インスタグラムには23個のフィルターがあり、Normalのすぐ右のフィルターがClarendonです。
先日撮った枝垂れ桜の写真にこのフィルターをかけたらdreamyないい感じになったのでiPhoneを機内モードにして画像をカメラロールに保存。それをiCloud経由でダウンロードしてアップしたのが上の写真。このフィルターをPhotoshopで作れたらインスタを介さずに写真をClarendon化できて便利だと思って見つけたのが以下の動画です。
で、例によって内容を訳して簡略化してみました。
1.Photoshopの右のパネルの最下部のアイコンの右から4つ目「塗りつぶしまたは調整レイヤーを新規作成」をクリックし「自然な彩度」を選び、属性タブの彩度を25に
2.レイヤーパネルに戻って「塗りつぶしまたは調整レイヤーを新規作成」をクリックしてレベル補正を選択
3.すると黒い山と灰色の山と白い山があるので、黒い山を右にスライドして50に、白い山を左にスライドして240に、真ん中の灰色の山を右にスライドして1.75にする(枠内に数字をタイプするほうが簡単)
4.レイヤーパネルの「塗りつぶしまたは調整レイヤーを新規作成」をクリックしてカラーバランスを選択
5.階調をシャドウにし上から順番に、-41, -10, +5を入力
6.階調を中間調にし上から順番に、+36, +5, -10を入力
7.階調をハイライトにし上から順番に、-30, +4, +10を入力
8.再び「塗りつぶしまたは調整レイヤーを新規作成」をクリックしてトーンカーブを選択
9.RGBをレッドにしてハイライト部を心持ち下に下げる
10.メニューバーのレイヤー→「画像を統合」
以上です。
それで元画像を上記の手順通りやってみたら
上が元画像、下がPhotoshopによる擬似Clarendon
で、ご覧のように疑似Clarendonはハイライト部の輝度がだいぶ高く仕上がってしまいました。
そこで上記の手順の7.を上から順番に、-10, +3, +10
にして、さらに9.RGBをレッドにして・・・をRGBのまま全体をすこしずつ持ち上げて仕上げたのが以下の画像です。
追記(2021/9/1):
この記事を書いたのは今から1年半ほど前でまだPhotoshopの調整レイヤーの意味をよく理解していませんでした。今ならこの動画で何が行われているかの理解がもう少し進んだと思うので追記したいと思います。
トリミングの話が終わって2:24から本篇
- まず彩度を調整します(あとから調整すると効果が強く出すぎるので)。レイヤーパネルの下端の半月アイコン(塗りつぶしまたは調整レイヤーを新規作成)→「自然な彩度」を選択→属性タブの「彩度」を右にスライドさせる(動画では25に設定している(彩度が強すぎると感じるかもしれませんが他のファクターをあとで調整するとちょうどよくなりますと))
- 彩度の調整が終わったら次にコントラストを調整しましょう。半月アイコン→「レベル補正」を選択します。コントラストの調整として「レベル補正」を用いるのは暗部と明部の調整をより適正に行えるからです。暗部をより暗くするために入力レベルのヒストグラムに示された左端の黒三角を右に寄せ、同じく明部をより明るくするために右端の白三角を左に寄せます。これによって中間光領域が暗くなりすぎたので灰色三角を左に寄せます。
- さて次がクラレンドンフィルターに似せるうえで最もキモともいえる行程です。というのも、画像全体を青っぽいクールな色調にしつつ、中間光領域の皮膚を自然な色調にキープしなければならないからです。そのために用いるのは「カラーバランス」です。
- 半月アイコン→「カラーバランス」を選択。デフォルトでは中間調が選択されていますが私達はまず暗部を調整することにします。というのは色調整の最も基本になるのが暗部だからです。そこで階調→シャドウに変更。最も強調するのはシアン、やや強調するのはマゼンタ、少しだけ強調するのはブルー。次に階調→中間調を選択し、皮膚を自然な色調に戻すために赤をやや強くし、わずかに緑を強くし、少し黄色を強くします。次に階調→ハイライトを選択し、シャドウの時のようにシアンを強くし、わずかに緑を強くし、少しブルーを強くします。
- さてこれでかなりクラレンドンフィルターに近づきました。次に空の白い領域(画面では最下端)にシアンを乗せたいと思います。ハイライト部にクールなシートをかぶせるような感じです。
- 半月アイコン→「トーンカーブ」を選択。RGBをレッドにします。レッドを選んだのはその反対色がシアンだからで、赤を弱くすることでシアンが強くなるのです。私達は全体ではなく空のハイライトの部分だけをシアンにしたいのでいくつかポイントを設置しカーブが動かないようにしておいて、空の色調を見ながら右上最上部を下げていきます。ハイライト部分に赤が残らないように左隣のポイントも少し下げておきます。
以上で終了です。去年の記載では数字をそのまま当てはめるだけだったので上手くいかないケースも多かったと思いますが、上述のような意味がわかれば自分で調整が可能かと思います。
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