2014/04/29

FIAT ABARTH 595

FIAT ABARTH 595 competizione

2013年1月、日本国内でも堂々のデビューを果たすことになったアバルト595シリーズ。
そして2009年の“トリブート・フェラーリ”に次いで、このたび“エディツィオーネ・マセラティ”も登場するに至ったアバルト695シリーズ。
“600”ではなく“595”、そして“700”ではなく“695”。この2つのグレード名の、いささか切りの良くない数字に違和感を覚えた向きもあるかもしれない。
しかし“595”と“695”は、アバルトにとっては重要な意味のある数字。かつて、アバルトに栄光をもたらした名作へのオマージュだったのである。

1957年11月のトリノ・ショーにて、アバルトは4か月前にデビューしたばかりの“フィアット・ヌォーヴァ500”をベースとするチューンドカー、
“フィアット500デリヴァツィオーネ・アバルト”を発表する。
排気量は標準型フィアット500と同じ479ccながら13.5psから21.5psにアップ。最高速についても、標準型の85km/hから“大台”に乗る100km/hに向上していた。
そして翌’58年、第二世代に進化した500デリヴァツィオーネ・アバルトは、スピードと連続耐久走行の国際記録に挑戦。数多くの記録を達成して見せた。
さらに“イル・マーゴ(魔術師)”ことカルロ・アバルトは、フィアット500をベースとする単座レコードカーを製作して、20件以上の国際レコードを記録したのだ。

ところがこの時期のアバルトは、意外にもフィアット500のチューニング版を積極的に販売することはなかった。
と言うのも、同じ1958年にフィアット本社が、アバルトとのコラボによるヌォーヴァ500のスポーティ版“フィアット500スポルト”を発売していたからである。
しかし’62年には500スポルトの生産も満了したことから、自社ブランドでフィアット500ベースの新しいチューンドカーを自由に製作する余地が与えられることになった。
そして1963年9月に正式デビューした新型車こそ“フィアット・アバルト595”。つまり新型アバルト595の起源となったモデルなのだ。

フィアット・アバルト595のメカニズム面での新機軸としては、一体鋳造の専用シリンダーが挙げられる。
またピストンやカムシャフトも新設計されたほか、大径のキャブレター(ソレックスC28PB)を選択。
アバルトが得意とするオイルパンやエキゾーストシステムも専用品が用意された。
さらに排気量も594ccにアップされ、パワーは27psまでスープアップ。最高速も120km/hに到達したのである。

〈以上SCORPION MAGAZINEから転載〉

ABARTH 595は1971年12月に製造終了しましたが40年を経た2011年にイタリアのボローニャ・モーターショーに再び姿を現します。
日本では2013年1月に発売開始になりました。
僕は1957年生まれなのでFiat 500と同い年。そんな思い入れもあったりします^^。







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