2011/08/08

今月の新刊

ただ花の写真を撮れば美しいと思うひとが多いですが
彫り出す前の世界には驚きも美しさもありません。
ただ驚く人だけが世界から花を彫り出すのです。
人の欲望だけが女性を世界から掘り出すのです。


ふくらはぎしん著「あなたがシャッターを押す前に世界は存在しない」より

2 件のコメント:

  1. こんばんは。
    これはshinさんの新刊ですか?^^
    目の前の対象物の魅力を見つけ出すのは宝探しのようなものですね。
    宝はそんなにすぐに見つかるものではないので
    そこに宝があるかも…と思っても、誰もが探索に赴くわけではありません。
    探索者に必要な資質は、好奇心と諦めの悪さと体力と…、
    あとは何でしょう。
    探しだして見つけたときの「驚きは」、その人だけにしか分からないのでしょうね。
    その驚きを皆と共有したいと思ったときに必要なのは、
    対象物への愛情と、見てくれる人への愛情と、
    あとは何でしょうね。

    私もこちらでいつも驚くことがあります。
    shinさんのお写真の細部まで丁寧に描き出す繊細さ。
    枯れた葉脈の細かな線とか。カエルの表皮の粘膜の質感とか。
    被写体の細部の繊細な美しさに「驚く」ところが
    shinさんの魅力といえるでしょう。

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  2. 話者が興奮していると、興奮したまま記した文章はえてして扇情的になります。
    照れくさいので架空の書物からの引用という形で提示しました。

    >探索者に必要な資質は何でしょう?
    むかしビックリハウスという雑誌に「ビックラゲーション」というコーナーがありましたが
    探索者に必要な資質は、ズバリ「驚く能力」だと思います(笑)。

    >その驚きを皆と共有したいと思ったときに必要なのは?
    それはズバリ「ひつこさ」だと思います。あー我ながら暑苦しい(笑)。

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