2011/09/04

D700

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Nikon D700 with AF MICRO NIKKOR 2.8/55
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昨日は台風12号の降りしきる風雨の中クルマを駆って梅田のヨドバシカメラへ行った。
何を買ったかというとNikon D700。
ついに念願のフルサイズを手に入れてしまった。










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Nikon D700 with AF MICRO NIKKOR 2.8/55
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後継機発売間近の噂で持ちきりのこの時期に
なぜおっさんはD700購入などというとんでもない暴挙に出たのか。
それはたとえばジリジリと値を下げたD700がついに3年前の発売時の半値(!)になったことや
おそらく近々発売される後継機の画素数はD700の倍以上になってしまうだろうということや
手持ちのミクロニッコールやマクロプラナーを本来の35mmで使ってみたかったことなんかがあるけれども
なにより余裕のフルサイズをいっぺん使ってみたい!フルサイズってどんなんやねん!
という積年の思いがついに決壊したダムのごとく溢れ出したというわけだ。ドドドドーン。






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Nikon D700 with AF MICRO NIKKOR 2.8/55
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で、実際使ってみてどうだったのか。
カメラが変われば写真が変わるかといえば、
上記三枚の写真をご覧になっていただければわかるように
以前の写真と取り立てて何が変わるわけではない。

ただ今日一日雨のあいまを縫って写真を撮りながらシミジミ感じ入ったことは
キャパシティの高いカメラは自由度が高いということだ。
シャッター速度、絞り、ISOの選択の幅が非常に広く
なおかつ撮った写真を現像する上で破綻しにくいという
撮影と加工の両面で自由度が非常に高いということ。
写真の中身が変わるわけではない。
 広いトラックで走ったからといって速く走れるわけではなく
国立歌劇場で歌っても音痴は音痴というわけだ。トホホ・・・。


だからこういうキャパシティの高いカメラは
本当は海や山や草原やジャングルや早朝や夕暮れや夜など
縦横無尽に野山を駆けまわって写真を撮る人にとってこそ価値のあるものだけど
僕のようなごく狭い生活圏の中で写真をとっている者にはやはり贅沢品と言わざるを得ない。

ただ何というんだろう、この大きな湯船に浸かっているようなゆったりした感じはとても気持ちがいい。
せっかくだから贅沢を楽しむことにしよう。

10 件のコメント:

  1. shinさん、フルサイズデヴューおめでとうございます!
    以外な展開に、少しオドロイテいますが、
    >キャパシティの高いカメラは自由度が高いということだ。
    シャッター速度、絞り、ISOの選択の幅が非常に広い。
    なおかつ撮った写真を現像する上で破綻しにくいという
    撮影と加工の両面で自由度が非常に高いということ。
    ↑には、まったく私は同感です。
    shinさんの作品の特徴のひとつは「徹底的な質感追求」にある、と
    私は思います。
    だからこそのシグマセンサーやオールドレンズへの愛着がお在りなのだと...
    フルサイズの選択はshinさんにとっては贅沢でも何でもない、ですよ。
    今日の作品の空気と光線の透明感。そして対象の素晴らしい質感など、
    これからが楽しみです。人生一回キリです!!
    謳歌してくださいね! 私は楽しみです。

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  2. みゆ9/04/2011

     おめでとうございます!
     なんかしあわせ気分がぐいぐい伝わってきます。カメラのことに全く詳しくない私では、shinさんにとって「そうそう、そこなんよ!」といったような気の利いたコメントができないので、そこらへんは詳しい方にお任せします。
     で、写真に添えられた文章を読んで、近畿自動車道の東大阪あたりのビルの上にあった看板を思い出しました。「バースのバス」というキャッチフレーズとともにゆったりと湯船に入る元阪神のランディ・バース選手が起用された看板なんです。いいよなぁ、、、

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  3. hiroshipsさんありがとうございます。そう言っていただけるとすごくうれしいです。
    >shinさんの作品の特徴のひとつは「徹底的な質感追求」にある・・・
    この言葉がとても嬉しいです。
    たぶん僕は「触りたがり」なんだと思います。

    ちなみに買ってきた当日の夫婦の会話です。
    私「一眼レフ、買っちゃった」
    妻「えっ!?一眼レフはもう持ってるやん!」
    私「いや、あれはミラーレス」
    妻「????」
    私「いやー、買っちゃったよ」
    妻「いくらやったん?」
    私「えーとね、定価の半額」
    妻「そんなねー、贅沢してたらバチがあたるんやから」
    私「うふふ」

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  4. みゆさんありがとうございます。
    バースのバス。知ってます。
    ランディ・バースがお風呂に入ってる巨大な看板ですよね。
    そうそう、あんな感じなんです。
    うふふ。

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  5. 来ましたねー^^;
    破綻しにくく、キャパシティーの高いカメラとは
    正にそのとおりですね。
    そして、shinさんワールドは揺ぎ無いのもうれしいです^^
    参考になることばかりです。
    φ(・_・) メモメモ

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  6. photosukeさんありがとうございます。
    D700を購入する上でphotosukeさんの京都シリーズがとても参考になりました。
    僕もphotosukeさんみたいにひとを撮りたいんですがなにぶん娘はもう大きくなっちゃったし
    モデルさんを雇うだけの甲斐性もないので自然をモデルに写真をとっています。
    動物園へ行ってらくだでも撮ろうかな(笑)。

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  7. おぉ。フルサイズですか。
    shinさんみたいに丁寧に撮影し現像される方なら、フルサイズ機のような能力に余裕のあるカメラが生かせるのでしょうね。

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  8. フルサイズ! いいな~。
    わたしも一眼はNikonですから羨ましい。

    やっぱり違いますよ!
    落ち葉の2枚、「解像感があって柔らかい」そんな感じがします。

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  9. のんくりさんありがとうございます。
    こういう立派なカメラを持つと、ちょっとやそっとのことでは動じないというか
    少し心を動かされたくらいではシャッターを切らないような気がします。
    いい刀を持ったお侍さんの気分とでも言うんでしょうか
    ほら、よく時代劇のパロディーであるじゃないですか
    「ああ、またつまらないものを切ってしまった」という。
    いいものに出会わないと刀を抜かなくなる。
    この刀を抜くにはもったいないという感じ。
    つまらない写真をいっぱい撮ってしまって
    あとで扱いに困ったりするのが減るんじゃないか。
    ・・・・
    そうだといいんですが(笑)。

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  10. larywaさんありがとうございます。
    larywaさんのあの写真は濃厚な味わいでとても美しいです。
    マイケル・ケンナという写真家の名前を教えて頂きありがとうございます。

    >落ち葉の2枚、「解像感があって柔らかい」・・・
    はい。フルサイズの徳と言うんでしょうか。
    カリカリにシャープネスを上げなくても欲しい質感に手が届く。
    それがこのカメラを買ってうれしい一番のポイントかも知れません。

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