2009/09/24

Beatlesという病院

みなさんは、ビートルズ解散後のジョンとポールの曲は好きですか?
僕が好きなジョンの曲は以下の8曲。

Mother 1970
Love 1970
Imagine 1971
Oh My Love 1971
Happy Xmas (War is over) 1971
Woman is the nigger of the world 1972
Aisumasen 1973
Woman 1980

ポールは以下の6曲。
Junk 1970
Another Day 1971
Uncle Albert 1971
Hi Hi Hi 1972
Live And Let Die 1973
My Love 1973

Womanを除けば、1973年で僕の好きな曲は尽きてしまう。
ビートルズというるつぼの中で、二人は激しく化学反応を起こして次々に名作を生み出した。
解散後あまりたくさん魅力的な曲が生まれないのは、二人が離れてしまったせいだろうか。
それならみんなが強く切望していたように、ビートルズが再結成されたら、彼等はまた名曲を作っただろうか。

でも逆に言えば、もうお互いにほぼ言いたいことを言ってしまったから一緒にいる必然性も、名曲が生まれる必然性もなくなったのかもしれない。

個人の病が、人類共通の病とつながって名曲が生まれるのだとしたら、二人はビートルズという病院から退院してしまったんじゃないだろうか。
ジョンはヨーコという薬で病が治り、
ポールはヨーコがジョンをポールから引き剥がしたおかげで病が治ったのかもしれない。
僕らがまだ彼等の曲を強く欲しているとしたら、
僕たちはまだ治っていないのかもしれない。

2 件のコメント:

  1. 匿名9/24/2009

    芸術が精神の病による所業なら

    芸術を欲することこともそうした病によるものなんでしょうね

    では芸術の命脈の長短は何によって決まるのか

    その芸術を生み出した精神の病の時代を超えた普遍性の多寡ということなのかなあ~


    とーし

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  2. >とーしさん。
    「その芸術を生み出した精神の病の時代を超えた普遍性の多寡」
    うん。まさにそうかもしれません。
    それともうひとつは作品の出来も関係しているかもしれません。
    芸術家は自ら病にかかって、作品という液体を分泌しているんじゃないか。
    その液体が病に効く。
    でも同じ病にかかっても、芸術家によって分泌する液体の純度が違うので、効果も同じではない。
    深刻な病でなくても、純度の高い液体を分泌した芸術家は歴史に残るのかも。

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