2022/03/27

STFのボケとマクロプラナーのボケ


#341
Fuji GFX50S Carl Zeiss Makro-Planar T* 2/50








ヒヨドリをアップして川縁シリーズを終えたのでオオミスミソウのレタッチを開始。この不思議なボケ感はマクロプラナー独自のものだ。
ボケといえば以前売却したMinolta STF 135mm f/2.8 [T4.5]を思い出す。STFの、まるでスリガラス越しに見るようなクリーミーなボケの素晴らしさ。そして背景のボケと打って変わって手前の被写体を恐ろしくシャープに抉り出す描写も素晴らしい。GFXでケラれずに使える点も魅力の一つだ(リンク)。
ただSTFの被写界深度はやや深いのでスリガラスの手前にしっかりとした被写体がある様子は衝立の前のモデルを連想させる。
これに反しマクロプラナーの背面のボケはSTFほどスムーズではなく乱れがある。その乱れというのは、背景の物体の輪郭線を残しつつトロけるという不思議なボケ方のことでそこが面白い。その不思議にトロけた世界の中で、手前の被写体はしっかりシャープでありながらこれまたアウトフォーカスに向かってトロけていくことでより魅力的な立体感を醸し出す。STFがモデルを引き立てるために背景の口を閉じさせるのに対しマクロプラナーはモデルと背景が一体となって妖しい世界を描き出すといえばいいだろうか。













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