしさがおかしい。


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GRD2

フォークソングが全盛だった頃に彗星のように現れた荒井由美(ユーミン)は、当時キャベツばかりを噛んでいた四畳半の住人たちの中に、超絶的に垢抜けた世界を出現させました。
泉谷しげるなど、当時のフォークシンガーたちは彼女の実力に舌を巻くと同時に、オシャレなコード進行だけじゃねーかというやっかみを口にすることが多かったように思います。
ユーミンは三代続いた老舗の呉服屋さんの娘で、自分の音楽は簡単に作れるわけではないという意味を込めて「三代続かなくちゃ駄目なのよ」と言ったとか。
以上は僕の古い記憶なので間違っているかもしれませんが、まあ事ほど左様に三代目というのはそういうもんなんですね。


さて、話は変わりますがGRDとDP1は何が違うのか。
それが今日わかった気がする。



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GRD2


僕の印象では、GRDには日常が写り、DP1には非日常が写る。



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GRD2

僕はどうも日常の中に隠れている非日常的なものを追っているみたいで、マクロが好きなのもそれが理由かもしれません。
DP1で撮影すると、ありふれた景色にちょっと変なものが入る。
変なものと言っても、背後霊とかではなくて(笑)、気配(けはい)。ちょっとこの世ならざる気配。
普通のものを写しているのに、そこには普通でないものが写ってしまう。普通に撮っても普通でなくなる傾向がある。
それは僕だけの現象ではなくて、ほかの人がDP1で撮った写真を見てもそれは写っている。

その理由は、DP1で撮った写真が超絶的にリアルであることと関係がありそうだ。
現実を超細密に描くとそこに非現実が現れるように、
DP1はリアルの向こうにある超リアルが「写ってしまう」カメラなのではないか。

だから、実は非日常を追っているのは僕ではなくてDP1なのかもしれない。
僕は実はこのカメラに非日常を撮らされているのではないか。
でも撮っているにせよ、撮らされているにせよ結果的に僕は満足な日々を送っているわけだからそれでいいんですが。

さて、GRD2は素直なカメラです。
撮れば、そのまま日常が映る。
だから日常のスナップにはもってこいのカメラです。
でもDP1で写る非日常をこのカメラで追おうとしても難しい。どうしても日常になってしまう。

撮るカメラによって見える世界が違うという、ありきたりな結論で今日のお話はおしまいです。


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GRD2

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