2021/06/21

GFX50Sはハッセルブラッドへのオマージュか


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ひょっとしてGFX50Sはハッセルブラッド500シリーズへのオマージュでは?と思ったのはこの記事がきっかけだ。それによるとCFE80mmF2.8をGFX 50Sに装着したときの画角はフルサイズ判換算で約63mmに相当とのこと。
GFX50Sで最初に発売されたレンズはGF63mmF2.8だが、ハッセルの標準レンズであるPlanar CF80mmF2.8の35mm換算がGF63mmと同じだというのだ。
本当なのだろうか?
ハッセルの500シリーズは御存知の通り6×6の中判だ。こちらのサイトでCF80mmを35mm換算すると44mm。GFX50Sの63mmを35mm換算すると50mm。
うーん、違うやん!どういうこと?
いやしかし、GFXの4×3フォーマットにフィルム中判に当てはめると6×4.5になる。そこでフィルム6×4.5cm判(セミ判)で80mmを入力するとピタリ50mmとなりGF63mmと合致する。なるほど一緒だ。


でもそこでそもそも「35mm換算」って何?という疑問が湧いた。例えばマイクロフォーサーズのレンズの焦点距離はフルサイズ換算で2倍だとかAPS-Cなら1.5倍とかってどうやって決めてるのか。少しわかったのはどうもこの2倍とか1.5倍とかいう数字はセンサーの対角線の長さと関係があるということ。35ミリ版の対角線の長さは43mmでマイクロフォーサーズのそれは21.6mmなので43÷21.6≒2。GFXセンサーの対角線は55mmなので43÷55=0.78≒0.8。

ではなぜ対角線が焦点距離と関係するのかについてはこちらのサイトに詳しい。
レンズを通して入ってきたイメージが結ぶ像は円形(イメージサークル)でありカメラのセンサーはこの円を過不足なく収めようとする(注1)。するとセンサーの対角線はイメージサークルの直径に等しくなる(注2)。
イメージサークルの半径をyとし、焦点距離をfとすると
y=f×tanθ(2θ=画角)という関係にある。
→イメージサークル(≒対角線の長さ)と焦点距離は比例関係。
→センサーの対角線が2倍になれば焦点距離も2倍。
というわけで35mm換算を知りたければセンサーの対角線の長さの比をとれば良いと。あースッキリした。

  • 注1:まずセンサーありきなので順序は逆だがここでは理解のため
  • 注2:実際にはイメージサークルの直径はセンサーよりやや大きく作られている


で話は戻してGFX50Sは本当にハッセルブラッド500へのオマージュなのか?
GFX50Sの標準レンズであるGF63mmF2.8とハッセルの標準レンズのCF80mmF2.8は35mm換算で同じ焦点距離・画角であり、かつ開放F値も同じ2.8。
さらに両者の鏡餅のような外観↓や







レンズ構成↓もなんとなく似ている気がする。



さらに。
GFXシリーズはまず50Sが発売され、次いでGFX50R, 100, 100Sが発売されたが、ストラップ取付方式は50R以降が一般的な丸環タイプなのに対し初代の50Sはハッセルブラッド譲りのバヨネットフック式。

というわけで僕の中ではGFX50S+GF63mmF2.8はHasselblad500C+Zeiss CF80mmF2.8へのオマージュであると決定!
なぜ僕がハッセルにこだわるかというと、そもそもGFX50Sが欲しくなったのは4年前の8月のブログに書いたような思いをずっと引きずっていたから。
というわけでようやく純正のGFレンズを買いました。中古だけど。
あー、長ったらしい言い訳。



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