2023/01/14

深度合成用ソフトの紹介


#507

この写真は山茶花の手前から枝の向こうまで25枚撮影してPhotoshopで深度合成したものだ。右の2枚の花弁は問題なかったが左の山茶花の2枚の花弁の合成が上手くいかずボケた領域が残った。仕方がないのでボケていないショットを使って手作業で部分合成した。この作業はかなり手間と時間がかかった。



上図の3箇所をみてもらうとわかると思うが凹んでいる場所が合成から漏れてボケている。
おそらく手前から遠方に向かってなだらかに傾斜している場合は問題ないがお椀のように凸凹凸の組み合わせ構造の場合両端の凸を追いかけてそのあいだの凹を取りこぼしてしまうのだろう。

実は以前にこの問題に出くわした際にHelicon Focusというソフトが海外でよく使われていることを知った。そこで今回そのデモ版をダウンロードして使ってみた。
インストールの過程でAdobe社のDNG Converterのインストールを求められる。これはカメラメーカーによって異なるRAWファイルを共通のDNGファイルに変換するソフトだ。各カメラメーカーのRAWファイルをそのままHelicon Focusに入れることは出来ない。このソフトで一旦DNGに変換してからHelicon Focusに入れる必要があるということなのだ。
しかしCamera RawやLightroomで色調整してTIFF保存したものをHelicon Focusに放り込む方が実際的かもしれない。
追記:Lightroom Classicで合成したい複数ファイルを開いてレタッチしたあとプラグインのHelicon Focusで合成するのが一番簡単だった。


右のPhotoshopの合成で問題のあった凹の部分は左のHeliconの深度合成ソフトではきれいに合焦を拾っている。

実はこのソフトは2017年にデジカメWatchで紹介されている(リンク)。また顕微鏡写真を撮る人達の間では結構ポピュラーなソフトらしい。
僕のようにPhotoshopとHeliconで比較しているひとのサイトの日本語訳はこちら(リンク)。処理速度もずいぶん速い。
実際使ってみてもらえばわかるが手順はすごく簡単(動画のリンク)。
より詳しい説明サイトの日本語訳はこちら(リンク
こちらの日本語訳もよければ(リンク
Heliconのサイトはこちら(リンク)。
このソフトで深度合成した写真をみんながアップしているFlickrはこちら(リンク)。

高価だがPhotoshopの深度合成に手を焼いているひとにとっては価値のあるソフトだと思う。









撮影風景



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