ラベル カメラ の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル カメラ の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2026/08/28

My First Sony


#944
Sony A7R3 Voigtlander MACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Aspherical





My First Sonyといえば80年代のソニーのCMのコピー。子供達がエレクトロニクス製品に初めて触れて、それをきっかけに科学や技術に興味を持ってほしいという願いを込めてラジカセやウォークマンの広告に使われた。
僕自身ソニーを別段避けていたわけではないけれどシグマやニコンで写真生活を始めたこともあってなぜかソニーのカメラを買うこともなく今日まで過ごしてきた。

今回初めてSonyのカメラを買うことになって、それこそこれが僕のマイ・ファースト・ソニーなのだが、そのきっかけは骨折(そのいきさつについてはこちら(リンク))だったのです。
去年からカヤックに熱を上げて以来写真のほうにほとんど意識が向かなかったのですが、骨折をきっかけに当面カヤックが出来なくなり、再び写真熱に火が付いた。カッカと燃えさかるほどに(笑)。
と言ってもGFXのようなヘビー級のカメラは痛くて持てない。何かもっと気軽に写真散歩に持って行けるカメラはないか。それであれこれ考えて例によって長いカメラ選別の逡巡が始まった。以下は日記なので興味のないかたは飛ばしてください。

ネットで調べて候補に挙がったのはNikon D780。ニコン初の像面位相差AFでZシリーズと同じライブビュー機能を持つハイブリッド型のFマウントカメラ。D850より100g軽い。僕の好きなチルト液晶。アングルファインダーのDR-6がそのまま装着可能。画素数は2,400万画素でローパスフィルター付きだがフルサイズだし中古価格は15万円。ローパスフィルター以外は僕の希望に100%合致している。かたやZ7は軽いし小さいし中古ならこれも15万円だ。FTZIIを付けたら18万円。でもそんなことでまたカメラを買ったらまた一つ無駄な買いものが増える。我慢だ我慢と自分に言い聞かせて過ごしていた。でもその後ふとSigmaのfplのことを思い出した。ベイヤーセンサーだが6000万画素もあってしかも驚異の小ささ。写りもFoveonゆずりのコッテリした色表現。いいじゃないか!これだ!アングルEVFも付けられるし言うことない。一年前に販売終了だがなんとフジヤカメラにEVFとセットの新品が28万円で売っている。素晴らしい!それでもうポチッとする寸前まで行ったがいろいろ調べてみるとローパスフィルター付きなのだ。ネットでもあまりシャープでないという意見もちらほら。さらに逡巡は続く。

10年ほど前にフォトヨドバシでみて武者震いするほど欲しくなったVoigtlander MACRO APO-LANTHAR 65mm F2(リンク)はソニーEマウントだがそれをfplに付けられないかGoogleAIに相談したら2mm厚の特殊な電子マウントアダプターがあるがそれよりもアポランターのZマウント仕様がありますよと。
おお、それならやっぱりZ7か!それでネット検索していたらアポランターをSony α7Riiiに付けている作例があって、そうか、Sony α7Riiiを買うという手もあるなと。
思えばSonyのαシリーズは昔から憧れがあったのだ。調べてみると液晶はチルトだし4,000万画素でローパスフィルターレス。手振れ補正も5段ある。もう行くしかない!とようやく購入を決意。マップカメラでSony α7Riiiの中古美品¥154,800。憧れのマクロアポランターの中古良品も¥68,800で手に入れることが出来た。

というような長い長い逡巡の末にSony α7RiiiとVoigtlander MACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Asphericalを購入した。カメラの設定に半日かかったがそんな昔の機種の「私の考えたセッティング」なんか誰も興味はないと思うので書きません(笑)。

αもアポランターも発売されて10年近く経つがおかげでずいぶん安く購入することが出来た。それもこれも骨折のおかげか。で、実際どうだったのか。結論的に言うと素晴らしいの一言。何が素晴らしいかを書くとまた長くなるがトップに載せた写真の、枯れ草の細かなうぶ毛の描写と背景のとろけるようなボケがすべてを物語っている。いやそれはアポランターの話でしょ?αは軽くて小さいのにいろいろこちらの希望を叶えてくれる懐の大きさがある。






それともうひとつ。Nikon D800Eで愛用していた改造型アングルファインダーDR-5をスライドインして使えることがわかった。そのままでは入らないが少し細工(ただし魔改造)をすれば可能。這いつくばって写真を撮る僕としてはこれは大きい。






2026/01/28

E-P2のトイカメラモード

 

僕は今Olympus E-P2のトイカメラモードにハマっている。このモードで撮るとなんということもない景色がとてもムーディーになる。まるでハッセルで撮ったみたいだ(?)。来週の撮影会もこれを持っていこうと思っている。
ところがこのカメラの挙動が最近ちょっと怪しいのだ。触っていないのにモードがパラパラと切り替わったりダイヤル操作に不安があったり。それでネットで程度のいいE-P2の中古を物色したりしているが、しかしだ、この僕のE-P2熱もいつまで続くか甚だ疑問だ。例によって急に熱が冷めて触らなくなったらどうする!
M4/3はOM-1を持っているしOM-1でトイカメラモードで撮れたら何の問題もないじゃないか。撮れるのか?と思って調べたら撮れるとわかったのでやってみたら、うーん、どうも違う。アッサリしていてE-P2のコダクロームで撮ったみたいな濃厚な味が出ないのだ。
まぁもうしばらく様子を見るか。



2024/02/08

GFX100iiに気もそぞろ

 GFX100iiに心揺れる今日この頃。発売から半年近くなるのに日本ではずっと購入できなかった。米国B&Hでは在庫が潤沢にあるというのに。でも最近になって米国での100ii需要が飽和してきたせいか、あるいは円安が少し落ち着いてきて海外販売による利鞘が減少してきたせいか、あるいは富士フイルムとしてもいつまでも日本市場をなおざりに出来ないと思ったためかどうか知らないが、ようやく日本のネット販売でも在庫がちらほら。ちなみになおざりとおざなりはどう違うのだろうと調べてみたらなおざりは適当に済ますこと、放っておくこと、おざなりはぞんざいに扱うこと。いいかげんに扱うこと。ま、似たような意味か。




僕のGFX50SのメインスイッチはOFFにしていてもいつの間にかONになってしまう。いや勝手にスイッチが動くわけじゃなく何かの拍子に触れただけでONになってしまう。これは2021年に購入したときからそうだったか記憶は定かではないが、最近つとに思い及んで困ったことだと感じていた。そこで昨日スイッチのレバーとカメラ本体の隙間に薄いビニールテープを挿入したらレバー操作に適度なフリクションがうまれいい塩梅になった。
この50Sは2017年の8月に発売開始されて僕がメルカリで購入したときはすでに4年を経過。その後僕がこの機体を使ってもうそろそろ3年になる。僕が一番永く使ったカメラはNikon D800Eだ。2012年から2022年までの10年間。そう考えれば50Sはまだ3年。

50Sに関する不満点。一番大きいのはフジが純正バッテリーの販売をやめたこと。中古の純正バッテリーを追加購入してなんとか合計6個確保したがバッテリー切れと同時にカメラが文鎮化するなんてあまりに非情。ひしひしと迫り来る終末を感じながらカメラを使うというのはあまり気分のいいものではない。
2番目の不満点は手振れ補正機構がないこと。最近は三脚で風景ばかり撮っているのでその限りにおいてはこの問題は前景化しないが三脚が使えないシチュエーションで歯がみすることは、それでもたまにある。最近さらに目が悪くなったので被写体検出も助けになるだろう。僕はカメラ機材オタクではない。写真を撮る上で機材がどれほど自由度を担保してくれるかが僕がカメラに期待する最大のポイントなので、やはり手振れ補正がないというのは気持ちの上で窮屈だ。たかが素人アマチュアの年寄り趣味で何を偉そうなことを言っていると思わば思え。思ふ思ふ(笑)。
ちなみにATOKで「おもわば」とキーを打つと「面輪場」になる。 面輪場って何だ?Google日本語変換なら「おもわばおもえ」とキー入力するとちゃんと「思わば思え」に変換される。Microsoft IMEもちゃんと思わば思えに変換される。(追記:2026年版のATOKでは正しく変換されるように改善されてました)。
3番目の不満点は画素数。5000万画素もあるのに何が不満か。確かに50SはD800EやD850よりもレタッチ耐性が高い。それははっきりしている。だがそれでもたまにトーンジャンプが発生する。何しろ僕はいじくり回す人なのだ。5000万画素が一億画素になり14bit RAWが16bit RAWになればもう向かうところ敵なしだろう。
さらにこれは50Sの不満ではなくて50Siiや100Sに対する不満なのだが前二者はアングルEVFが使えない。アングルEVFは僕にとっては必須なので100iiでアングルEVFが復活したことは快哉だ。

さて、では買うか?50Sを売って?だが50Sをマップカメラで売っても16万円にしかならない。差し引き結局100万円が入用になる。フォトマスター検定1級合格祝いで買うか?あるいは4点出品したJPS展で1点でも入選か入賞したらお祝いで買うか?JPS展の結果発表は3月後半だぞ?それまで待つ?

んなもん、知ったこっちゃない!100iiでもナンでも買いさらせ!という声も聞こえてくるが僕は難聴なので聞こえません。"わたしゃツンボで聞こえまへん"というのはご存じ笠置シズ子の「買物ブギ」ですな。




2022/06/09

D850を購入


マップカメラからD850と105㎜のマクロレンズ(どちらも中古)が届いた。ともにきれいな個体だがD850の綺麗さに驚いた。早速jpegで撮って総撮影枚数を調べてみたら15,147 枚だった。耐久ショット数は20万枚なので満足できる数字。出来るだけ新しいシリアルナンバーの機体を選んだのがよかったのかも。ちなみにAF-S VR Micro-Nikkor 105mm F2.8G IF-EDで古いシリアルナンバーの個体を選んだのは日本製が欲しかったから。

D850の各種の設定をしながらテスト撮影を繰り返したがいろいろ実に感動した。色がいい。アプリでiPhoneに写真を取り込めるしリモート撮影もバッチリだ。フォーカスシフト撮影も出来るし、もう本当にCamRangerはいらないかもしれない。
一番感動したのはD800Eであれほど苦労した「ファインダーできちんとピントが合わない現象」が解消されたこと。まぁあれは機体というより個体の問題だったのかもしれないが。
D800Eで使っていたオリンパスの改造アングルファインダーもちゃんと装着できる。D800Eの液晶モニターもD850でチルトになったので今後どれくらい使うかわからないが、液晶モニターにビューファインダー乗せて覗き込む(リンク)よりもアングルファインダーを胸ポケットから出してファインダーに装着する方が簡単な気がする。
ライブビューでタッチでフォーカスシャッターができる。無音撮影ができる。いろいろ感動。D850の画素数はD800Eの約1.3倍。レタッチで発生するトーンジャンプに悩まされてきたので出来るだけ高画素であってほしかったが6,000万画素のZが登場するのはだいぶ先だろうしむしろ愛機になりそうな予感。

話は変わるが僕はiPhoneのGoogleマップをカーナビとして使っている。先日用事でちょっと遠方に車で出掛けた帰りにiPhoneをさわったら真っ暗な画面のままウンともスンとも動かない。
僕は2回曲がっただけで方角がわからなくなってしまうほどの方向音痴なのでナビなしだと到底家に帰れないのですごく焦った。ずっと車にUSB接続しているのでバッテリー切れは考えられない。電源を切ったりリセットしたり、画面がまったく見えないままあれこれいじっているうちにようやく立ち上がったのでホッとしたがナビをiPhoneだけに頼っているのは危険だと実感。ちなみにブラックアウト時の対応はこちらを参照(リンク)。

それで帰宅後に、使わなくなってずっと押し入れにしまっていたGORILLAナビを引っ張り出してきた。いつ買ったのか知りたくてDocFetcherで調べてみたら日記に記載はなかったがCN-GP530Dのオンラインマニュアルを2014年の5月30日にダウンロードしていたから8年前か。この機種はVICSが使えないので渋滞回避は無理だがiPhoneの調子が悪くなったときのためにさっそく車に装着。GORILLAナビの地図更新を調べてみたら7月3日に本年度版がダウンロード出来るようだ(リンク)。








2022/04/01

Nikon D800E再登板


#344
Nikon D800E AF-S Nikkor 85mm F1.4G













GFXのアスペクト比4:3はD800Eでは選べないが5:4を使ってみたらいい感じだ。
レンズはD800E再登板のために入手したAF-S Nikkor 85mm F1.4G。

最近ひょんな成り行きでポートレートを撮る機会が増えた。今までマクロや景色ばかり撮ってきた僕にとってはまったくの別世界。撮影のたびに新たな発見がある。例えば女性を美しく撮るにはどうすればいいか、具体的には光をどう味方につけるか、Photoshopで人の肌合い、特に色合いを生き生きと魅力的にするには現像パラメーターをどのように操作すればよいかなどなど。

レンズについてはできればポートレート用にGF80mmF1.7やGF110mmF2などを使ってみたいが今はどうにも手が出ない。
それでマウントアダプターを介して他社のポートレート用レンズ、特に85mm F1.4のコシナツァイス、コンタックス、Sigma、Canonなどの中古をいろいろ物色しているうちにふと、あれ?Nikonのレンズならマウントアダプター不要でAFも使えるし、GFXと二台体制にすれば現場であれこれレンズをとっかえひっかえする手間やリスクがなくなる。防湿庫で眠っているD800Eにも再び日の目を見させることができるというのもSDGs的に時宜にかなっている(笑)。おお!なんといういい考えだと我ながら感心し、PHOTOYODOBASHIのバレエシューズを履いた少女たちの足元を撮った写真のタイトルページ(リンク)をひさびさに見て、ああそうだった、当時このレンズが欲しかったが20万円以上もして手が出なかったことを思い出した。
それで某所で中古品を探したら8万円台で良品が出ていた。当時の半額以下。うーむ、ついにその日が来たかと感慨深く感じながら購入ボタンを押した。


IMG_1320B
古武士の佇まいのD800E



IMG_1323A
AF-S NIKKOR 85mm f/1.4Gの前玉デカし



IMG_1325A
べたべたグリップも解決済み
リンク


久しぶりのD800Eは流石に10年使ってきただけあって操作は流れるようにスムーズ。気に入らないショットをその場でサクサク削除できる(ゴミ箱を二回押すだけ)のも気に入っている(GFXは一旦画像確認ボタンを押してから削除ボタンを押さなくてはならない)。SDカードからの取り込みもGFXと比べてファイルサイズが小さいのでずっと短時間で終わるし現行のAdobe BridgeやCameraRawやPhotoshopの加工もD800Eに対応していて何の問題もない。
以前はこのNikonで色の調整に苦労したがCameraRawで調整のコツを掴んだし、ヘタクソな写真をあれこれいじってなんとかするという長年の経験が最近ようやく実を結んできた気がする。そしてそれがD800Eで撮った写真も自分の好みに持っていける自信につながって再登板となったわけだ。いやー、感慨深い。(やっぱりダメだと投げ出すおそれは十分あるが)。






2021/09/03

初代DP1


#223
Sigma DP1









GFX用のレンズを買い揃えるために思い切っていろんな機材を売却した。SigmaではDP1M, DP2M, DP3M, dp0QなどのDP関連をすべて売却し、やれやれこれでようやく宿痾ともおさらばか、それぞれに思いも深いが売却にあたっては哀惜とせいせいが相半ば、いやせいせいが7割というところ。で、カメラ関連ガラクタ箱を整理していたら初代DP1が出てきた。このカメラは特別で、言わば心の戦友のようなものなので、まぁ売れるはずもないが売るつもりもない。
それで久しぶりにバッテリーを充電して身軽な写真散歩に出掛けた。テーマは2つある。1つ目はこの初代DP1がGFX用に欲しいと思っていた換算28mm相当のレンズの代用になるかどうか。2つ目は、これも1つ目とテーマは被るが「使いものになるかどうか」。初期のDPシリーズは写りが緑っぽかった。それが今の僕のPhotoshop技能でカバーできるかどうか。
で、結構イケるというのが今日の結論。あいかわらずFoveonは色が深い。





2021/06/21

GFX50Sはハッセルブラッドへのオマージュか


IMG_3563A2


ひょっとしてGFX50Sはハッセルブラッド500シリーズへのオマージュでは?と思ったのはこの記事がきっかけだ。それによるとCFE80mmF2.8をGFX 50Sに装着したときの画角はフルサイズ判換算で約63mmに相当とのこと。
GFX50Sで最初に発売されたレンズはGF63mmF2.8だが、ハッセルの標準レンズであるPlanar CF80mmF2.8の35mm換算がGF63mmと同じだというのだ。
本当なのだろうか?
ハッセルの500シリーズは御存知の通り6×6の中判だ。こちらのサイトでCF80mmを35mm換算すると44mm。GFX50Sの63mmを35mm換算すると50mm。
うーん、違うやん!どういうこと?
いやしかし、GFXの4×3フォーマットにフィルム中判に当てはめると6×4.5になる。そこでフィルム6×4.5cm判(セミ判)で80mmを入力するとピタリ50mmとなりGF63mmと合致する。なるほど一緒だ。


でもそこでそもそも「35mm換算」って何?という疑問が湧いた。例えばマイクロフォーサーズのレンズの焦点距離はフルサイズ換算で2倍だとかAPS-Cなら1.5倍とかってどうやって決めてるのか。少しわかったのはどうもこの2倍とか1.5倍とかいう数字はセンサーの対角線の長さと関係があるということ。35ミリ版の対角線の長さは43mmでマイクロフォーサーズのそれは21.6mmなので43÷21.6≒2。GFXセンサーの対角線は55mmなので43÷55=0.78≒0.8。

ではなぜ対角線が焦点距離と関係するのかについてはこちらのサイトに詳しい。
レンズを通して入ってきたイメージが結ぶ像は円形(イメージサークル)でありカメラのセンサーはこの円を過不足なく収めようとする(注1)。するとセンサーの対角線はイメージサークルの直径に等しくなる(注2)。
イメージサークルの半径をyとし、焦点距離をfとすると
y=f×tanθ(2θ=画角)という関係にある。
→イメージサークル(≒対角線の長さ)と焦点距離は比例関係。
→センサーの対角線が2倍になれば焦点距離も2倍。
というわけで35mm換算を知りたければセンサーの対角線の長さの比をとれば良いと。あースッキリした。

  • 注1:まずセンサーありきなので順序は逆だがここでは理解のため
  • 注2:実際にはイメージサークルの直径はセンサーよりやや大きく作られている


で話は戻してGFX50Sは本当にハッセルブラッド500へのオマージュなのか?
GFX50Sの標準レンズであるGF63mmF2.8とハッセルの標準レンズのCF80mmF2.8は35mm換算で同じ焦点距離・画角であり、かつ開放F値も同じ2.8。
さらに両者の鏡餅のような外観↓や







レンズ構成↓もなんとなく似ている気がする。



さらに。
GFXシリーズはまず50Sが発売され、次いでGFX50R, 100, 100Sが発売されたが、ストラップ取付方式は50R以降が一般的な丸環タイプなのに対し初代の50Sはハッセルブラッド譲りのバヨネットフック式。

というわけで僕の中ではGFX50S+GF63mmF2.8はHasselblad500C+Zeiss CF80mmF2.8へのオマージュであると決定!
なぜ僕がハッセルにこだわるかというと、そもそもGFX50Sが欲しくなったのは4年前の8月のブログに書いたような思いをずっと引きずっていたから。
というわけでようやく純正のGFレンズを買いました。中古だけど。
あー、長ったらしい言い訳。



2021/06/12

Meyer-Optic Görlitz Diaplan 80mm F2.8


#182
Fuji GFX50S Diaplan 80mm F2.8













昨日オールドロッコールでアジサイを撮りながら同じアジサイをダイアプランで撮ったらどうなるだろうと考えた。そこで帰宅後GFX50Sで試写してみたらほとんどケラれないことが判明。それで気を良くして今日も神社へ。アジサイは昨日は花弁(正しくは萼)が萎れていたが誰かが水を撒いてくれたせいか生き生きしている。

ダイアプランはプロジェクター用のレンズなので絞りリングはなく常に開放2.8。僕のはFマウント改造版で無限遠からレンズ前17cmまでヒントが合う。ダイアプランといえば玉ボケだが、水滴などのシャープな光源はきれいな玉ボケになるが木漏れ日では形も輪郭もシャキッとしない。しかしきれいな玉ボケにこだわりすぎると使用範囲が限られてしまう。面白いマクロが撮れることも含めてもっと積極的に使いたいレンズだ。

GFレンズの値下がりを心待ちにしている昨今だが、レンズに何を求めるかといえば僕の場合は「非日常」。マクロとか広角に惹かれるのも普段目にしない景色を観たいから。だったら非日常が写るロッコールやダイアプランでもっと遊んだらいいんじゃない?そんな事を考えた初夏の一日。








2021/05/07

GFX50S


#165
Fujifilm GFX50S Carl Zeiss Makro-Planar T* 2/50











GFXは100Sや今年発売される50SMK2のほうが世間的にホットだ。 でも自分的にはチルトアダプターでEVFの装着角度を変えることが出来るというのがこのカメラが欲しかった一番の理由。 GFX100もチルトアダプターが装着できるがやっぱり大きい。たしかに1億画素は憧れるけれど、いろんなサイトで50Sと100の画質を比較してみた結果むしろ50Sのほうが高画素感がわかりやすかった。なにより今回チルトアダプター込みで格安の出物があったのが大きい。

発売から4年も経っているとすでに多くのひとが画質や使い勝手について語りつくしているので僕としては何も付け加えることはない。だから自由にいじってアップできるというものだ。マクロプラナーの50ミリはGFXではケラれるけれど、GFX用のレンズの購入も目処はまだ立っていないし、ケラれても僕は周辺減光大好きだし、気になるならPhotoshopでどうにでもなるし、というわけで今日始めてGFXを持ち出して撮影してみた。

山の小川に降りる緩やかな傾斜地にユウゲショウが咲いていたので下からアオッて撮影。グリップを握ると何も見なくても親指が自然にフォーカスレバーや拡大表示用のサブコマンドダイアルを探り当てて淀みなく操作できる。トップにISOダイヤルがあるのも便利。100SはISOダイヤルではなくモードダイヤルになっているが撮影モードってそんなに頻回に変えないと思う。カメラ内手ブレ補正は羨ましいが三脚を積極的に使うことにしよう。




2020/12/02

Nikon D800E


#74
Nikon D800E Carl Zeiss Makro-Planar T* 2/50




Nikon D800Eを買ったのは2012年の4月。機体の大きさや重さはあまり気にしたことはないし写りも気に入っている。動作の安定感やガッチリした機体の作りも好きだ。問題はやはり光学ファインダーと写像の微妙なピントの乖離なのだ。光学ファインダーは確かに美しいがこの乖離に毎回言い知れぬもどかしさを感じている。

ニコンからもうすぐZ7の後継機であるZ7IIが発売される。ネットで調べると僕の興味のある機能はすでにZ7に搭載されているので後継機は必要ないが、それに伴って中古市場における初代の球数が増えて価格も下がるだろう。Z7の液晶ファインダーは光学ファインダーの見え方にかなり近づいたようだし、地面に這いつくばってDR-6などのアングルファインダーを覗き込めばD800Eとは違う世界が見えるだろう。それはさぞ楽しいに違いない。D800Eにはない手ブレ補正も魅力だ。

それで昨日の朝起き抜けに、よーし、D800Eを売ってZ7を買うぞと思った。ずっと思っていたことがとうとうこらえきれなくなって、堰を切って溢れ出すと物事は一気呵成に進む。押し入れを引っ掻き回して外箱を出してきたり機体を丹念に掃除したりアイピースを探し出して装着したり液晶保護フィルムを剥がしたり、挙句の果てに荷造りまでした。
それからこの際だと思って使っていないレンズ群をメルカリに出品する準備しているうちにだんだん頭が冷静になってきた(笑)。

冷静になって思い至るのは一つは経済的な問題、次にD800Eに対する愛着。そしてライブビュー。
要するに僕を悩ましてきた合焦問題はもっと積極的にライブビューを使えば解決するんじゃないかと。ライブビューを毛嫌いしてきたのはバッテリー消費が激しいからだが、それなら予備バッテリーがひとつあればいいじゃないか。

結局Z7購入はやめにしてD800Eを使い続けることにした。
剥がすときに割れてしまった液晶保護フィルムを泣きながら再度注文し(大袈裟)、予備バッテリーも買うことにした。
あ~あ、我ながら実になにをやってるんだか。










2020/07/03

Ricoh GRⅢ


僕のGR歴はGRD2、GRD4を経て今回が3台目。
GRDシリーズに対して僕が持っていた不満はいくつかある。
その1つ目はシャッターを押した直後にモニター画面に先鋭な画像が一瞬見えたかと思うとすぐに画像がネムくなる。私見だがこれはローパスフィルターの処理過程を見ているのだと思う。
2つ目はセンサーゴミ問題。使っているうちにしばしばセンサーにゴミが付着する。これが片ボケ病とともにGRDユーザーを悩ませた。
3つ目は、まぁこれは好き嫌いの問題かもしれないが色と階調の問題。GRDは発色にやや特徴があって低い階調とともにジャーナリスティックな、あるいはこう言ってよければ現場写真的な仕上がりになる。スナップショット派は好むと思うが僕は好きになれなかった。
4つ目は階調の問題。センサーサイズが小さいのに画素数が高いのでどうしても階調が低くなる。それが画像にドラスティックな印象を与えるので街角スナップ派向けではあるけれど。
5つ目は高感度耐性が低いために低感度では手ブレするし高感度では森山大道風?の荒い絵になってしまう。

まぁそんなこんなでこのシリーズからは遠ざかっていたが、GR3に注目するきっかけになったのは今回限定販売されるStreet Editionの外観。あの特別仕様のメタリックグレーボディと山吹色のリングキャップに心を奪われてしまったのだ。
がっつり心を奪われて2週間ほど悩んだ末に予約ボタンを押してしまった。しかしカードの使用期限が切れていて予約できなかった。幸か不幸か。

そこで頭を冷やして考えた。いや僕はストリートスナップ派じゃないし外部ミニファインダーや本革専用ハンドストラップも使わないだろう。山吹リングに惚れて4万円も余計に払うか?普通のGR3でよいではないか。

で、じゃあGR3そのものはどうなのよ?とここで初めて今のGRシリーズのスペックに目が行った。ローパスフィルターはもうなくなったしセンサーサイズがAPS-Cになって、しかも画像処理エンジンの改良でGR2より階調が良くなった。高感度耐性も上がったし手ブレ補正も付いた。

僕はFuji X100Fも持っている。X100FがあればGR3はいらないじゃないか。
でもX100Fは家族写真用で使っているので道具としての立ち位置、つまり僕の頭の中でX100Fが占める位置が今後導入されようとしているGR3とは異なる。まぁこのへんは言い訳にしか聞こえないと思うが、機能やサイズがかぶっていても家で使う包丁と板場で使う包丁とは道具に対する使い手の意識の持ちようが違うではないか。安倍さんからの特別定額給付金がちょうど10万円なのもGR3を買いなさいという天の声に違いない。

ようし、買うとなったらカードの引き落しじゃなくて人質の特別定額給付金で代引だ。センサーゴミ問題はこういうフィルターを貼り付ければ完璧じゃないか?



JJCのUVフィルター。JJCというのは台湾の会社のようだ。貼り付けても1.8mm。多層コーティングによる撥水・撥油効果があるのでこのままカメラをポケットにつっこんでも大丈夫。


貼り方はこの動画を参照。動画ではレンズキャップを併用しているがフィルターだけで十分だろう。それと僕はGR3の電源オフの状態で貼り付けたが上の写真のように電源オンの状態で貼るほうがズレずに貼れると思う。


僕にとってGRはマクロ機だ。昨日試写してみてクロップあるいはクロップ+マクロモードでかなり寄れるとわかった。このあたりがX100Fとの使い分けの鍵になるのだ。
ありがとう、安倍さん!


追記:前述のYouTubeのコメント欄でこのフィルターを付けた状態でワイコンのGW-4を使えるかとの質問に対し、一人のユーザーが「私はこのフィルターとGW-4を持っている。ワイコンは使えるがワイコンとフィルターが干渉するのでマクロモードは使えない」とのことです。参考まで。



2020/06/11

マクロも撮れるコンデジ

先日エゴノキの花の写真を撮ったとき、暗い森の中で揺れる水面に浮かぶ花をブレずに高精細に撮るのに苦労したこともあって最近のコンデジ事情を調べてエクセルにまとめてみた。
参考のため所有しているFuji X100FとiPhone11proを右端に載せた。

 

 


こういった表をぼんやり眺めながらあれこれ考えている。要するに何を最優先するか、何を無視してよいかなのだが。

追記:
誤解のないように言っておくが例えばTough TG-6のまとめで画質×としているのは単にセンサーサイズが小さいことを意味しており、美しく撮れないと言っているわけではない。
またそれ以外にも気になることが多々あると思うがこれは自分の頭の整理のためにラフな言葉で表現しているということをご理解いただきたい。
またこの表に載っていない機種も沢山あり、なぜ後継機種を載せないのかとかなぜキヤノンがないのかなどいろいろ疑問もあろうと思うが、これは今僕が気になっている機種だけに限ってまとめたものだということをご理解いただきたい。

 

 

 

 

 

2020/03/27

Foveon雑感


riverside
Sigma DP2 Merrill





Sigma DP1を買ったのは2008年3月。
紆余曲折はあったけど、今でも時々DPシリーズを使う。
使うたびに感じるのは「驚き」。
このカメラは、ちょっとありえない写りをする。

ありえないというのは具体的には画像を等倍表示したときの驚くべき細密描写なのだが、ギュッと圧縮されたその細密さは上に掲げたようなたった横640pxの写真でも感じられるのは面白いことだ。

ではこの細密感は画素数を上げれば得られるのかといえばどうも違うような気がする。
ネットでアップされている1億画素の画像を見ても何故かこの細密感は得られない。
我々はFoveonセンサーの画像に何を見ているのだろうか。

Bayer型では平面的に並べたセンサーで補完的に色再現を行っているが、Foveonでは三原色の層状センサーの信号を合成して色再現している。これは3ないし4層の感色層の重なりを持つ銀塩フィルムの色再現と構造的に似ていて、これがFoveonカメラで得られる細密感に関係しているのかもしれない(Foveon型における色再現の問題点はここでは省略する)。

だが僕の言いたいことがこれで尽くされたとは思えない。
ありえない理由を分析してもありえない感覚を読み手に伝えることはできない。
ならば「例え」で話してみよう。

それは相撲の土俵に入ってきたムエタイ選手のような。
ムエタイ選手が乗り込んできてアッという間に横綱を倒してしまったような。
ありえない!なんなん?これ!
試合を終えてさっさと帰っていくムエタイ選手。
場内騒然。いやいや、ルール違うし!
そういう感覚。

えっとですね。何が言いたいかというと、「土俵が違う」ということ。
ニコン、キヤノン、ソニー、フジ、オリンパス、ペンタックス達は相撲をしている。
シグマはムエタイをしている。
だから相撲ファンたちは言う。
シグマはシコも踏めないし弓取り式もできないじゃないか。

いいんです。シコなんか踏めなくても。
ムエタイ選手なんだから。
フルサイズでなくても、手ブレ補正なくてもいいです。
でも可倒式の高解像度ファインダーを付けてくれないかなぁ。










2018/10/16

ライカとマシュマロマン

IMG_7664B
Olympus OM-D E-M1 LEICA DG NOCTICRON 42.5mm F1.2


僕はこの10年間いろんなカメラやレンズに手を出してきたけれども、心のどこかにはいつもライカがあったように思う。
ライカはしかし僕にとって「手が届かない」という地位をずっと保っていて、なぜ手が届かないかといえばそれはもちろん価格のこともあるけれども、それは本当に自分に必要なカメラなのかとか、ライカの作例を見て僕の撮りたい世界とは違うんじゃないかといった理由で敬遠してきた。まさに「敬して遠ざける」という立場をとりつづけてきたわけだ。

でもライカは手が届かないのに引力がやたらに強い。そしてこのライカを巡る妄想は年を経るたびに大きく膨らむだけでなく、始末の悪いことにいっそう「詳しく」なってきて、まぁお風呂でライカ本を読み耽るのはいいとして、結局買わないんだから自分で大きく育てた妄想を自分で鎮めなければならない。すると自然な流れとしてライカは僕をそそのかす悪役になってもらわないといけなくて、曰く値段があまりにも高いとか使いづらいとか僕に合ってないとかFlickrの作例はどれも詰まらんとか。ライカにとってはいい迷惑だけれども、まぁそうやって僕は近づいたり離れたり憧れたり言い訳したりしながら太陽の周りをぐるぐる回る惑星のようにライカの周りを回ってきたわけだが、特に数年前からは退職したらライカを持って旅に出たら楽しいだろうなと想像しつつ仕事の辛さを乗り越えるのがひとつの習慣になっていた。

禅の法話の一つに雲門屎橛という題の一説がある。「仏とは!?」と問われた偉いお坊さんが「乾屎橛!」と答えたと言う。仏なんていうものはただの糞カキべらだと。僕もこのライカという自分の中で膨らみすぎたマシュマロマンを退治するために、もうそろそろライカを買ったほうがいいんじゃないか。買いなされ!と雲門和尚も言う。「そこには実はなにもない」ということを感じるために、というよりも僕の10年間の妄想を成仏させるために。でも結局は純粋にライカを楽しむんだろうなと思いながら一人で祝杯を上げた。















2018/10/02

現像ソフトLuminar

DSC_7517B
Nikon D800E Ai Nikkor 35mm f/1.4S


僕が一番親しんでいる加工の流れはRAWで撮ってシルキーピクスで大まかな調整をしてTIFF保存し、それをPhotoshopCCのプラグインNik Collectionで仕上げるというコースだけど、今日たまたまこちらのサイトをお伺いしてルミナーという現像ソフトの事を知った。

これがすごくいい。レタッチにはいろいろ方法があるけれど、ゼロから作り上げるひともいれば、僕みたいに基本的にフィルターでレタッチする人もいるだろう。
僕のやり方は、まず写真ごとにいろんなフィルターを試してみて、仕上げたいイメージに一番近いフィルターを選択。そしてそのフィルターを細かく調整して新しいフィルターを作り、またそれを別の写真で試してさらに新しいフィルターを作って別の写真に適用するという流れ。

で、このルミナーという現像ソフトはデフォルトのフィルターがいっぱいあって、それを自分でアレンジして新しいフィルターを作ることができるという点でまさに僕のやり方にぴったりなのだ。さらにLightroomやPhotoshopCCにプラグインとして組み込めるし価格も7,000円以下とお手頃。

上の写真はルミナーで加工してPhotoshopCCで仕上げたものだけど、ルミナーだけでもほぼ完成に近い処理ができると思う。さらに前述のサイトでも絶賛されていたようにAIで適切な調整をしてくれるAccent AIフィルターがとても秀逸。
うーん、ちょっと感動してしまった。

ちなみにこのルミナーはスカイラムという会社の製品ですが、実は500pxを立ち上げたエフゲニー・トチェボタレフ氏が500pxを去ったあとに移籍した会社でもあるんですね。詳しくはこちらを参照





















2018/01/24

Fuji X100F

Fuji X100F

これまでいろんなカメラを買ったけど
見て美しく 触って楽しく
手に感じる重みが心地良いカメラは始めて













Fuji X100F

ただ露出補正ダイヤルは固すぎる
ファインダーを覗きながら親指だけで回そうとすると
+にはかろうじて回せても-には回せない
好みの固さに調整してくれるサービスがあればと思う












Fuji X100F

保護フィルターやフードやカバーも考えたけど
無造作にコートのポケットに放り込んで
どこへでも連れて行くという趣旨から離れてしまう
結局スパイラルアロウズのストラップだけにした












窓の外は雪

窓の外は雪


















2015/10/30

修理完了


R0016079a

ピント問題の最終報です。
「規格内であり特に問題ありませんでした」という返事で東京から送り返されてきてガッカリ。
もうニコンは止めてソニーに乗り換えようかとも考えたのですが念のためニコン大阪サービスセンターに電話。
「多少前ピンになっても構わないから何とか調整してもらえませんか」
「わかりました。やれるだけやってみます」
それでD800Eとアポゾナーと1cm後ピンになっている写真を同封して発送。

5日後に電話がかかってきた。
「かなり追い込めました。もうこれ以上は無理だと思います」
「助かります」
で、今日そのD800Eとアポゾナーが厳重に梱包されて帰ってきた。
さっそくテストしてみたらほぼ完治。
どうも今回はニコン大阪サービスセンターで修理されたような気がする。
保証期間を過ぎているのに何と無料。
対応して下さったNさん、ありがとうございました。









2015/10/12

ピント問題続報



先日のピント問題で今日サービスセンターへD800Eを持って行きました。
担当の方にブログに載せた比較写真をiPadで見てもらいながら病状説明すると僕のD800Eは本社工場に修理に送られることになりました。
点検修理は10日間ほどとのこと。3年半使って保証期間も過ぎているけど費用も安かったし懸案だったローパスフィルター清掃もお願いできたので丁度よかった^^。

先日のブログで3年も経ってようやく後(あと)ピン問題に気が付いたのはアポゾナーがマクロプラナーより被写界深度が浅かったからと書いたけど、ほんとに浅いのか!どれくらい浅いんだ!と胸ぐらをつかまれてガクガク揺すぶられながら問い詰められたらきちんと答えられる自信がない。それでWikipediaで調べたら被写界深度の計算式が載っていました。

あぁ、これはきっと誰かがネットにcalculatorをアップしているに違いないと思って探すと、ありました。それがこのサイト
カメラの種類と焦点距離とF値と対象までの距離を入力すると
右側にNear limit, Far limit, Totalが自動的に計算されます。
このサイト内にiPhone用のアプリも紹介されていましたが240円でちょっと高い。

そこでApp Storeで"depth of field"で検索するといろいろ見つかったんですが、そのなかで無料で高性能なのは"iDoF Calculator"というアプリだけでした。
このアプリは画面の上部に広告が出るのがちょっと邪魔ですが機能的に優れていて、先ほど紹介したネット上のcalculatorでは四捨五入されていた1センチ以下の被写界深度がちゃんとミリ単位で表示されます。

今日サービスセンターにD800Eを持って行った際にブログに載せた比較写真は物差しとの距離はどれくらいだったかと担当の方から聞かれて2メーターくらいと答えたんですが、アップした写真では被写界深度はせいぜい見積もって5ミリ位しかない。被写界深度がそれくらい浅かったから1cm後ピンだとわかったわけです。
ところが先ほどのiPhoneのアプリでカメラの機種をD800、F2.0、focal lengthを135cm、distance to objectを2メートルにするとDepth of Fieldは2.37cmになります。これだと1cmの後ピンは認識できないはずです。あの写真を撮ったときの状況を思い出してみると物差しとの距離はたぶん1メートルくらいしかなかったはず。
そこでdistance to objectを1メートルに変更するとDepth of Fieldはズバリ5.5ミリで、写真上の被写界深度とピッタリ一致します。
あわててサービスセンターに訂正の電話を入れました。

ではアポゾナーとマクロプラナー50ミリでは被写界深度はどれくらい違うのか。
アプリでは焦点距離50ミリF2で1メートル先の被写界深度は4.41cmと出ました。
アポゾナーでは5.5mmでしたから被写界深度はおよそ8倍。うーん、そんなに違うのか。
これで胸ぐらをつかまれて揺さぶられても大丈夫です。

最終報はこちら

2015/10/10

ファインダーでピントが合わない


オートフォーカスで撮っているうちは気が付かなかったけどマクロプラナーで撮り始めた頃から、アレレ、何か変だなと感じていたのはピント問題。ファインダーではジャスピンなのに撮れた写真にピンが来ない。

僕はマクロをよく撮るのでピントにはすごく気を使う。
アングルファインダーを覗き込みながら、息を詰めてカメラを微妙に前後させ、「ここだ!」と思う瞬間にシャッターを押す。
光学ファインダーでマクロを撮っているひとがみんな同じように感じているかどうかわからないけど、コンマ何ミリのベストな合焦面をファインダー像が通過するときは、合焦像に何か光のようなものを感じる。
いや実際に光るんじゃないけど、そのときに網膜がチリッと感じる瞬間があって、それがまさしく合焦ポイントで、これは少なくとも僕にとっては疑いようのないものだ。
ところがそんな絶対の自信で押したシャッターの画像がなぜかピンが来ていないと、何だか狐につままれたような気がする。
でまぁ、不思議に思いながらも何度も撮ってピンの来ている写真以外は捨てていた。

そういう漠然とした気持ちの悪さを感じながら今日まで来たわけだけど、今回マクロプラナーよりも解像度の高いアポゾナーを買って喜々として使い始めたら愕然とした。
まったくピンが来ないのだ。
アポゾナーは135ミリF2なのでマクロプラナー50ミリより被写界深度が浅い。だからマクロプラナーでは気のせいかも?で通り過ぎていたピント問題が、俄然はっきりしたということなのだろう。値段が高かった分ショックが大きかったからというほうが正しいかもしれない。

よく見るとピントのズレは常に後方、いわゆる後ピンになっている。
それでためしにファインダー像をほんの僅かに前ピンにしてシャッターを切るとジャスピンになる。
はたしてこれはZEISSレンズだけの問題なのか?
そこでAFでは問題のないマイクロニッコールをMFで撮ってみたらこれも実は後ピンだったと判明。

AFでは問題がなくライブビューでも問題がない。
光学ファインダーでピントを合わせる時だけ後ピンになる。
そしてそれはレンズの種類によらない。

ということはレンズを通してカメラに入った光がミラーに反射して眼に届くまでの経路のどこかに問題があるということだろう。
そこでネットで調べるとこの問題に対し「フォーカシングスクリーンがズレているのではないか」というひとがあり、またあるひとはサービスセンターでファインダー像と撮った写真の両方を見せて修理してもらったとあった。
なるほど、ズレているように見えるだけですよ、アナタの目が悪いんじゃないですかと言われたらスゴスゴ引き返すしかないけど、証拠を撮っておけばいいのだと気が付いて僕もやってみた。

左がD800E+アポゾナー135mmでものさしの15cmのラインにピントが来ているのをファインダーにOM-D E-M1をひっつけて撮ったもの。右は撮れた写真。合焦が1cm後方にズレている!
misalignment of focusing screen

ZEISSのホームページの"Other types of screen"のところにもこの問題に関する記述があります。

One problem, however, is that the screen and/or the mirror are often not perfectly aligned in many new cameras, and it only takes a minimal deviation (less than 1/100th to 1/10th of a millimeter) to produce a visible focus error (front focus or back focus). As long as the user continues to work with the AF system of the camera and default focusing screen, this minor error is generally not conspicuous. However, if the screen is replaced with a variant that includes focusing aids, then the deviation becomes visible.
The only action that can be taken in the face of this dilemma is to send the camera to the manufacturer or an authorized service center and request that they align the screen properly. For many camera models, aligning the focusing screen involves inserting or removing the corresponding number of thin layers of film.

拙訳「しかしながらここには一つ問題があります。最近の多くのカメラではしばしばフォーカシングスクリーンとミラーの両方もしくはどちらかがきちんと装着されておらず、そのズレがもし仮にたったの1/100~1/10ミリだけでも前ピンや後ピンといった合焦エラーが生じてしまうのです。もしユーザーがオートフォーカスしか使わずデフォルトのフォーカシングスクリーンしか使っていないなら一般的にこの問題が表面化することはないでしょう。しかしもしフォーカシングスクリーンを合焦を補助するタイプのものに交換した場合などにはこのズレが顕在化してきます。
もしこの問題が発生したら選択肢は一つしかありません。カメラを製造元か正式のサービスセンターに送ってフォーカシングスクリーンを正しく装着しなおしてもらうことです。多くのカメラではフォーカシングスクリーンの調整をどのように行うかというと、介在する薄いフィルムを何枚か抜くか挿入するという方法を用いています」

僕はフォーカシングスクリーンは交換していないから本当にスクリーンの問題かどうかはわからないけど、取り敢えずD800Eを近々サービスセンターに持って行こうと思います。
続報はこちら
最終報はこちら




2015/06/29

在庫処分


在庫処分
「少なくともそのとき私は欲望に忠実だった」というアリバイ物件に取り囲まれて身動きが取れなくなって、自分の馬鹿さにうんざりするとひとは断捨離したくなるものなのか。そうなのか。
どれもすべてその時時は落語の千両みかんの若旦那みたいにそれなくしては夜も明けぬほど熱に浮かされて恋い焦がれていたのに、手に入れてみれば自分には縁のないものだったと気付いて、それでもかつての自分の思い入れに対する落とし前がどーしても付けられず「今はその時ではないがいずれこのカメラ、このレンズが必要な時が来る」「キット来る」「来るに違いない」「来るだろう」「来るような気がする」「来るのかな?」「あれ?」「来ない・・・かも?」「来ないんじゃないか?」「来るもんか」。
それでようやく重い腰を上げた。









twitter