去年の5月にブログに書いた記事に間違いを見つけたので訂正を兼ねて暗所撮影についておさらいしたいと思います(元記事は訂正済み)。
10段のような段数の大きいNDフィルターを使って長時間露光する場合、「1秒露光法」という方法を使うと露光時間が簡単にわかって便利と書きました。その文章の中でISO6400でテスト撮影するときに「フィルター無しで」と書いたのですがこれは間違いで、フィルターを付けたままテスト撮影してください。フィルターを外す必要はありません。以上です。
とまぁ、とりあえず間違いを訂正しておいて本題に入ります。
一秒露光法というのは、
- ISO6400, 露光時間(シャッター速度)1秒でテスト撮影
- OKならISO100, 露光時間1分で撮影して終了
- テスト撮影が暗ければISO6400で露光時間をN秒(例えば2秒) で撮影
- OKならISO100, 露光時間N分で撮影して終了
- テスト撮影が明るければISO6400で露光時間を1/N秒で撮影
- OKならISO100, 露光時間1/N分で撮影して終了
要するにISO6400, シャッター速度1秒でまず撮ってみて、OKならISOを100、シャッター速度の秒を分にして撮ればそれでよろしいと。
なぜこれが成り立つかというと、ISOの100はISOの6400より64倍暗い(6400÷100)。だから同じ明るさで撮ろうと思ったら1秒の64倍ってつまりほぼ1分で撮れば同じ明るさで撮れますよと。
そういうワケなんです。はい。
それで練習がてら撮ってみたのが下の写真。
昼間に撮ったのでベッドの下の暗闇で撮影敢行。
いずれもSigma dp0 Quattro。絞りはすべてF8です。
ISO 6400, 露光時間1秒
ブルテリアの顔が白飛びしていたので
ISO6400, 露光時間0.5秒で再度テスト撮影
まぁOKか
本撮影はISO100, 露光時間は0.5分、つまり30秒
以上です。要するにNDフィルターを使ってようが暗所撮影しようがこの方法が使えるわけで、NDフィルターも何段のNDを使おうが何の問題もない。
さらにテスト撮影の結果1分で撮ることを指示されたがSigma dp0は最大露光時間が30秒でどうしましょう?となったら、ISO100を倍の200にすればよい。あるいは絞りのF8を一段開けてF5.6にしてもいい。テスト結果が2秒すなわち2分が適正露光なら露光時間は30秒のままISO100→200に加えてF8をF5.6にすればこれで2段分明るくなって適正露出にすることができる。F8→F5.6がなぜ1段なのかはこちらの方の説明がわかりやすいです。
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