2018/12/08

path #3

path #3
Leica M10-P Summaron 28mm F5.6











ひとの気配がまったく感じられない景色が魅力的であるためには「珍しい」「スペクタクルな」「芳醇な色彩の」「何らかの驚きを伴う」「暗示的な」といった、悪く言えばビックリ箱的な要素が必要で、もしその景色の色彩が地味で何ら驚くような要素のない見慣れた景色でしかも暗示的でさえなければ、それを観る鑑賞者は退屈に感じ、いやむしろなぜこの景色を撮ったのかと訝しく思うだろう。

Flickrや500pxで高い評価を得る写真には前述のようなビックリ箱写真が多くて、魅力的ではあるが長く観ているとやはり退屈なものだ。それは撮影者自身がその景色に深い部分でムーブされていないからではないかと思う。
しかし撮る立場から言えば深い部分でムーブされる光景にそうそう出会えるはずもなく、「すごい」と言われたいがためにスペクタクルな名所や美人を撮りに行くというのもあさましくていやだ。

じゃあそんな天邪鬼だけどせめて自分が魅力に感じる写真を撮りたいと思っているひとはどうすればいいのだろう。
そこにひとがいなくてもなにかしらひとの気配のようなものが感じられる風景というのが今の僕のテーマかもしれない。












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