2011/07/27
Still Crazy After All These Years
I met my old lover
On a street last night
She seemed so glad to see me
I just smiled
And we talked about some old times
And we drank ourselves some beers
Still crazy afler all these years
Oh, still crazy after all these years
夕べ道で
昔別れた彼女に会った
彼女は僕と会えてうれしそうだった
僕は寂しげに笑った
僕らは少し昔の話をして
再会に乾杯した
いつまでたっても僕はばか
こんな歳になってもあいかわらずばか
I'm not the kind of man
Who tends to socialize
I seem to lean on
Old familiar ways
And I ain't no fool for love songs
That whisper in my ears
Still crazy afler all these years
Oh, still crazy after all these years
わかるだろ
僕は社会に溶け込めるタイプじゃないんだ
生き方を変えられるほど器用じゃない
世間受けするような甘ったるいラブソングなんか作れない
いつまでたっても僕はばか
こんな歳になってもあいかわらずばか
Four in the morning
Crapped out, yawning
Longing my life away
I'll never worry
Why should I?
It's all gonna fade
朝の4時
僕はあくびをして
このどうしようもない人生がさっさと終わってくれることを願いつつ
ベッドに倒れ込む
どうして不安に思うだろう
どうせいつかは消えてしまうのだ
Now I sit by my window
And I watch the cars
I fear I'll do some damage
One fine day
But I would not be convicted
By a jury of my peers
Still crazy after all these years
Oh, still crazy
Still crazy
Still crazy after all these years
今僕は窓際に座って外を見ている
車が走っているのが見える
僕は恐れている
ある穏やかな日に僕が
何かとんでもないことをやらかしてしまうのではないかと
でもきっと僕は僕の素敵な陪審員たちのおかげで無罪になるだろう
いつまでたっても僕はばか
ほんとにばか
ばかだよ
こんな歳になってもあいかわらずばかだ
"Still Crazy After All These Years" Paul Simon 1975
ご無沙汰しています、shinさん。
返信削除ポール・サイモン登場にびっくりです!!
私のブログのサブタイトルをご存知でしたか?
それはThere goes rhymin' hiroships.です。
Still Crazy After All These Years(1976)の前作の
There goes rhymin' simon(1974)のもじりです。
時の流れに...shinさんらしいぐっと来る翻訳ですね...
そのアルバムの5曲目night gameの歌詞は
ベン・シャーンの画風を思い起こさせて私は大好きです。
いずれも辛酸から夢想までのレンジの広さが彼の詩の持ち味だと、私は思います。
S&G以降のポール・サイモンを毎日浴びるように聴いていた私にとって
自分の言語体系の約半分は彼の歌で出来上がっていると言っても過言ではありません。
最近、タフな日常にヘコタレそうになっていたので
shinさんのこの書き込みを見て心から癒されました、
ありがとうございました。
hiroshipsさんありがとうございます。
返信削除最近ずっと更新が止まってたのでどうされたんだろうと気に掛かってました。
タフな日々が続いていたんですね。
僕も今週に入ってからずっと深海魚のようにうごめいています。
ポール・サイモンのアルバムはStill Crazy After All These YearsとRhythm Of The Saintsしか持っていませんが
彼の作る曲は他にも何かのきっかけでふと口づさんでしまうものが多いです。
S&G時代の"America"とか。
"Toss me a cigarette, I think there's one in my raincoat."
とかふと口をついて出てきます。
ポール・サイモンの冷めたシニックな視点や怒りや幼さや含羞は若い頃の村上春樹の短編に通じるものがあるような気がします。
なんて書くと、僕よりずっと彼の影響を受けていたhiroshipsさんに笑われてしまいそうですね。
このStill Crazy After All These Yearsは僕も大好きな曲で、やっぱりちょっと疲れて自分にうんざりしているときに
口をついて出てくる歌です。
夕べは夜遅くにそんな気分に襲われて、居ても立ってもいられなくなり
思い切って訳して載せてしまいました(笑)。
追伸です
返信削除まったく同感です!!
S&G時代のThe Boxerなどは村上春樹訳で読んでみたいと私はかねがね思っていました。
それが無理ならば、ぜひshinさんに期待してますね...
ありがとうございます。
返信削除村上春樹がポール・サイモンをどのように見ているのか興味があります。
でも彼がポール・サイモンを評している文章を見たことがありません。
どなたがご存じの方おられませんかー?(^_^)。
私の記憶に間違いがなければ、確か「ひとつ、村上さんでやってみるか」と世間の人々が村上春樹にとりあえずぶっつける490の質問に果たして村上さんはちゃんと答えられるのか? (Asahi Original) 」の中で読者がBookendsのリチャード・アベドン撮影のポール・サイモンが春樹さんに似ていませんか?とか、
返信削除The Boxerの歌詞の訳文の妥当性について、複数の読者が質問して村上氏が返答していた記事がありました。現在、私の手もとに著作が無いので申し訳ありませんが、
確か、The Boxerの4番?の出だしの→In the clearing stands a boxer, and a fighter by his trade.のブックレット訳詞が妥当かどうか、というやり取りだったと記憶しています。
村上氏らしい返事がされていた筈なので、彼のポール・サイモン観が少しは読み取れるのではないでしょうか?
hiroshipsさんありがとうございます。
返信削除なんと!ご指摘の本は僕がよくお風呂に持って入って読むせいでぼろぼろになっているあの本ではないですか!
そういえばリチャード・アベドン撮影のポール・サイモンが春樹さんに似ていませんかという質問もあったような気がします。
ご指摘ありがとうございます。またお風呂で読み直してみます(笑)。