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2026/08/28

My First Sony


#944
Sony A7R3 Voigtlander MACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Aspherical





My First Sonyといえば80年代のソニーのCMのコピー。子供達がエレクトロニクス製品に初めて触れて、それをきっかけに科学や技術に興味を持ってほしいという願いを込めてラジカセやウォークマンの広告に使われた。
僕自身ソニーを別段避けていたわけではないけれどシグマやニコンで写真生活を始めたこともあってなぜかソニーのカメラを買うこともなく今日まで過ごしてきた。

今回初めてSonyのカメラを買うことになって、それこそこれが僕のマイ・ファースト・ソニーなのだが、そのきっかけは骨折(そのいきさつについてはこちら(リンク))だったのです。
去年からカヤックに熱を上げて以来写真のほうにほとんど意識が向かなかったのですが、骨折をきっかけに当面カヤックが出来なくなり、再び写真熱に火が付いた。カッカと燃えさかるほどに(笑)。
と言ってもGFXのようなヘビー級のカメラは痛くて持てない。何かもっと気軽に写真散歩に持って行けるカメラはないか。それであれこれ考えて例によって長いカメラ選別の逡巡が始まった。以下は日記なので興味のないかたは飛ばしてください。

ネットで調べて候補に挙がったのはNikon D780。ニコン初の像面位相差AFでZシリーズと同じライブビュー機能を持つハイブリッド型のFマウントカメラ。D850より100g軽い。僕の好きなチルト液晶。アングルファインダーのDR-6がそのまま装着可能。画素数は2,400万画素でローパスフィルター付きだがフルサイズだし中古価格は15万円。ローパスフィルター以外は僕の希望に100%合致している。かたやZ7は軽いし小さいし中古ならこれも15万円だ。FTZIIを付けたら18万円。でもそんなことでまたカメラを買ったらまた一つ無駄な買いものが増える。我慢だ我慢と自分に言い聞かせて過ごしていた。でもその後ふとSigmaのfplのことを思い出した。ベイヤーセンサーだが6000万画素もあってしかも驚異の小ささ。写りもFoveonゆずりのコッテリした色表現。いいじゃないか!これだ!アングルEVFも付けられるし言うことない。一年前に販売終了だがなんとフジヤカメラにEVFとセットの新品が28万円で売っている。素晴らしい!それでもうポチッとする寸前まで行ったがいろいろ調べてみるとローパスフィルター付きなのだ。ネットでもあまりシャープでないという意見もちらほら。さらに逡巡は続く。

10年ほど前にフォトヨドバシでみて武者震いするほど欲しくなったVoigtlander MACRO APO-LANTHAR 65mm F2(リンク)はソニーEマウントだがそれをfplに付けられないかGoogleAIに相談したら2mm厚の特殊な電子マウントアダプターがあるがそれよりもアポランターのZマウント仕様がありますよと。
おお、それならやっぱりZ7か!それでネット検索していたらアポランターをSony α7Riiiに付けている作例があって、そうか、Sony α7Riiiを買うという手もあるなと。
思えばSonyのαシリーズは昔から憧れがあったのだ。調べてみると液晶はチルトだし4,000万画素でローパスフィルターレス。手振れ補正も5段ある。もう行くしかない!とようやく購入を決意。マップカメラでSony α7Riiiの中古美品¥154,800。憧れのマクロアポランターの中古良品も¥68,800で手に入れることが出来た。

というような長い長い逡巡の末にSony α7RiiiとVoigtlander MACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Asphericalを購入した。カメラの設定に半日かかったがそんな昔の機種の「私の考えたセッティング」なんか誰も興味はないと思うので書きません(笑)。

αもアポランターも発売されて10年近く経つがおかげでずいぶん安く購入することが出来た。それもこれも骨折のおかげか。で、実際どうだったのか。結論的に言うと素晴らしいの一言。何が素晴らしいかを書くとまた長くなるがトップに載せた写真の、枯れ草の細かなうぶ毛の描写と背景のとろけるようなボケがすべてを物語っている。いやそれはアポランターの話でしょ?αは軽くて小さいのにいろいろこちらの希望を叶えてくれる懐の大きさがある。






それともうひとつ。Nikon D800Eで愛用していた改造型アングルファインダーDR-5をスライドインして使えることがわかった。そのままでは入らないが少し細工(ただし魔改造)をすれば可能。這いつくばって写真を撮る僕としてはこれは大きい。






2025/11/05

Micro-NIKKOR 200mmを買い戻した


#869
Fuji GFX100ii Nikon AiAF Micro-NIKKOR 200mm f4D IF-ED




マイクロニッコールの200mmは2012年の4月に買ってマイクロフォーサーズのE-P2に付けて使っていた。とても気に入ったがマクロだけ撮っていればよかったものを当時は写真の色んな可能性に目が見開かれていってなんでもかんでもこれで撮っているうちに良さを感じられなくなり2015年の5月頃に手放した。
人付き合いでもある領域で特異な能力を発揮できるのに畑違いの用事を押し付けて本人(レンズ)も上司(自分)も腐ってしまって不幸な別れ方をしてしまう。

今回たまたまネットでこのレンズで撮られた写真を見て、あぁそうだよな。このレンズは本来こういう使い方をすべきだったんだよなと十年以上前の蜜月時代を思い出した。
焼け木杭に火が付くじゃないけれど、あの頃は済まなかった、君ともう一度やり直したいんだ、なんて言いながらネットを徘徊するがなかなか見つからない。ようやく見付けて、今日は近くの遊歩道のわずかに背丈1cmほどのキノコを撮ってみた。手持ちマニュアルフォーカスで4枚撮って合成。








2024/10/07

STFを買い戻す


#761
Fuji GFX100ii Sony 135mm STF






Minolta STF 135mm F2.8購入履歴
  • 2011年5月に購入
  • 2011年10月にFマウントに改造
  • 2017年に売却
このレンズはとろけるようにクリーミーなボケに惚れてOlympus E-P2に付けてよく使ったが、半年もたたないうちにフルサイズで使いたくなり、でもフランジバックのためにさんざん苦労してようやくFマウントに改造したもののなぜかほとんど使わなくなってしまった。
それは光学ファインダーでは暗くて合焦が分かりづらく手ぶれ補正なしのD700では撮れ高が低かったことも大きいが、当時のことを思い返すとこのレンズに惚れたあまり何でもかんでもSTFで撮ろうとしてダメ写真を増産して気持ちが冷めてしまったことが一番の理由かもしれない。
さぁそれ以後ずいぶん長い間なんども間欠的にSTF熱がぶり返してきたが今回とうとう再購入となった。
要するにこのレンズはクリーミーなボケだけに注目すると画一的な写真を量産してしまうが、「反復するテーマの整理に優れている」ことに気がつくと俄然面白いレンズになる。
具体的にいえば上に挙げたチカラシバとか、藤とか(リンク)、チューリップ(リンク)のような、そのまま撮るとザワつくテーマもこのレンズはとても上手く整理してくれる。
STFの最短撮影距離は87cmなのでもう少し近接寄りに撮りたいときは18ミリくらいのエクステンションチューブを噛ませれば56cmから1Mまで合焦させられる。
ちなみにこのレンズの光学特性についてはこちら(リンク)、クリーミーなボケを生み出すアポダイゼーションについてはこちら(リンク)、GFXに装着したときの光学性能についてはこちらのサイト(リンク)に詳しい。










2023/05/26

広角マクロレンズの本懐


#544
Fuji GFX50S Laowa 15mm f/4 Wide Angle Macro



Laowa15mmマクロはレンズ前1cmくらいの昆虫とかキノコとか蛇とかを巨大にアップし周囲の森などを遠景にするというのが最もポピュラーな使い方だ。広角レンズは近くのものはより近く、遠くのものはより遠くにとらえるという特徴があって写真用語ではそれをパースペクティブ効果というがこのレンズはその特徴を最大限発揮したレンズと言ってよい。

で、僕もそんな写真が撮りたくて2015年にこのレンズを購入しこんな写真(リンク)を撮っていたのだが、実はこういう飛び道具系のレンズは飽きるのも早い。案の定僕も2年で売却してしまった。ではなぜそれを買い戻したかについては先日も書いたが(リンク)、最近僕は遠近感フェチである。たとえば上の写真はレンズ前10cm弱のジャゴケを手前に入れつつ中遠景の渓流を構図に入れたものだが実はこの写真も最初はGF20-35を装着して撮ろうとしたのだがパースが弱いのでLaowaに切り替えて撮った1枚だ。

GFXのGF20-35mmF4の最短撮影距離は35cmでワーキングディスタンスは21cm。風景撮影でなんの困ることもないスペックだが広角マクロを撮ろうとするととたんに厳しくなる。まぁ言い訳ばかり話してもしようがない。実は今回このレンズを買い直した最大の目的はこのレンズでパンフォーカス撮影してみようと思い立ったからだ。このLaowaのレンズは合焦部はシャープだがout of focusはちょっと汚い。そこで近・中・遠景の3枚撮ってHelicon Focusで合成すればきれいなパンフォーカスになるんじゃないかと。

それを試すべく昨日るり渓へ行って撮ったのが上の写真。クリックしてFlickrで拡大表示(※)してもらえばわかるがジャゴケの表面の微細なテクスチャが恐ろしいほど克明に描写されている。遠景のシャープさはGFレンズに遠く及ばないし辺縁の点像の流れは如何ともし難いが、2015年には考えもつかなかった方法でこのレンズに本懐を遂げさせることができたので僕は大いに満足している。

(※)PCでは等倍表示が可能ですがスマホやiPadではピンチアウトしかできないのでできればPCで御覧ください。




2023/05/13

Laowa 15mm F4 Wide Angle Macroを買い戻す


#541
Fuji GFX50S Laowa 15mm f/4 Wide Angle Macro





Laowa 15mm F4 Wide Angle Macroは2015年に買って2017年に売ってしまったのを今回買い戻した(正確には買いなおすか)。
前回なぜ売ってしまったかというと当時はこのレンズをD800Eで使っていたのだが液晶モニターが固定式だったのでアングルファインダーでピント合わせせざるを得ずそれがとても苦行だったからだ(当時の写真はこちら)。

で、なぜ買いなおしたかというとそれはもちろんD850もGFX50Sもチルト液晶モニターで拡大表示してピント合わせが格段に容易になったこともあるがこちらのサイト(リンク)でこのレンズが意外に高解像だったことを知ったのが大きい。
今回ebayで手に入れたのもFマウント仕様だったので最初D850に付けて使ってみたがやはりGFXに付けて撮ったほうが圧倒的に高画質だ。GFXだと盛大にケラれるので35mmフォーマットモード。

上の写真はトゲトゲの光芒が出るようにf32に絞って撮っているがf8あたりで近・中・遠と撮って合成するつもりもあった。いずれをそれをやろうと思っている。そういうのが使っていた8年前には思いもつかなかった撮り方だ。








2022/12/25

GF20-35mmF4のブリージング


#481
Fuji GFX50S GF20-35mm F4






上の写真では足元の落ち葉から遠くの木の枝まで全部にピントが合っているのがわかると思う。こういったパンフォーカスの写真を撮るのにいちばん簡単な方法は絞りを思い切り絞って撮ることだ(※1)。すると必然的にISOを上げたり露光時間を長くする必要があるが絞りすぎると小絞りボケでシャープさが失われたり高ISOで画像が荒れたり長い露光の間に被写体が風で揺れたりする。Tiltレンズを使えばこれらの問題をかなり回避できるがこの手のレンズは一般的に非常に高価だ。

最近のカメラには深度合成の機能の付いているものが多い。これは近距離から遠距離までカメラが自動で少しずつフォーカスをずらしながら撮影する機能で、それら全てをあとでPhotoshopで合成するか撮れた画像をカメラ内で合成する機能の付いたカメラもある。ただ上の景色のような近距離から遠景までの距離の幅が大きい場合だと数百枚撮影する必要がある。

近くと中間と遠くの3枚を撮って合成する方法もある。上の写真はYouTubeのこちらの動画(リンク)を参考に作成したのだがその時に問題になるのがFocus Breathingだ(フォーカスブリージング、あるいは単にブリージングとも言う)。

ブリージングというのは近くに合焦したときと遠くに合焦したときで画角が変わってしまうという現象で、動画用の高価なレンズや一部の静止画用のレンズを除いて殆どのレンズで多少とも見られる現象だ
(※2)。言葉で説明してもわかりにくいと思うがこちらのサイトのGIFを見ていただければ一目瞭然なので興味のある人はどうぞ(リンク)。Google翻訳したページはこちら(リンク)。フォーカスブリージングという言葉の日本語はまだないのでGoogle翻訳では「集中呼吸」という不思議な語に翻訳されている。

ブリージングは動画ではおかしな印象をあたえるので極力排除するためにブリージングのない高価なレンズで撮影されるが単に静止画を撮っている限り気にする必要はない。しかし静止画でも上記のような深度合成をするひとにとっては無視できない問題だ。例えば近距離と遠距離の2枚の画像を合成しようとしたときに画角が変わると接合部でズレが生じるのだ。そのズレを修正するために画像にかなり手を加えなくてはならずそれがとても面倒。

さてこのブリージングという現象がまだ適切な日本語に置き換えられていないことからもわかるようにこの現象は日本ではあまり取り沙汰されていない。翻って海外でこれがしばしば問題になるのは海外の写真家は深度合成するひとが多いからだろう。

上の写真を撮ったGF20-35mmF4を紹介している富士フイルムの公式サイト(英語版)(リンク)では赤く長いスカートを翻しながら踊る女性の写真の上に以下のような説明文がある。

"Breathing has also been minimized, allowing multiple frames of the same scene to be taken at different focusing points, then seamlessly combined in post-production for ultimate sharpness."
拙訳:このレンズはまたブリージングはごくわずかであり異なるフォーカスで撮影された複数のショットをシームレスに合成することができるので究極のシャープネスを得ることができる。

ところが同公式サイトの日本語版(リンク)では女性の写真の上の説明はこのようになっている。
「ピント位置を変えた多数のショット、三脚に固定したままのピント移動など、広角レンズに求められるAF性能を極めた」
これはこのレンズがブリージングがわずかで深度合成に有利ですよという海外版での説明をはぶいているわけだが、まぁ日本の購買層はレタッチという行為に対し拒否反応を示すひとが多いし、さらに手作業で深度合成するようなひとは更に少数だからこの説明でよいのかもしれない。

さてではGF20-35mmF4のブリージングは本当に過小なのか。
上の写真を作成するにあたり短距離と中距離のあいだでブリージングはほとんど確認できなかったが中距離と遠距離のショットを合成するときに数ピクセルのズレを認めた(写真では修正済)。逆に言えばそれだけブリージングはわずかということだ。
ちなみに先程ご紹介したPetaPixelの記事にはブリージングの影響を小さくする方法が記載されていたので合わせて記載しておくと
  • ブリージングの小さな高額レンズを買うこと(まぁね)
  • 近距離から遠距離まで合焦幅の大きい撮影は避けること(確かに)
  • 最大倍率の小さなレンズより大きなレンズのほうがブリージングは少ない(ほぅ!)
  • 持っているレンズを同条件で撮影しブリージングの少ない方を使う(それはない)
ということです。


(※1)厳密にはパンフォーカスではなく被写界深度が非常に深い写真
(※2)ソニーはα7Ⅳとα7Vで動画時のカメラ内ブリージング抑制機能を搭載しているそうです(対応レンズのみ)







2022/12/19

なぜズームレンズを買うようになったのか


#478
Fuji GFX50S GF20-35mm F4








僕は今までたくさんのレンズを購入してきたが大昔にニコンの35-70mmを1本買った以外はすべて単焦点だ(そのズームもすでに売却)。
単焦点ばかり買ってきた理由は僕が主にマクロを撮っていたからで、対象がシャープに写ることはもちろんだが背景が大きくボケるためには明るいレンズが必要で、そのためにはズームより単焦点のほうが有利だ。

その僕がFuji GFX50Sで撮りだしてから3本もズームレンズを買ってしまった(GF20-35mmF4, GF32-64mmF4, GF100-200mmF5.6)。
なぜあれほど単焦点ばかり買っていたのにズームを買うようになったのか、それは僕の中ではあまり意識化されていなかったが今日ぼんやりとMark Denney氏の動画(リンク)を見ていて気が付いた。

写真を撮る上で何を一番重視するかはひとそれぞれだと思うが、僕の場合は構図がとても大切。対象が画面の中でどのように位置付けられるかがとても重要で、撮ったあとのレタッチでもわずか0.1°、場合によっては0.05°単位で画像の傾きを調整したりシフトしたりあおったり数ピクセル単位のトリミングをしたりコンテンツに応じた拡大なんてことを延々と繰り返すのが常だ。まずそれ以前にもちろん現場で何枚も構図を変えて撮影するわけだが、マクロの場合は別にズームでなくても単焦点で自分が前後左右に移動して望みの構図を得ることが出来る(それにしてはおまえの構図はあれこれへんてこりんやないかと言われればそれまでだが)。

でも僕の興味がマクロよりも広々とした風景に移行してそれをGFXで撮るようになると望みの構図を得るために自分がてくてく歩いて前進したり後退したりしなくてはならない。場合によってはそれより後ろに行けなかったり前に行けなかったりする。

つまり風景における構図決めは必然的にズームレンズを要求すると。
いやいや単焦点でトリミングすればいいじゃないか。
でも現場で構図決めが出来ると心置きなく次のステップに進める気がする(次のステップというのはその場での撮影を撤収して次のロケーションへ移動すること)。その場で決めたい。その場で手応えが欲しい。その場で感動したい。で、次のロケーションへ。それが出来ないと何となく気持ちが悪い。キターと思って、ホクホクしながら次のロケーションへ行きたいわけだ。その、キターが来なければその場でセッティングを変えてあれこれ撮ってその場でのキターを追いかける。もしあとでトリミングするからいいやとなるとPCの前であぁ、現場でもうちょっとこうすればよかったのにと思うんじゃないか。
まぁ自分の中の興味の変遷の理由に気が付いたので書き残してみただけの文章ですが。







2022/12/17

GF100-200mmF5.6 R LM OIS WR


DSCF8065
Fuji GFX50S GF100-200mm F5.6 MCEX-45G



GFXでマクロを撮るために購入したGF120mmF4だがいまいち愛着がわかなかった理由の一つに開放での硬さがある。いやあくまで僕の印象だが。それでマクロはもうD850で行こうと考えてGF120mmを下取りに出してGFXの風景用にGF100-200mmF5.6を買った。試しにエクステンションチューブのMCEX-45G WRを装着してみたら結構マクロとして使えることがわかった。ワイド端での最大撮影倍率は0.77。これは同じ45ミリのエクステンションチューブを付けたGF120mmの最大撮影倍率1.0に迫る。しかもこの45mmを付けた状態でのワーキングディスタンスは広角端の10cmからテレ端の109cmまで非常に幅がある。通常のレンズにエクステンションチューブを付けてマクロを撮るときに一番不便なのが合焦域の狭さなのだがズームでこれほど合焦域が広がると思わなかった。


それで富士フイルムのPDF(リンク)と以前に書いた記事(リンク)を見ながらこういうメモ書きを作った。左端は広角端とテレ端の焦点距離。その右はそれぞれの合焦範囲(cm)。その右は18mmのエクステンションチューブ装着時の合焦範囲。右端は45mmのエクステンションチューブ装着時の合焦範囲。


でそれをレンズの鏡筒に貼り付けた。まぁ実際にどの程度マクロとして使うかはまだ未知数だが。







2022/12/16

レンズの結露について

 マクロやポートレートはD850に任せて風景はGFX50Sで撮ろうと考えた。
それでGF120mmマクロを下取りに出してGF100-200mmを購入。

宅配便で届いたGF100-200mmは冷え冷えだったがさっそくGFXに装着してファインダーを覗いたら前玉が曇ってなにも見えない。ガスストーブの温風に当てて曇りが消えてからファインダーを覗きズームリングをグニグニ回していたらまた曇りだした。前玉から覗き込んだら中玉が曇っている!
あちゃ~。やっちまった。こりゃ大変!と前後のキャップを外して防湿庫に入れて1時間ほどして確認したら曇りが消えていたのでホッと胸をなでおろした。念のため明日まで防湿庫に置いておくことにしよう。しかしこのレンズは防塵防滴仕様なのになぜ中玉が曇ったのだろう。ひょっとするとズームレンズはズームを動かすたびにまるで呼吸するように外気が出入りしているのかもしれない。
そもそも結露という現象について自分はあまりに無頓着だった。
そこでこの際だからと考察してみた。





ご存知のように水には固体(氷)・液体(水)・気体(水蒸気)の三態がある。空気中の水は目に見えるものとして霧や雲や湯気があるがこれらは細かな液体だ。それに対して水蒸気は見ることはできない。それは気体として空気に溶け込んでいる。

さて、空気がどれだけの量の「気体としての水」を保持できるかを飽和水蒸気量と言うのだがそれは温度と関係がある。
温度が高いほど空気はたくさんの水を気体として抱え込むことができる(すなわち飽和水蒸気量が増える)。逆に、冷たい空気が「気体としての水」を保持できる量はわずかであり、その量を超えると水は液体になって霧や雲や湯気や結露としてあらわれる。

外気で冷えたレンズを湿度のある暖かい部屋に持っていくとどうなるだろう。暖房の効いた室内は暖かいのでたくさんの気体の水を保持している。この、たくさんの気体の水を保持した暖かい空気が冷たいレンズに触れると急激に温度が下がって気体の水を保持できなくなり、あふれ出した液体の水がレンズに付着する。これが結露だ。

観葉植物の写真を撮ろうと思って温室に入ったときにレンズが結露するのはなぜだろう。高温多湿の温室の空気は保持できるギリギリまで水分を保持している。温室に入ったばかりのレンズの温度は当然温室の気温より低いのでレンズ前の空気が保持できる気体の水分量が飽和水蒸気量を超えて結露する。


外で冷えたレンズを室内に持って入るときにゆっくりと室温に戻したほうがいいという説がある。ゆっくりだろうが素早くだろうがレンズの温度が部屋の露点温度より低ければ結露は発生する。しかし内外の温度差が大きいほど水滴は速く大きくなるだろう。温度差が少なければ結露の成長速度は遅いだろう。ゆっくり結露が成長して目に見えるほどになる前にレンズの温度が上がってくればまるで結露しなかったようにみえるだろう。

寒冷地で翌朝撮影に行くときにあらかじめレンズを装着したカメラを外に出して冷やしておいたらいいという説がある。寒い朝に霜が降りるようなことがレンズの表面で発生するかもしれない。レンズの温度が外気温と同じであっても、外気の温度がその場の露点温度より低ければ結露するだろう。

要するに湿度が高かろうが低かろうがレンズ表面の空気温度が高いほど飽和水蒸気量は増える。レンズそのものの温度が外気の露点温度より高ければ結露しない。寒冷地に行くときはレンズヒーターを用意しておいたほうがいいかもしれない。

追記:
寒い朝に川の上に湯気が立っているのを見たことがある。川の水が沸騰しているわけでもないのになぜ湯気が立つのだろう。これは川霧といって、気温が0℃前後以下と低く、かつ川の水温が高く、気温と水温との温度差がおよそ8℃以上になるときに発生するらしい。川から蒸発した水蒸気が冷たい空気に触れて結露したものを見ていると言えるかもしれない。



2022/06/30

Milvus 35mmF1.4


DSC_0614
Nikon D850 Carl Zeiss Milvus 35mm F1.4




Nikon D850用の広角レンズを物色していてこの作例(リンク)でほぼNikkorの28mmに決めかけていたが28mmより35mmの方がボケも大きいし広角過ぎないので使い勝手がいいかと考えあれこれ検索した末にMilvus(ミルバス)35mmF1.4を購入。

どうしてMilvus??大きくて重くてMFで、しかも高価で、解像度もCanonやSigma 35mmF1.4Artのほうが優れているのに。
それと以前Ai Nikkor 35mm F1.4Sを持っていたのに使いあぐねて手放してしまったことさえすっかり忘れていたというのに。

その理由をここに書こうと思っていたがなんだか面倒くさくなった。
でも強いて言うならボケの質やcolor renderingの素晴らしさかな?

写真にmojo(※)を感じることができる。
撮れた写真を見て、しみじみいいなぁと思う。






DSC_0606
DSC_0602
DSC_0583
DSC_0555
DSC_0554



(※):僕が多大な影響を受けたSteve Huff氏がYouTube動画の中で素晴らしいレンズを紹介する際にしばしば使ったスラングで、言葉にすることが難しい、ある種の魔術的魅力のこと。

このレンズが気になる方はこちら(リンク)。




2022/03/27

STFのボケとマクロプラナーのボケ


#341
Fuji GFX50S Carl Zeiss Makro-Planar T* 2/50








ヒヨドリをアップして川縁シリーズを終えたのでオオミスミソウのレタッチを開始。この不思議なボケ感はマクロプラナー独自のものだ。
ボケといえば以前売却したMinolta STF 135mm f/2.8 [T4.5]を思い出す。STFの、まるでスリガラス越しに見るようなクリーミーなボケの素晴らしさ。そして背景のボケと打って変わって手前の被写体を恐ろしくシャープに抉り出す描写も素晴らしい。GFXでケラれずに使える点も魅力の一つだ(リンク)。
ただSTFの被写界深度はやや深いのでスリガラスの手前にしっかりとした被写体がある様子は衝立の前のモデルを連想させる。
これに反しマクロプラナーの背面のボケはSTFほどスムーズではなく乱れがある。その乱れというのは、背景の物体の輪郭線を残しつつトロけるという不思議なボケ方のことでそこが面白い。その不思議にトロけた世界の中で、手前の被写体はしっかりシャープでありながらこれまたアウトフォーカスに向かってトロけていくことでより魅力的な立体感を醸し出す。STFがモデルを引き立てるために背景の口を閉じさせるのに対しマクロプラナーはモデルと背景が一体となって妖しい世界を描き出すといえばいいだろうか。













2022/01/09

Meopta Meostigmat 70mm f1.4


#297
Fuji GFX50S Meopta Meostigmat 70mm F1.4








たまたまネットでCarl Zeiss Jena Biotar 75 mm F1.5リンクというレンズの作例に出くわしてその写りに心奪われたがとても高くて手が出ない。ところがこれと全くレンズ構成が同じものを2種類見つけた。そのひとつは以前僕が所有していたロシアレンズのHelios 40-2でもうひとつがMeostigmat 70mm F1.4というレンズリンク
これはチェコスロバキアのMeopta Meoclub 16という16mmフィルム映写機用のもので、この映写機が1968~1984年頃まで?製造されていたことからすると半世紀ほど前のものと思われる。
このレンズの特徴についてはInstagramのpraguelenshunter(プラハのレンズハンター)というひとがうまく要約してくれている(リンク)のでそれを訳して記載する。

Meopta Meostigmat 70mm f1.4・・・私にとってこれはプロジェクターレンズの王様であり、ポートレート撮影や精密描写撮影するための最高のレンズの一つだ。これは16ミリ映写機用にデザインされている。伝説のBiotar 75/1.5と同じレンズ構成だが若干短く口径は1.4で、さらにより現代的なコーティングが施されているからBiotarよりもコントラストはずっと高い。Meostigmatの中央描写はsuper sharpで時に私はこのレンズの弩級の解像度に度肝を抜かれる。辺縁は使い物にならないがこの手のレンズではありがちだ。辺縁をもう少し解像させたくても絞り羽根がないから無理だ。色表現は素晴らしい。特に私はこのレンズのボケが大好きだ。この点についてはBiotarより優れているとは言い難いが。このレンズには特定の撮影距離で幾分グルグルボケがみられるが、Biotarほどは玉ボケの輪郭が明瞭ではないので背景のボケの拡散効果は弱い(ここはちょっと意味不明)。ある状況下ではより優れているが別の状況では劣っている。
このレンズはただのガラスの入ったアルミのパイプなのでカメラに装着するにはアダプターが必要となる。3Dプリントで制作するか、近距離用のヘリコイドをeBayで購入するか手頃な旋盤を使って制作する必要がある。
私は最近までこのレンズをウェディングやポートレートセッションなどポートレート用のメインレンズとして使っていた。このレンズの表現様式は非常に特徴的で、ごくありふれた被写体をなにか特別に美しく変化させてみせてくれる。
このレンズを手に入れて使えるようにしたくなる一番のポイントはその価格だ。数年前私は一つ10ユーロかそこら(1,300円位!)で手に入れることができた。今では400-600ユーロが当たり前になってしまったがそれも当然と言えるだろう(彼がこれを書いたのは2019年2月)。これはユニークなレンズだ。宝石だ。左にスワイプすれば私の撮ったサンプルポートレートを見ることができる。すべてSony A7xかA9で(当然だが)開放1.4で撮影した。

僕は結局この写真(リンク)に心を射抜かれてGFX用に改造したものをeBayで$999で購入(セラーのリンク)したがこれが相場かどうかはわからない。自分で改造できるなら素のレンズを安く手に入れるほうが賢明かもしれない。
最近僕はポートレートを撮り始めたのでこのレンズを買ったのはそのためもあるが、無限遠からレンズ前15cmまでピントが合うのでマクロっぽくも使える。プラハのレンズハンターさんは絶賛だが実際に自分のイメージ通りに仕上げるには明度やコントラストや色のバランスを調整する必要がある。とはいえこれは今僕にとって一番心躍るレンズであることは間違いない。合焦部が思いのほかシャープで色乗りがよく、かつボケがユニークなのでいろいろいじり甲斐のある画像が撮れる。レフ板を使った室内の逆光のポートレートなんかにはもってこいではないだろうか。

後日(2022/2/2)追記:
ボケに関してはMinolta Rokkor MC 58mm F1.2とそっくりなことに気が付いた。色乗りもRokkorの方が良い。ただマクロを撮る場合はRokkorはクローズアップレンズが必要だがMeostigmatはそのままマクロでも使えるのが利点かもしれない。



2021/11/21

GF250mmF4


#272
Fuji GFX50S GF250mm F4








インスタを見ていたら丹波篠山の篭坊森林公園の紅葉が綺麗だったので三ツ矢サイダー炭酸ガス旧採取地を行き先設定して車で小一時間。
何となくこの道は見覚えがあるなと思ったら先ごろ亡くなった作家の田辺聖子さんが贔屓にしていた温泉宿のある場所で、以前Google Mapのストリートビューでこの道を辿ったことがあったことを思い出した。
紅葉はややピークを過ぎていたが鄙びた景勝地で観光客の雑踏が苦手な僕には好都合。さっそくレンズをとっかえひっかえ撮影開始。
今日はGF250mmF4も持ってきたのだ。いやいつも持ち出してはいるが最近僕は広角づいているので結局使わず重い目をして携帯損(そんな言葉はない)ばかりしていた。
今日このレンズを使ってみて気が付いたのは、僕はこれを望遠レンズと意識していたために携帯損になっていたこと。このレンズはテレコンのGF1.4Xを装着しても300mm弱の焦点距離で望遠としては力不足なのだ(昨日の月の写真のようにトリミングするという手もあるが)。いやそうじゃない。このレンズは望遠と考えるべきではない。いや望遠は望遠なのだが、望遠と意識してしまうとこのレンズの良さが生きないのだ。このレンズは2~3メートル先の被写体を立体感のある上品なポートレートに仕上げる系のレンズだということ。売却したApo-Sonnar 135mmF2と性格が似ている。高価だし大きくて重くて取り回しに苦労するが、その場で撮れた画像をモニターで見てオオッ!と思わず声が出てしまうレンズはそう多くはない。いや最近ではこのレンズくらいじゃないか。
まぁそれはそれとして、じゃあこのレンズに対する認識を新たにすれば今後は携帯損にならないかといえばそれもまた疑問だ。ようするにこのレンズはモデルありきのレンズなのでなんとなく山野に持ち出しても目当ての花や紅葉のようなモデルがなければ手も足も出ないわけで、モデルなしでも構図と色配分でキメることのできる広角系とは立ち位置が違う。ということはモデルが想定できそうなら持ち出す、出会いが期待薄ならお留守番ということか。











2021/08/27

#220


#220
Fuji GFX50S Carl Zeiss Distagon T* 18mm F3.5






Distagon 18mm F3.5は写りは申し分ない。ケラレは画像処理でなんとかなると思ったが35mmフォーマットモードで撮ってカンバスサイズを引き伸ばすと18mmという超広角の恩恵が失われて写真がダラッとしてしまう。しかしそのまま撮って四隅のケラレをPhotoshopのコンテンツに応じた塗りつぶしで対処するとどうにもインチキ臭さがつきまとって気持ち悪い。やっぱりDistagonじゃなく頑張ってGF23mmにすべきだったか。
しかしDistagon18mmが35mm換算14mmなのに対しGF23mmは換算18mmだ。14mmと18mmではパース感が随分違う(こちらのサイト参照)。仮にGFXの元画像の6192x8256pixelを3:4のアスペクト比のままケラレのない領域の5562x7416pixelまでトリミングしたとしても対角線比は0.898で画角は16mmとなり、それでもまだ換算18mmのGF23mmより広角なのだ。
Laowa17mmなら換算13mmだし価格も中古ならGF23mmの半分で済むが「モノ」としての訴求力が弱いのとDistagon同様電子接点がないのと86mm径フィルターが新たに必要だ。それで念のため調べてみたらH&Yで86mm径のアダプターが1,200円で販売されていることが判明。これがあればLaowa17mmにK-Series 100mm マグネティックフィルターホルダーを装着することが出来る。
それならというわけでさっそく使っていないレンズやコンデジを箱詰めしてLaowaを下取り購入する手続きに取り掛かった。下取りサイトからの返事を待ちながらFlickrのLaowa17mmの作例をぼんやり眺めていたら、ちょっとまて!確かにこのレンズ、distortionは排除されているがGF23mmと比べると解像感があきらかに低い!(あくまで個人の印象です)。うーん、やっぱり価格相応のことはあるか。というわけで慌てて下取り購入キャンセルの連絡して妄想は振り出しに戻った。






2021/07/12

解脱レンズ


#199
Fuji GFX50S GF250mm F4







Fuji GF250mmF4 R LM OIS WR
大きくて重くて高価。
でもYouTubeのKaren Huttonという女性カメラマンの動画を何度も見ているうちに気持ちは固まった。このレンズを付けたGFX50sを手にぶら下げて歩く彼女を見て、そしてこのカメラとレンズに彼女が発した言葉に心を動かされたのだ。ただのプロモーションビデオじゃないか。でもやはり僕にとって言葉は力だ。

さてでも写りは、使ってみて感動の一言だ。撮りながら喜びが沸々と湧いてくる。動画の中で彼女が、"Just jaw dropping"とか"It's absolutely stunning"と表現していたがまさにその通りだ。
もういろんなカメラやレンズに惑うことなく解脱できるんじゃないか?
舌の根も乾かないうちに還俗するかもしれないが。









2021/06/17

Distagon T* 18mm F3.5 ZF.2


IMG_3541(1)

Carl Zeiss Distagon T* 18mm F3.5 ZF.2が届いたので早速GFX50Sに装着。マウントアダプターはFotodiox Pro Nik(G)-GFX。




DSCF0297
F3.5の開放はこんな感じ
まぁ予想はしてたけどかなりケラれるなぁ




DSCF0298
F8ではこんな感じ
フードを装着するとこの画像と似た状態になる

さてどうするか。撮影画像の上下を少しハツったらケラレをかなり消せるだろう。GFXは4:3なので上下を削って3:2にすれば結構使えると思う。画素数的にも0.89倍になるだけだし。えーっと、5140万画素の0.89倍だから4575万画素か。D800Eの3630万画素よりいい。ただしRAWで撮影するかぎり4:3以外のフォーマットは選べない。あとでトリミングするのがイヤなら「35mmフォーマットモード」でRAW撮影するという手もある。ただしこのモードは上下左右を縮めて35mmフルサイズにするので画素数は3050万になってD800Eの画素数よりも少なくなる。うーん、それはちょっと。
でも、実際どうなのか。GFX50Sの35mmフォーマットモードはD800Eより画質は落ちるのか?それを検証するのが今日のテーマ。



DSC_1473
D800E ISO800 F8




DSCF0294
GFX50S ISO800 F8 35mm format mode



いずれもフードなし。被写体の壁との距離は約30cm。ライブビューで絞り開放で拡大してピントを合わせてから絞りをF8に戻し、GITZOの三脚でタイマー撮影。室内で光の条件は同じ。RAWで明るさとホワイトバランスを少しいじったがコントラストやシャープネスは触っていない。周辺減光も補正なし。ssはGFX50Sが1/38, D800Eが1/50。
画像をダウンロードして200%以上に拡大してしてもらえばわかるがGFXのほうが単純に精細感があって壁の手触りをリアルに感じることができる。D800Eの画像はGFXよりコントラストが低めだがコントラストを上げてもGFXの質感は再現できなかった。
まぁこのへんは異論があると思う。でも自分的にはGFX50Sの35mmフォーマットモードはフルサイズに劣らず使えることがわかったので一安心。


追記:
GFX50SはD800Eよりセンサーが大きいのでセンサー全体の画素数は当然D800Eより多いが、同一センサーサイズあたりの画素数はD800Eより少ないことがわかった。これはダイナミックレンジの観点からD800Eより有利なんじゃないかな。






2021/06/16

GFX用の広角レンズ


GFX用の広角(超広角)レンズは悩みに悩んだ。気になった候補としては
  1. GF 23mmF4 R LM WR
  2. Laowa 17mm F4
  3. Sigma 20mm F1.4 art
  4. Carl Zeiss DISTAGON T*2.8/15mm
  5. Carl Zeiss DISTAGON T*3.5/18mm

1と2はGFXにそのまま装着できるが3~5はマウントアダプターが必要。
35ミリ換算14mm以下が希望なので2,4,5に絞られる。この中で一番評価が高いのは15mmのディスタゴンだがこのレンズはフィルター径が95mmもあり固定フードなので今僕が購入を考えているH&Yのフィルターキットは装着不可。ちなみにこのフード付きレンズをGFXで使用したテストショットはこちら。フードの影がかぶさってとんでもないことになっている。
Laowaの17mmは国内では16万円台だがB&Hでは送料込みで13万円台。このレンズは同社の35mm用の12mmレンズをGFマウントに改変したものでZero-distortionを歌うかなり優秀なレンズのようだがネットでは一般人による作例がほとんど引っかかってこない。FlickrではやたらHDRを効かせた写真を一人が多数アップしているが見ていてうんざりする。作例がなければ買わないのかと問われれば身も蓋もないが、やはり高価な買い物をする以上よい作例は強く背中を押してくれるし、顧客はじつは物品ではなく夢を買っているのだ。

で、残るはディスタゴンの18mm。以前持て余して手放した同21mmは大きくて重かったがこのレンズは
軽くてコンパクト。解像度は同15mmに及ばないようだがFlickrの作例を見る限り問題はないし、むしろ素晴らしい作例が多い。F値は3.5。画質はF8で最高になる。コントラストは高め。周辺減光が強く出る。35mm用のイメージサークルなのでGFXでは周辺が大幅にケラれると思うが僕の持っているD800Eを使えばExif連携があるし、GFXでも35ミリフォーマットモードで撮るという手もある。ちなみにKen Rockwell氏は本レンズのsharpnessについて
「当然シャープだ。これは1,300ドルのツァイスのプライムレンズだ。何かご不満でも?シグマ?私は価格に見合わない高額レンズを酷評するのが好きだがこのレンズに関して言えば真実お買い得だ。このレンズは隅々までシャープだ。もしシャープでないなら、それはあなたの撮影方法に何かしら問題がある。開放でのサイドとコーナーはややシャープさが落ちるかもしれないが周辺減光のおかげで問題にならない」とのこと。

それで物色していたら程度のいい中古のDistagon 18mm F3.5 ZF.2が新品の半額以下売られていたので注文。いやまぁ新品と比較するといっても既にディスコンなのだが。あ、ディスコンのディスタゴンか。





2021/06/12

Meyer-Optic Görlitz Diaplan 80mm F2.8


#182
Fuji GFX50S Diaplan 80mm F2.8













昨日オールドロッコールでアジサイを撮りながら同じアジサイをダイアプランで撮ったらどうなるだろうと考えた。そこで帰宅後GFX50Sで試写してみたらほとんどケラれないことが判明。それで気を良くして今日も神社へ。アジサイは昨日は花弁(正しくは萼)が萎れていたが誰かが水を撒いてくれたせいか生き生きしている。

ダイアプランはプロジェクター用のレンズなので絞りリングはなく常に開放2.8。僕のはFマウント改造版で無限遠からレンズ前17cmまでヒントが合う。ダイアプランといえば玉ボケだが、水滴などのシャープな光源はきれいな玉ボケになるが木漏れ日では形も輪郭もシャキッとしない。しかしきれいな玉ボケにこだわりすぎると使用範囲が限られてしまう。面白いマクロが撮れることも含めてもっと積極的に使いたいレンズだ。

GFレンズの値下がりを心待ちにしている昨今だが、レンズに何を求めるかといえば僕の場合は「非日常」。マクロとか広角に惹かれるのも普段目にしない景色を観たいから。だったら非日常が写るロッコールやダイアプランでもっと遊んだらいいんじゃない?そんな事を考えた初夏の一日。








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