Shin's Blog 304
2026/10/22
手持ちフォーカススタッキングについてGeminiに質問する
SonyA7R3 ILCE-7RM3 MacroApoLanthar65/2
ss1/80, f5.6, ISO 3200, close up lens No.2, Helicon Focusで98枚合成
私は少しずつカメラを近づけながら高速連写(8枚/秒)してHelicon Focusでスタッキングしています。手前から奥に向かってゆっくりカメラを進めながら撮影するのですがしばしば合焦していない領域が発生します。これは全行程を同じ速度でゆっくり動かしていないためにフォーカスがスキップしているせいだと思うのですが、それを回避するために例えばカメラを近づけたあと戻すというふうに行程を往復させればスキップが回避できると思うのですがどう思われますか?
ということで庭に咲いていたハナカタバミを一輪部屋に持って上がって体幹の傾きで98枚撮影し合成してみた。まだ少しおかしな所もあるがまずまずの出来か。
ss1/80, f5.6, ISO 3200, close up lens No.2, Helicon Focusで98枚合成
私は少しずつカメラを近づけながら高速連写(8枚/秒)してHelicon Focusでスタッキングしています。手前から奥に向かってゆっくりカメラを進めながら撮影するのですがしばしば合焦していない領域が発生します。これは全行程を同じ速度でゆっくり動かしていないためにフォーカスがスキップしているせいだと思うのですが、それを回避するために例えばカメラを近づけたあと戻すというふうに行程を往復させればスキップが回避できると思うのですがどう思われますか?
結論から申し上げますと、そのアプローチは「理論的には抜けを埋められる可能性があるものの、実際の撮影・合成では別の大きな弊害(ゴーストや位置ズレ破綻)を生みやすく、おすすめできません」。
手持ちマクロスタックにおいて「往復(行って戻る)」させるのが危険な理由と、スキップを確実に解消するための実践的な解決策を整理しました。
1. なぜ「往復(近づけて戻す)」は破綻しやすいのか?
Helicon Focusなどのスタッキングソフトは、ピント位置が「手前から奥へ」一定方向に進むことを前提にアライメント(位置合わせ・拡大率の補正)を最適化しています。手持ちで往復させると、以下の問題が起こります。
- 光軸のブレ・視差(パララックス)の不一致: 手持ちで「往路(前進)」と「復路(後退)」を行うと、人間の体の動きの癖で、往路と復路でカメラの上下左右の角度や光軸が微妙にズレます。同じピント位置でも異なる角度から撮られた2枚が混ざると、Helicon Focusの演算(特にMethod Bなどの深度マップ法)でエッジが二重になる「ゴースト」や輪郭の滲み(ハロ)が多発します。
- 被写体の微細な動き(風・自律運動): 往復させると撮影時間が2倍近くに伸びます。その間に微風で胞子や毛が揺れたり、微小昆虫(トビムシ等)がわずかに姿勢を変えると、往路と復路で「違う形の像」が重なり、合成エラーの決定打になります。
- 被写界深度の「隙間」はランダム: 往復させたところで、「行きに急ぎすぎて抜けた箇所」を「帰りに確実に拾えるか」は運任せになりやすく、結果として枚数だけが肥大化して選別が困難になります。
2. 「フォーカススキップ」が起きる真の原因
そもそも、なぜ等速で動かせずスキップが起きてしまうのか、物理的な原因は主に2つあります。
- 手持ちの「腕の筋肉」だけで前進させようとしている: 腕や手首だけでカメラを前へ押し出そうとすると、筋肉の引っかかりで動きが「カクッ、カクッ」と不均一(ステップ状)になり、そこでコマ飛びが起きます。
- 連写速度と前進速度のミスマッチ: 等倍〜5倍の超マクロの世界では、被写界深度はコンマ数ミリ(0.1mm〜0.2mm以下)しかありません。毎秒8コマで連写していても、1秒間に1mm以上進んでしまうと、ピントの重なり(オーバーラップ)が途切れてしまいます。
3. スキップを確実に防ぐ「片道・超低速」の身体技法
Alexis氏をはじめとするプロの手持ちスタッカーは、往復させるのではなく「片道(手前から奥)のまま、動きの精度を極限まで滑らかにする」方法をとっています。
① 「体重移動」で前進する(腕は完全に固定)
- 腕や手首の力でカメラを前に出そうとせず、両肘を自分の膝・太もも、または地面の倒木にガッチリ押し当てて三角錐(三脚構造)を作ります。
- 前進させる動力は腕ではなく、「上半身(体幹)の体重をほんの数ミリ前へ傾ける」感覚、または「息をゆっくり吐きながら胸をほんのわずか前に倒す」動きを使います。これだけで、機械のマイクロレールのように滑らかで等速な前進になります。
② 「超スローモーション」を意識する(5秒で1〜2mmの世界)
- 連写音「カタカタカタ…」と鳴っている間、「止まっているように見えるくらい遅く」体を前に倒します。
- 100枚撮るのに連写Hi(約8コマ/秒)なら約12秒です。この12秒間で進む距離はわずか2〜3mm程度で十分です。「進みすぎている」と感じるくらいが超マクロでは適正です。
③ 絞りを半段〜1段絞って「重なり代(しろ)」を稼ぐ
- もし絞りをF4開放寄りで撮っている場合、被写界深度が薄すぎてスキップがシビアになります。
- アポランター65mmであれば F5.6 〜 F8、LAOWA 45mmであれば F5.6 程度に設定すると、1コマごとの被写界深度に適度な厚みが生まれ、前進速度が多少ムラになってもコマ同士がしっかり重なり合い、スキップが劇的に減ります。
まとめ
- 往復撮影: アライメントエラーやゴーストの原因になりやすいため非推奨。
- 解決策: 往復させるのではなく、「肘を固定し、体幹の傾き(体重移動)を使って、これ以上ないほどゆっくり片道(前進)で駆け抜ける」。
この「体重の微小な前傾」による片道スロースキャンを意識していただくと、抜け(合焦していない帯)はほぼ解消されます。一度室内などの静止物で、腕を動かさず上半身の傾きだけで連写する感覚を試してみてください。
ということで庭に咲いていたハナカタバミを一輪部屋に持って上がって体幹の傾きで98枚撮影し合成してみた。まだ少しおかしな所もあるがまずまずの出来か。
2026/10/21
一庫公園でカタツムリの赤ちゃんに出会う
昨日(10月19日)の雨が上がったのでキノコを期待して午前10時に一庫公園へ。
一庫公園は正式名称兵庫県立一庫公園。僕がいつもカヤックをしている一庫ダムに突き出た国崎半島の中にある。先日Geminiに近くの広葉樹林のある場所を訪ねたらここを教えてくれた。以下Geminiの文章
かつて「知明山」と呼ばれた山全体がほぼ丸ごとクヌギ・コナラの広葉樹林として整備された自然公園です。
樹種と環境: スギ・ヒノキの植林がほとんどなく、全山にわたってクヌギやコナラ、アベマキなどの落葉広葉樹が群生しています。
探索のしやすさ: 園内には「自然観察の森」や整備された散策路が張り巡らされており、湿り気のある沢沿いや林床、木製の遊歩道脇などに発生するキノコ・粘菌を探すのに最適です。
利用しやすさ: 駐車場(無料)や案内所などの設備が整っており、無理のない足場でじっくり地面や倒木を観察できます。
県立一庫公園マップ(園内のネイチャーセンターでもらったマップをスキャナー取り込みしたもの。公式サイトにアップされている画像は解像度が低くて字が読めないんですよ。でもここに掲載することに問題があれば削除しますのでご連絡ください。)
この公園はとても広くて全山に遊歩道が整備されており見所や遊ぶ場所がたくさんあるがGeminiがキノコ撮影のために教えてくれたのは地図右側(東西南北では北側)の自然観察の森を周回するコース。
2つある駐車場のうち「丘の駐車場」に車を止めて地図の⑲→⑱→⑯→⑭→⑬→⑫へ。⑬はずっと登りでヘトヘトになりながらなんとか⑫に到着したが、最後の80段はしばらく休憩して心拍数が120から90台に下がるのを待って登頂を再開。
⑫から⑩までは平坦だが結構距離がある。500階段への降り口を見つけて⑳から㉒経由で駐車場へ。ネイチャーセンターの自動販売機でポカリを買って飲んだ。汗もいっぱいかいたしすごい運動になった。倒木もそこここにあったので期待したが残念ながらキノコは見つけられなかった。
そのかわりといっては何だが直径1cmに満たないカタツムリの赤ちゃんを見つけたのでこれ幸いと手持ち高速連写フォーカススタッキング。
今日の新兵器というか旧兵器は2017年10月にアマゾンで購入したものの例によって数回しか使わなかったNeewer CN-LUX360という乾電池式LEDライト(今はNEEWER NL-36AIというリチウム電池式に変わっている)。これをカメラのホットシュー(LEDライトとは信号連絡なし)に装着して撮影した。日の当たらない暗い場所だったのでこれがあって助かった。


ただしレンズの絞りを絞った場合の発光量は期待できないのでいずれはちゃんとしたフラッシュとマクロ写真用ディフューザーを手に入れたいと思っている(機材オタク)。
追記:左の写真はSTF用に購入したNo.2のクローズアップレンズをパーマセルテープでアポランターの先に装着(ステップアップリングが届くまでの仮止め)している様子。
この公園はとても広くて全山に遊歩道が整備されており見所や遊ぶ場所がたくさんあるがGeminiがキノコ撮影のために教えてくれたのは地図右側(東西南北では北側)の自然観察の森を周回するコース。
2つある駐車場のうち「丘の駐車場」に車を止めて地図の⑲→⑱→⑯→⑭→⑬→⑫へ。⑬はずっと登りでヘトヘトになりながらなんとか⑫に到着したが、最後の80段はしばらく休憩して心拍数が120から90台に下がるのを待って登頂を再開。
⑫から⑩までは平坦だが結構距離がある。500階段への降り口を見つけて⑳から㉒経由で駐車場へ。ネイチャーセンターの自動販売機でポカリを買って飲んだ。汗もいっぱいかいたしすごい運動になった。倒木もそこここにあったので期待したが残念ながらキノコは見つけられなかった。
そのかわりといっては何だが直径1cmに満たないカタツムリの赤ちゃんを見つけたのでこれ幸いと手持ち高速連写フォーカススタッキング。
今日の新兵器というか旧兵器は2017年10月にアマゾンで購入したものの例によって数回しか使わなかったNeewer CN-LUX360という乾電池式LEDライト(今はNEEWER NL-36AIというリチウム電池式に変わっている)。これをカメラのホットシュー(LEDライトとは信号連絡なし)に装着して撮影した。日の当たらない暗い場所だったのでこれがあって助かった。

追記:左の写真はSTF用に購入したNo.2のクローズアップレンズをパーマセルテープでアポランターの先に装着(ステップアップリングが届くまでの仮止め)している様子。
2026/10/18
2026/10/17
キノコはどこに生えているか
僕はもともとキノコ好きだったがマクロアポランターを手に入れてから以前にもましてキノコが撮りたいヒトになった。
しかしキノコはなかなか生えていない。いや生えているんだろうけど「よう見つけきらん」。
探す努力はしていて、当てもなく山や林や森をたくさん歩いているのだがなかなか出会うことが出来ないのだ。
それで今日ふと思った。
僕がおもにほっつき歩いているのは杉の植林林だからではないか?
ひょっとするとキノコは広葉樹林に生えるのではないか?
それでGeminiに聞いてみた。
キノコの写真撮影をしていますがなかなかキノコが見つかりません。それは私が行く森が針葉樹林だからではないか?広葉樹林ならもっとキノコが見つかるかもなどと考えています。どう思われますか?
その推測は半分正しく、半分は別の要因が絡んでいます。
結論から言うと、「樹種の違い」も大きな要因ですが、「林の手入れ状態(人工林か天然林か)」と「雨と気温のタイミング」のほうがキノコとの遭遇率を大きく左右します。
1. 「針葉樹林だから出ない」わけではない
キノコには針葉樹(マツ、ツガ、トドマツ、モミなど)と共生する菌根菌や、針葉樹の倒木を好む木材腐朽菌も数多く存在します。実際、亜高山帯の針葉樹原生林などは多種多様なキノコの宝庫です。
しかし、身近な針葉樹林の多くはスギやヒノキの人工林(植林地)です。
- スギ・ヒノキ林の特性: スギやヒノキは一般的なキノコ(外生菌根菌)と共生関係を結ばず、内生菌根菌(アーバスキュラー菌根菌)と共生するため、大型の目立つキノコ(子実体)をほとんど作りません。
- 暗さと乾燥: 密集した植林地は地面に光が届かず、枝打ちや間伐がされていないと表土が乾燥しがちで、発生するキノコの種類が極端に限定されます(スギヒラタケや枯れ枝に付く微小なキノコなど一部に限られます)。
もし通われているのがスギ・ヒノキ主体の人工林であれば、「広葉樹林に変える」ことで劇的にキノコとの遭遇率は上がります。
2. 広葉樹林のほうが探しやすい理由
コナラ、クヌギ、ミズナラ、ブナ、カシなどのブナ科を中心とする広葉樹林(または針広混交林)は、以下のような好条件が揃っています。
- 共生菌の多様性: テングタケ類、イグチ類、ベニタケ類など、傘がきれいに開くフォトジェニックな大型キノコの多くがブナ科樹木と共生します。
- 豊富な腐植層: 落ち葉が厚く堆積し、適度な湿度と有機質が保たれるため、落ち葉を分解する腐生菌(ホウライタケ類など)も群生しやすくなります。
- 倒木の豊かさ: 立ち枯れや倒木、朽ち木が多く残り、美しい木材腐朽菌がつきやすい環境ができます。
3. キノコを見つけるための実践的なチェックポイント
樹種を変えることに加えて、以下のポイントを意識すると発見率が大きく跳ね上がります。
- 狙うべき林相:
- 雑木林・里山: コナラやクヌギが主体の明るい二次林。
- ブナ・ミズナラ林: 少し標高を上げた天然林(苔むした倒木や巨木が多い場所)。
- アカマツ混交林: アカマツが混じる尾根筋などは、針葉樹でありながらキノコの宝庫です。
- 「まとまった雨」の2〜4日後を狙う:キノコの発生は雨量に強く依存します。降水量20〜30mm以上のしっかりした雨が降ってから数日後、地中の菌糸が一気に子実体を立ち上げるタイミングが最も狙い目です。
- 森の中の「微環境」を見る:
- 登山道・遊歩道の切り通しの斜面(土が露出して湿度がある場所)
- 谷沿いや沢沿いの湿気が滞留しやすい窪地
- 木漏れ日が適度に差し込む、苔の生えた倒木や朽ち木
粘菌類はどうでしょう?
粘菌(変形菌)に関しては、針葉樹林・広葉樹林のどちらでも十分にチャンスがあります。
キノコ(真菌類)が生きた樹木の根と共生する「菌根菌」に依存する割合が大きいのに対し、粘菌は倒木や枯れ葉の表面にいるバクテリアを食べて移動するアメーバ動物的な性質を持っています。そのため、樹種そのものよりも「朽ち木の状態」と「湿度」が決定打になります。
1. 針葉樹林と広葉樹林での出方の違い
- スギ・ヒノキの人工林でも意外と見つかる手入れが行き届かず間伐材や倒木が放置されているスギ・ヒノキ林は、大型キノコは出にくいものの、湿度が高く保たれている朽ち木があれば粘菌の好環境になります。
- スギやマツの倒木には、マメホコリ、ツノホコリ、クダホコリ、ムラサキホコリなどがよく付きます。
- 広葉樹林(照葉樹林・落葉広葉樹林)倒木や落ち葉の分解スピードが速く、微生物が豊富です。モジホコリ類やジクホコリ類、ルリホコリ類など、メタリックな輝きや鮮やかな色彩を持つ美麗種が豊富に見られます。
2. 粘菌が見つからないときに疑うべきポイント
キノコ以上にサイズが小さく(子実体の多くは1mm〜数mm)、探し方の視点がキノコとは全く異なります。
- 目線とスケール感の違い:キノコを探す感覚で立ったまま歩いていてもまず見つかりません。目線を膝から地面の高さまで落とし、朽ち木に顔を10〜20cmまで近づけてルーペ越しに見るような感覚でスキャンしていく必要があります。
- 狙うべき「朽ち木の熟成度」:
- 倒れて間もない新しい木:出ません。
- 手で触るとボロボロと崩れる、あるいは指が少し沈む程度の朽ち木: 最高条件です。特に苔が薄く生え、常にしっとり濡れている倒木の下側や割れ目は一等地です。
- 季節と気象条件:
- ベストシーズンは初夏(梅雨時期)から秋(6月〜10月頃)。
- 3日ほど雨が続いた後の晴れ間、あるいは雨上がりの翌日などが、変形体(アメーバ状)から子実体(きのこのような柄と頭部)へと姿を変える絶好のタイミングです。
3. 撮影時のアプローチ
マクロで子実体の造形や胞子の質感を写し止める場合、被写界深度が極めて浅くなります。
- ルーペや手持ちライトの持参: 木陰の薄暗い倒木の隙間を探すため、演色性の高い小型LEDライトを斜めから当てると、肉眼では見落とす微小な水滴のような子実体がキラリと光って見つけやすくなります。
- 低位置の固定: 地面すれすれの倒木の下などにできることが多いため、ミニ三脚や豆袋(ビーンズバッグ)などでカメラをしっかり据え、深度合成(フォーカスブラケット)を活用すると、粘菌特有の繊細なガラス細工のような構造が際立ちます。
キノコが見当たらない日でも、朽ち木を1本じっくり観察するだけで数十〜数百個の微小な粘菌ワールドが広がっていることがよくあります。
とのことでした。
このあと僕が住んでいる場所の近くの広葉樹林を複数箇所教えてもらったので近々行ってみようと思う。
登録:
投稿 (Atom)







