2021/03/01

#126


#126
Nikon D800E Tamron 90mm F2.8













2021/02/28

#125


#125
Nikon D800E Tamron 90mm F2.8










橋本治の「ひらがな日本美術史5」の「その八十四 キーワードがないもの」を読んでいてこの箇所に目が止まった。

“思いっきりがいいというのは、「切り捨てる」が平気で出来る、主体が明確だということである。だったらその反対の「ゴテゴテしている」は、主体が濁っているということである。
安土桃山時代から江戸時代の初めまでは、まだ戦争がある、落ち着かない時代である。その時代に生きて、本阿弥光悦はなぜああも明確だったのかと、光悦蒔絵や彼の書に対して思う。彼と共に生きたはずの俵屋宗達の突き抜け方も同じである。
彼等が死んで、おだやかな江戸時代が来る。その平和が「フォルムの明確と豊かさ」を育てたのは間違いがないが、しかし、その後の江戸時代に、どうして本阿弥光悦や俵屋宗達のようなデザイナー、アーチストが生まれなかったんだろうか?理由は、もしかしたら、現代にも転がっているかもしれない。江戸時代になって、人間の主体が曖昧になってしまったからである――私はそのように推察する。”

そうなのだ。
少なくとも我々は我々自身が平和であることさえ意識しないほど平和な時代を送って来た。戦う相手は敵ではなく自分自身であるような。
平和は対立を避けることによって維持され「私」を主張してはならない。
協調できないような異人がいれば、それはコミニティーからいじめ殺人のような形で排除される。もしも異人がコミニティーのなかに居続けることが許されるなら、それは「協調できる異人」でなければならない。協調できる異人は異人としての意識を内深く隠しながら表向きは協調し、笑いという形で自らの異質性を表出する。笑いは異人がコミニティーで存在を許されるひとつの表現様式なのだろう。異人は笑いを共感できるコミニティーを通じて自らの異人性を社会に認めてもらおうとする。異人の話を聞いて笑う我々も笑いを通じて自らの内なる異人を開放する。
笑いはそういったコミュニケーションの通路としての役割を持っているが、それ以上に笑いは孤独な側面を持っている。それはあくまで異質な個が外界を、逆に言えば個が異質な外界を内に取り込むために必要な変容なのだ。笑いは死や狂気や恐怖といった「平和な世界の裏側」からやってくる。その異質さを、「異質なまま」いかにして笑いに変換するかは異人の能力に依存する。異人は我々が考える以上に笑いに真剣である。僕がダウンタウンの松ちゃんを天才である以上に努力の人だと思う由縁である。あ、また脱線した。論をもとに戻す。
コミニティーの中では私であるような、あなたであるような、曖昧な態度が必要だ。私とあなたの境界はだんだん薄くなり人格の輪郭はぼんやりし、境界のなくなった個は融合し、全体はシンシチウムのような、多核細胞のような、どこに意思があるのかわからないアメーバのようなゆっくりとした動きで進んでいく。マスコミとか世論とかいった責任の所在のハッキリしないものが社会を誘導していく。

あ、またちょっと論理が独り歩きしすぎた。いや何が言いたかったかというと僕も含めて今の時代の写真はボケが主流で、いかにきれいでスムーズなぼけを表現できるかがカメラやレンズの機能として重要視されているけれども、それはひょっとすると平和という時代意識と関連があるのかもしれないということを橋本治氏の文章を読んでいてふと思ったという話。








2021/02/27

12年前の木瓜


SDIM6976
Sigma DP1





昨日は雨が降ったので近くの遊歩道の木瓜(ぼけ)が綺麗かもしれないと思ってD800Eにタムキューを付けて出掛けてみた。
でも朱色の木瓜が少し咲いているくらいでイメージと違っていた。
どんなのをイメージしていたかというとこの記事のような感じ。今回は時期的にちょっと遅かったかな。

あの頃は初代DP1を買って、クローズアップレンズを付けていろんなものを撮っていた。
DP1は28mmなのでクローズアップレンズを付けると広角マクロみたいな感じになる。マクロなのに被写界深度が深くて、おまけにDP1は高精細なのでこんな写真が撮れたのだ。今より体力と根気があって、いろいろ制約の多いDP1だったが必死に対象に食らいついていた。機材が進歩した今だからこそ同じような、あるいはこれ以上の写真が撮れるか、過去の自分に挑戦するようなつもりでD800Eにタムキューを装着したが、絞ってもたぶんこんなふうに撮るのは難しかっただろう。

長い間ブログを書いていると、読み返すと当時のことを思い出す。
都合14年もこの趣味を続けるとは思わなかった。
でもまだまだ続くのだろう(笑)。





2021/02/26

#124


#124
Nikon D800E Tamron 90mm F2.8













2021/02/24

Sigmaの発表


#123
Sigma dp0 Quattro







先日シグマの山木社長がYou Tubeホームページで「センサー開発プロジェクトの状況について」と題する発表を行った。

〈ホームページからの転載〉
いつもSIGMA製品をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。
当社は2020年2月に、「フルサイズFoveonセンサー搭載カメラ」の製品化計画をリセットし、センサー開発段階に立ち戻って仕切りなおす旨のアナウンスを致しました。その後、開発の進捗をお知らせできないままでしたので、現時点の状況を報告させていただければと存じます。
前回発表の通り、それまで弊社が取り組んでいたセンサーは、その致命的な欠陥により量産化を断念せざるを得なかったことから開発プロジェクトを中止しており、これにともなって協業先であるセンサー製造会社との契約も解消しております。また従前の仕様のままでは現在のお客様のご期待に応えうる価値は提供できないことから、同仕様でのセンサー開発そのものを白紙に戻すことと致しました。
現在は、お待ちくださっている皆さまのご期待に応えられるよう仕様から再検討し、本社主導で研究開発を進めている段階であり、まだカメラボディの開発には至っておりませんが、当社としては、お客様にとって真に価値あるカメラを自信を持ってお届けできるよう、最大限の努力を続けて参る所存です。
改めまして、いつも変わらずSIGMAをご支援くださる皆様に感謝を申し上げます。
私を含め社員一同、引き続き技術開発に邁進して参りますので、何卒ご理解をいただけますようお願い申し上げます。

〈YouTubeからの文字起こし〉
皆さんこんにちは。シグマの山木です。
本日は当社のフルサイズX3センサーの開発状況及びそれに伴うカメラの開発状況について皆様にご報告したいと思います。
昨年2月当社は当時取り組んでいたX3イメージセンサーの開発についてそのリセットを発表いたしました。
致命的な技術的な問題により当社は量産化不可能と判断いたしました。
当時まで作っていた設計および金型治工具類はすべて廃棄しております。
またそのリセットにはセンサー仕様の見直しも含まれております。
当時はFoveonX3 1:1:1テクノロジー, 20メガピクセル×3層ということで開発しておりましたがこの仕様はすでに見直されております。
さらに当時はイメージセンサー製造メーカーとの協業も行っておりましたけれどもこの契約も既に解消されております。
現時点では当社は「フルサイズ×(エックス)3」名センサーの基礎研究に取り組んでおります。
このプロジェクトについてはセンサー仕様の見直しも含まれておりまして、現代のお客さまの期待に十分ご期待に応えられる仕様を検討しております。
現段階ではまだカメラボディの開発は始まっておりません。
が、このまま弊社としては最大限の努力を継続し、皆様にご満足いただけるようなカメラを開発する予定でございます。
これまでの皆様の長い間のご支援に期待でご期待に応えられるよう当社としてはこれからも最大限の努力をし革新的な映像技術を開発して参りたいと思います。
どうぞこれからもご支援のほどよろしくお願い致します。



発表の内容は以上。
ホームページではFoveon名でのフルサイズセンサー製造断念とあるが動画ではFoveon名は用いず「当時取り組んでいたX3イメージセンサー」としてあえてFoveonという名称を用いなかったのは社長のフォビオンに対する強い思い入れと無念さのあらわれであろうか。
現在シグマが取り組んでいるという「フルサイズX3」センサーの基礎研究はおそらく時間がかかるだろう。FoveonイノチのSigmaがベイヤーセンサーのfpを出したのはこのあたりの事情だったのかもしれない。
YouTubeのコメント欄は社長の誠実な対応への称賛、変わらぬSigma愛と声援・応援の声がほとんどで胸を打つ。初代DP1からのユーザーの僕も(時には苦言も呈してきたが)これからも良い製品を作り続けてくれることを期待している。

追記:勝手な転載や文字起こしをお許しください。
問題があれが本記事は削除させていただきます。






2021/02/23

Nik collectionのブラシツールの使い方


#122
Sigma DP1 Merrill


三脚を積極的に使いだしたことで
SigmaのDPシリーズの出番が増えた
DP Merrill の1,2,3とdp0 Quattroの4台で昨日山へ
今日はDP1 Merrillの一枚をアップ↑

そして今日Nik collectionのブラシツールの使い方が
ようやくわかったので覚え書き的に書いておこう




Google版のNik Collectionには
Analog Efex Pro 2
Color Efex Pro 4
Dfine 2
HDR Efex Pro 2
Sharpener Pro 3 for RAW
Sharpener Pro 3 for Output
Silver Efex Pro 2
Viveza 2
の8種類のフィルターが入っている
このうちHDR Efex Pro 2を除く7種類で
ブラシツールが使える

今Color Efex Pro 4の「彩色」フィルターで
ブラシツールを試してみよう↓

「彩色」を選択してブラシをクリック


するとほどなくこのようなアラートが表示されるので
OKをクリック


Selective Toolの「適用」をクリック


レイヤーパネルの彩色のレイヤーの
右側の黒いアイコンをクリックして選択
(↑これが長年わからなかった)




背景色が描画色の前面になっているのを確認し
「彩色」の効果を出現させたい領域を
ブラシツールで塗る



椿の周りを全部ブラシで塗ったので
最初黒かったレイヤーパネルの「彩色」が
椿の部分を残して白くなっている
これはつまりマスクされていた「彩色」が
ブラシツールでマスクが消されて
背景の「彩色」が姿を現したということ
あとは画像を統合して終了