2008/08/01

森のバロック












Menegazzia terebrata
センシゴケ(ウメノキゴケ科)
山地を中心に広く分布し、低地には少なく、都市部では見られない。落葉樹林内に多いが日当たりのよい場所にも見られ、木の幹や枝、岩の上などに生える。直径10cmほどのことが多いが、条件のよい森林内などでは20cmを超すこともある。裂片内部が空洞のため、裂片はストロー状となり、表面も裏面もふくらんで見える。表面には丸い穴が規則的に開く。センシは穿刺と書き、針で刺したような穴が開いていることによる(「校庭のコケ」 全国農村教育協会発行より)












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先日購入した中沢新一さんの「森のバロック」ももうすぐ読了です。
その第七章「今日の南方マンダラ」のなかで中沢氏は南方熊楠が森の中でたびたび出会った幽霊たちは不連続な空間の隙間から出現してくるのではないかと考察しています。
たしかに森はわれわれの空間が果てしなくフラクタルであることを実感させてくれます。

「リーマンは、一九〇八年の段階で、すでに微小領域の空間が、非連続のパッチワーク状をした、離散多様体としてつくられている可能性を暗示している。空間とは、異質な成り立ちをもって独立した、小さな領域を接続して出来上がった、つづれ織としてつくられているのかもしれない。」
中沢新一「森のバロック」より

2 件のコメント:

  1. とーし8/01/2008

    やっぱりいい文。想起するイメージも美しい。

    森のバロックといって連想するのは、苔、地衣類、粘菌です。それらを見ていると本当にバロックという感じがしてきます。

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  2. うん。いい文ですね。でも中沢さんの文って、ちょっと歌いすぎな気がします。
    今日は写真を撮っていて、やっぱりミクロの世界のおもしろさを実感しました。
    苔とか地衣類とか、はまりそうです(笑)。

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