2023/02/22

FlexShooter Pro

FlexShooter Pro

この製品はジンバル雲台のように簡単に水平出し出来てパンとチルトを多用する鳥撮り系の人の、いやジンバル雲台よりもっと軽くて小さいのができないかという要望に答えるべく作られた製品のような気がする。機構としてはUniqballにそっくりだがネットの情報では実際Uniqballを作った人がこの製品の制作に関わっているらしい。よく知らないが。
じゃあなぜ静止している風景しか撮らない僕がこれを買ったのかというとこの製品が
  1. ボール雲台のように自由に構図が作れて
  2. レベリング機能があり
  3. かつ増し締めが不要かあるいは増し締めで構図がズレないこと
という3つの条件に合致していたからだ。
前2つはUniqballでOKだがこの製品の面白いところは3つ目の要件を内ボールの内部のスプリングでカメラの傾きを補正している点にある。要するに雲台の上で重いレンズを付けたカメラをグリングリン動かしても手を離したらピタッとその位置で止まる。興味のある人はYouTubeで検索あれ。

ただ問題はいずれの動画も大砲のように長くて重い望遠レンズを振り回す人達の動画なので僕のように主に広角から標準のような比較的軽いレンズを装着したカメラで大丈夫なのかという点だ。レンズが軽いとスプリングに負けてチルトさせたときにすぐに水平に戻ろうとするのではないか。

それは買ってみなければわからない。試しに買ってみるにしても10万円くらいするし、なんとか安く手に入らないかと英国のFlexShooterの本家のサイト(リンク)から辿って商品購入ページ(リンク)を見ると580ユーロで送料無料。支払い方法でPayPalを選んだあと購入明細を見たら何故か580ユーロが457ユーロに下がっている。嬉しいがちょっと狐につままれたような気持ち。PayPalの為替手数料が上乗せされて6万7千円。
商品はハンガリーのブダペストから出荷され、5日目にDHLからメールで輸入関税4,800円を支払うようにと指示あり、占めて合計72,000円で注文から6日で届いた。

で使ってみてどうだったか。上下10度位なら問題ないが強くチルトさせると案の定反発力が強い。それでも頑張って角度を維持したまま内ボールのノブを増し締めして固定する。まぁ増し締めしても構図がズレないのはこのサイト(リンク)の動画でわかってはいたが大砲レンズのように軽快にグリングリンカメラを振り回すというわけにはいかない。
そこで推奨のFLMのカーボンハンドルキット(リンク)の購入も考えたが付属のロングプレートは僕は使わないし今ある機材にパン棒を付けられないか考えてみた。

まずFlexShooterのトップのアルカスイス互換クランプは縦横どちら側からでもカメラを乗せられて便利だが締め付けノブをかなりグリグリ回さないと締まらなくて面倒だ。


そこでアルカプレートを付けたVelbonのQRA-635L II というシューベース(クランプ)を

FlexShooterに装着しこれをこのシステムのデフォルトとする

そしてL型ブラケットの底面と側面にもVelbonのQRA-35Lというシュー(プレート)を装着

シューベース(クランプ)の裏側からドリルで穴を開け1/4インチのタップを切る

そしてそこにSmallRigのロッドクランプ(リンク)を装着

ロッド連結コネクター(リンク)で連結した15mmロッド(リンク)をクランプに通せば

これで完成。ロッドを上げ下げすれば軽快にチルトできるし右手でロッドを保持しながら左手で増し締めという流れがスムーズ。



以上このサイトは自分の覚書目的なので直接海外のサイトからの購入にまつわるリスクやこの通り工作して上手くいくかどうかは自己責任で。




2023/02/18

フィルターバッグ問題

僕は川べりで写真を撮ることが多いので川の中に立てた三脚から少し離れた岸辺にリュックを置く。フィルターバッグもそのなかに入っているのでフィルターをつけたり外したりするたびにリュックまで戻らないといけなくてそれがかなり面倒。



昨日Mark Denney氏の動画を見ていたらf-stopというメーカーのフィルターバッグが紹介されていた。要するに三脚の後ろでバックルを留めて手前にフィルターバッグをぶら下げるというアイデアで、確かにこれがあれば撮影中リュックと三脚の間を行ったり来たりしなくてすむ。彼も動画の中でこれを使うようになってフィルターを使う頻度が増えたと言っている。

f-stopのフィルターバッグはアマゾンでも売っている(リンク)。さらにH&Yの角型フィルターバッグはとても優れものでこちら(リンク)で紹介されている。僕は以前から使っているフィルターバッグで同じようなものが作れないか考えてみた。

これが10年前にアマゾンで2千円で購入した"Clik Elite Square Filter Valet レッド"というフィルターバッグ(すでに販売終了)。

そしてこれが今回アマゾンで購入したバックル付きストラップ(リンク)。2メートルのストラップを60cmで切って先っちょをライターであぶったもの。


百均で買った裁縫セットで縫い付ける

指ぬきを持っていなかったので革手袋で代用

一応完成。縫うときにズレないように両端をホチキスで固定している。

裏側はこんな感じ

ぶら下げるとこんな感じ

後ろから見た図

蓋を開くとフィルター類を簡単に取り出すことが出来る








2023/02/13

#508


#508
Fuji GFX50S GF20-35mm F4













2023/02/12

#507


#507
Nikon D850 AF-S VR Micro-Nikkor 105mm F2.8G













2023/02/09

#506


#506
Nikon D850 Sigma 135mm F1.8













2023/02/08

#505


#505
Fuji GFX50S GF250mm F4 GF1.4x













2023/02/06

望遠レンズの被写界深度


#504
Fuji GFX50S GF250mm F4 GF1.4x





先日雪山へ写真を撮りに行ったときのこと。三脚を立ててGF250mmに1.4倍のテレコンを付けて撮ったのが上の写真。設定は焦点距離350mm F8 1/1250 ISO800

普段近距離しか撮っていない感覚からすればF8で手前の樹木群に焦点を合わせれば遠方の山も合焦するだろう、まぁ両方とも無限遠みたいなもんだしと思って撮ったのだが帰宅後PCで確認してびっくり。画像をクリックしてFlickrで拡大表示してもらえばわかるが遠方の山はおろか右端の樹木群も合焦していない。

いや別にええやないか、そこまでピントにこだわらんでも。写真としては十分綺麗やしと擁護してくれる心優しい方もおられるかもしれない。しかし今「合焦」を一つのテーマにしている僕にとっては大問題なのだ。いや大問題というか面白い問題を見つけたというか。





そこで先日紹介した(リンク)FocusRangeというアプリで確認してみた。レンズは350mmの設定がなかったので360mm。f/8でピント位置は手前の樹木群は大まかに150mとして測ってみたらなんと過焦点距離は3キロ先で、150m先にピントを合わせたら前後15メートルしか合焦せずそれより向こうはボケると。そこで試しにf/20まで絞ってみたがそれでもピント位置から20メートル以上向こうは合焦しないという結果だった。

うーん、そうだったのか。いや150メートル先も向こうの山も、100メートル以上はみ~んな無限遠みたいな認識をしていたことに問題があったわけだ。それと遠くの景色を撮るとき絞りを絞って被写界深度を稼ぐという発想は要注意だ。そんなこと山岳写真を撮っているもんにとっては常識やでと言われるかもしれないが、うーん、そうか。

ということは。


上のようにABCそれぞれにピントを合わせた写真3枚を撮っておいてあとで深度合成したらいい。以前は深度合成はPhotoshopで出来るとわかっていてもなんだか面倒で気が重かったがHelicon Focus(リンク)を導入してからは秒単位だ。なにしろ3枚の写真をHelicon Focusに放り込んでRenderボタンを押すだけなのだ。そしてそれは撮影のときの意識にも影響してくる。3枚撮っとけばいいのねという動作の軽さ。





2023/02/05

#503


#503
Fuji GFX50S GF20-35mm F4













2023/02/03

GITZOのオフセンターボール雲台侮りがたし

マクロに凝っていた頃にGITZOのエクスプローラーとセットで買ったオフセンターボール雲台GH2759QR。最近とんと使わなくなってしまったが一応試してみるかと思ってFLMの三脚に乗せスライドレール(Leofoto NR-200)で(GFX50S+GF250mmF4)の重心を移動させてバランスを取ったあと3m先のラインがボールの締め付けで移動するかどうかを調べてみた。


驚いたことに3メートルでズレは5mm以下だった。ボール径が小さいのになぜ?と思ったらGITZOのサイト(リンク)にこのような記載があった。

従来モデルにはあった、ロック時のわずかな「ズレ」は完全に除かれています。ノブ部分のデザインは人間工学に基づき改良され、操作性の向上と自重の軽減に貢献しています。
内部のロック機構はまさに革新的と言えます。まずパンロックは新しいコンセプトに基づいて設計され、ロック強度が従来モデルの3倍になりました。この特性は、サイドアームや、エクスプローラー三脚などで水平にしたセンターポールと組み合わせて使用するときに、大いに効果を発揮します。
ボールロックは、特許出願中の全く新しいシステムを採用しています。雲台設計の従来のアプローチに従うと、最大ロック強度と操作の滑らかさはトレードオフの関係にありました。実際、従来のロックシステムでは、操作の滑らかさを向上させると最大耐荷重の低下につながり、最大耐荷重を増やすと滑らかさを犠牲にしなければなりませんでした。この課題を克服するため、ジッツオは2つのロックシステムを組み合わせた、特許出願中の独特のシステムを導入しました。
雲台を完全にロックしたい時には、ボールを高摩擦の金属製ブッシングで押さえて、効果的なロックを実現します。完全にロックせず滑らかで正確な動作を維持したい中間ポジションでは、ボールをテクノポリマー製ブッシングで押さえて、滑らかさと正確な動作を最大限実現します。このテクノポリマー製ブッシングの圧力は、内蔵スプリング(バネ)の荷重によって制御されています。このスプリングアシストダブルロック(SADL)によって、あらゆる状況下で滑らかなボール制御と、より効果的なフリクションコントロールを保証します。
おそらく赤いのがテクノポリマー製ブッシングでその右に縦に3本描かれているのが内蔵スプリングでボールに噛みついている青い蟹爪のようなものが高摩擦の金属製ブッシングを示していると思われる

改良版が発売された正確な時期は不明だが少なくとも2014年7月のGITZOのカタログには新型が記載されているようだ。僕が購入したのは2017年だから改良版と考えてよいだろう。
うーん、ボール径が小さいからと侮っていたがやはりGITZOだけのことはある。


2023/02/01

#501


#501
Fuji GFX50S GF45-100mm F4













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