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2022/03/14

明るい環境におけるVisoflexの動作不良問題


#336
Leica M10-P Lensbaby Velvet85







今日は某所へ仲間と梅を見に行った。持っていったのはLeica M10-PとNokton ClassicとVelvet85。撮り始めて戸惑ったのはビゾフレックス(以下ビゾ)のモニター画面が真っ暗だったこと。ビゾを抜き差ししたりバッテリーを抜き差ししたりLVボタンを何度も押したり、ああでもないこうでもないと悪戦苦闘しようやくこの日の撮影の終り際にそういえばこのビゾはカメラが青空などの高輝度の対象を向いた状態で電源を入れるとビゾのモニターには何も映らず、まるで電源が入っていないかのように真っ暗のままという問題を抱えていたことを思い出した。真っ暗なままカメラを下に向けるとビゾのモニターにようやく映像が映し出され、その状態でカメラを空に向ければEVFとして使用可能。それならとカメラを地面に向けた状態で電源を入れるととビゾは問題なく作動する。これは僕の個体だけかと思っていたが今回ちょっと調べてみたら同じ問題に気付いているひとがB&HのMost Helpful Critical Reviewで見つかったので紹介するリンク

Leica Visoflex Typ 020 Electronic Viewfinder
bright sun By ernest

拙訳:明るい日光のもとでモニターを見ながら撮影することの困難さは言を俟たない。そこで私はこのビゾフレックスを購入したのだが結果は同じことだった。ライカのサポートセンターに相談してみたら(ビゾフェックスの)輝度を上げるように指示されたのでやってみたが無駄だった。不思議なことに縦位置で撮ろうとしてその前に横位置にしているときにはごくたまにビゾフレックスは作動する。明るい日光のもとではビゾフレックスの動作は安定しないということをお伝えしたい。私はこの件について別のプロフォトグラファーと話し合ったが彼も同じ問題を認識していた。室内での使用はなんの問題もない。

この件についてネットにはほとんど情報が上がっていないので個体差の可能性もあるがひょっとして同じ問題を認識しているひとに参考になるのではと思い書いておく。

追記:メニュー画面でEVF輝度をオートから高に変更してみたら空を向けた状態で電源を入れてもビゾは正常に機能することが判明。

更に追記:EVF輝度を高以外に設定しても問題は発生しないことを確認。そこで試しにEVF輝度をもとのオートに戻してみたら正常に機能した。うーん。今まで苦労してきたのはなんだったんだろう。







2019/09/09

レンズ交換を安全かつ簡便に

まずレンズ交換式カメラでレンズを交換する行程を確認してみましょう。

1.カメラからレンズをはずす
2.そのレンズにリアキャップをはめてバッグにしまう
3.別のレンズをバッグから取り出しリアキャップをはずす
4.そのレンズをカメラに装着する

ここで現在装着中のレンズをA、次に装着するレンズをBとします。
すると上記の4行程は以下のように書くことが出来ます。

1.カメラからAをはずす
2.Aにリアキャップをはめてバッグにしまう
3.Bをバッグから取り出しリアキャップをはずす
4.Bをカメラに装着する

さて、多くの場合ひとはBのリアキャップをAにはめようとします。
したがって上記の行程はこうなります。

1.カメラからAをはずす
2.Aを持った手にBも持ち、Bからリアキャップをはずす
3.そのリアキャップをAにはめる
4.Aをバッグにしまう
5.カメラにBを装着する

うーん、危険極まりない(笑)。
とりわけ2の行程が非常に危険だ。
しかし上記のどの行程にも「レンズを手から落とす」危険があるわけです。







これは最近日本でも発売になったGoWingのLens Flipperという製品の紹介動画です。
この製品を使えばレンズ交換の行程は

1.カメラからAをはずしてLens Flipperに装着する
2.Lens FlipperからBをはずしてカメラに装着する

というふうに作業が簡略化され、かつリアキャップをしまうとか探すとかいった面倒がなくなります。
そして行程が簡略化されたことでレンズを落としてしまう危険はおそらく半分以下に減るでしょう。
キヤノンやニコン用はすでに販売されていたので以前から僕もこの製品に興味を持っていたんですが気になる点が2つあります。

第一に動画を見ていただければわかりますがカメラとLens Flipper両方首から下げるとマヌケに見える
第二にキヤノンやニコン用は8,000円位なのにMマウントレンズ用は3万円近くする

第一の問題は別に首から下げなくてもレンズを装着したLens Flipperをカメラバッグに入れておけばよい(僕は望遠などの大きなレンズは使わない)。
でも第二の問題はどうするか。

これって要するにリアキャップをふたつ背中合わせに張り合わせたものに過ぎないよね→自分で作れる。



DSCF0362

エツミのMマウント用リアキャップ(アマゾンで447円、2つで894円也)の裏面をサンダーで平坦化
これをしないと背中合わせに貼り付けたキャップ同士の粘着力が低下する。重いレンズのときに外れるとエライことに



DSCF0364A

セメダインスーパーXで貼り付け



DSCF0369A

完成



DSCF0366A

いいと思います(自画自賛)









2019/05/07

Nokton Classic 35mm F1.4 MC

ライカ用の35ミリレンズをどれにするかは随分悩んだ。いやそもそもFuji X100Fを持っているのにさらに35ミリが要るか?X100Fでいいじゃないか。いや、でもせっかくライカ買ったんだしライカだけを持って出掛けるなら35ミリも必要だ。35ミリが欲しいなぁ。やっぱりライカを永年夢見るきっかけになったあのレンズか。そりゃロンとかルクスが買えれば最高だけど先立つものがないし、ツァイスならロンやルクスの写りに負けないし価格も無理すればなんとか手が届くか。でもこのツァイスは大きくて重い。見た目はこんなだったりこんなだったりして結構フロントヘビーだ。美しいけど。とにかく僕はライカを箱入り娘にせずにもっとラフに持ち歩きたいのだ。たかがカメラじゃないか。そのためにもっと小さくて軽くて価格的にもっとお手頃なレンズが理想なのだ。




それで候補に上がったのがビオゴンのF2.8とかF2.0とか、凹みウルトロンとかビンテージラインのF2とかノクトンのF1.2とか、同じくノクトンの40ミリとか。
でも実は一番惹かれたのは一番小さくて一番軽くて一番安いカラースコパー






カラースコパーに興味を持ったのはこのひとのサイト。モデルや結婚式を主に撮影しているプロの写真家で、これまで主に50mmから90mmまでのノクチに代表される明るいレンズで仕事をしてきたのだが、あるとき愛用のライカM240の調子が悪くなって薄いピントのレンズでは合焦しなくなってしまった。仕方がないからそれ以後の9ヶ月間、なんとカラースコパーだけで絞りをF4に固定して仕事し続けたら作風ガラッと変わったけどこれがめっぽう面白い経験だったという話。で、その人の撮った写真がこちら






そんなこんなで気持ちはほとんどカラスコに決まりかけてたけど、なんと3月にノクトンクラシック35ミリがディスコンになってしまった。すごく人気の高いレンズなのになぜディスコンになったのか理由は不明。新型が出るに違いないと思うもののそういった情報はないままヨドバシから消え、マップカメラからシングルコートが消え、マルチコートは在庫のみとなった。
いやもちろんこのノクトンクラシックも軽くて小さくて価格は手頃で写りが魅力的なのは知っていたから当然購入候補だったが、昨今のこのレンズの作例をインスタなんかで見ると彩度もコントラストも低めでちょっとVSCO調で逆光ないし半逆光のフレアとゴーストの中で女の子こちらを見て微笑む的な、うーんちょっとどうなんだろう、たしかに魅力的だけどあまりに僕の作風と違うので二の足を踏んでいるさなかのディスコンに慌てた。






で結局最終的にこちらのサイトに背中を押されてノクトンクラシックに決めた。
ノクトンクラシックとズミルクスの比較はこちらのサイトが参考になった。開放ではASPH以前のルクスと同等、F4以上に絞ればASPH以後とかなり張り合える(と言ってもそういう土俵で勝負するレンズじゃない)。ページの下の方では近接撮影時のフォーカスシフトがよく分かる画像が提示されている。またこちらではルクスFLEとノクトンSCとMCの比較が載っている。この画像を見てMCよりSCの方がわずかながらシャープネスとコントラストがよいように見えた。ご存知ジェットさんの動画(ただし40mm/1.2)でも僕は同じ印象を受けたが、まあそれほど違いはないだろう、何よりもうSCの新品は手に入らないのだからMCでいいやということで。







フィルターもフードもなしで使うつもりだったけど、先日写真散歩にでかけたら大きく出目金みたいに張り出した美しいレンズに知らない間に手が触れたりして油断ならないことに気がついた。フィルターなしならせめてフードは必要。でも純正はちょっとラッパみたいに嵩張る。それで"Nokton Classic 35mm Hood"で画像検索して見つけたのがSHAPEwaysのこれ。顧客の注文で3Dプリントを作る会社らしい。standard shippingでの到着は月末か。

追記:ノクトンクラシックをライカで使うと最短撮影距離は70cm。僕は比較的手近なものを撮ることが多いのでKenkoのクローズアップレンズNo.1とNo.2をあわせて購入した。No.1を装着すると撮影可能距離は40cm~1メートル。No.2なら30cm~50cm。1と2を重ねて使えば20~30cmだ。

さらに追記:なんと今日新型が発表された!あぁぁぁぁ。




2018/11/23

black berries

black berries
Leica M10-P Noctilux 50mm F0.95


自分のブログを「ライカ」で検索するとああこれは何と長期間にわたるライカを巡る妄想の歴史だったことだろう、これほど長い間ライカの周りをうろついていたのかと思うと呆れるとともに我ながら健気ですらある。ストーカーか。
でも考えてみるとライカが「道具として」僕のもとにやってくるためには、これまでのいろんなカメラやレンズやそれらを用いた様々な技法や試行錯誤や悪戦苦闘を経て写真というものに対してようやく少し落ち着いてものを考えることができるようになるための時間が必要だったのだろうという気もする。








2018/11/21

レンズ周りあれこれ工夫

Hassendo Slip-on lens caps

八仙堂のかぶせ式レンズキャップにはまっています(シャレ)。
フジにしてもライカにしても普通のレンズキャップで気に入ったものがなかなか見つからないし見つかっても高価だったり。
Fuji X100Fは八仙堂の継手リング(メス-メスΦ49mm)を介して49mm径のフィルターを取り付けたけど、その上から汎用のレンズキャップを取り付けるとさらに前方に出っ張ってしまう。かぶせ式の利点は出っ張りが減ることと取り外しが簡便なこと。この八仙堂のかぶせ式レンズキャップ外径50~51mm用はまさにぴったりでした。

Summaron 5.6/28mmにはKenkoの保護フィルター34mmを介して八仙堂のかぶせ式レンズキャップ外径35~36mm用を装着したところサイズはOKだけどわずかに甘い。それで外れにくくするために保護フィルターの外縁にスコッチのビニールテープを一周貼り付けたらちょうどいい硬さになった。

Noctiluxは八仙堂のステップアップリング60→62mmを介して保護フィルターを装着し、その上から八仙堂のかぶせ式レンズキャップ外径64~65mmをはめたらノクチのフード部分と段差なく装着出来てぴったりすっきり。ただしこのサイズでは銀色はなく黒のみなのがちょっと残念。




DSCF4008

Noctilux 0.95/50はうっとりする美しさに惹かれてシルバーを選択しましたが僕はがさつな性格なので写真を撮りに行ったら絶対あちこちにぶつけてしまうだろうし、外してそのままバッグに入れると他のレンズとぶつかってキズが付く不安で夜も眠れない(大袈裟)。レンズに靴下でも履かせようかと思っていろいろネット検索していて見つけたのがイージーカバーレンズリングという商品。シリコン製でレンズにはめるだけ(きついゴム輪のような感じ)。
華奢な外観のレンズ前半分がこれをはめるとややハードボイルドな感じになって、手加減せずにモリモリ使うぞという気分になる。高価なレンズなのでついつい腫れ物に触るような、というか箱入り娘扱いしてしまうがこれで戦闘仕様か。
さらに僕のノクチは中古で買ったせいか絞りリングがゆるくて知らない間に回ってしまう。スコッチの透明ビニールテープを絞りリングに貼り付けて固定してたが、このリングを絞りリング側に密着させるとリングが回りにくくなって好都合。







DSCF4009

僕はノクチにクローズアップレンズ(No.1かNo.2)、NDフィルター(ND4かND8かTianyaの可変)、PLフィルターの計6種類!のフィルターやレンズを付けたり外したりしますが、その都度これらをクルクル回して装脱着するのは面倒だし、うっかり落として破損する可能性がある。以前ネットで見つけてそのアイデアに感心したのは付け外しワンタッチのマグネット式のフィルター。
今回ネットで調べてみるとこれはXUMEというマンフロットの製品で、フィルター側とレンズ側それぞれにリングを装着するだけで他社レンズと他社フィルターがマグネット式に早変わりという代物だ。
しかしノクチに60→62mmのステップアップリングを介して保護フィルターを装着し、その上からマグネットベースを装着するとやはり心配なのがケラレ。
広角レンズでなければケラレの心配はないということでしたが念の為実験。


ステップアップリングもフィルター関係もすべてとっぱらって撮影。F0.95開放。




ステップアップリング+保護フィルター+クローズアップレンズNo.1。F0.95開放。



ステップアップリング+保護フィルター+クローズアップレンズNo.1+マグネットリング。F0.95開放。



ステップアップリング+保護フィルター+ND4フィルター。F0.95開放。



ステップアップリング+保護フィルター+ND4フィルター+マグネットリング。F0.95開放。

どうでしょう。僕の目には装着の前後であまり変化がないように見える。じゃあというわけでノクチにはマグネットベースをつけっぱなしにして、クローズアップレンズ(No.1とNo.2)、NDフィルター(ND4、ND8、Tianyaの可変)、PLフィルターの全てにマグネットフィルターフレームを装着した。
ところがPLフィルターではマグネットリングが回転してしまって偏光リングを回転させることが出来ないと判明。ということはPLフィルターを使うときだけノクチからマグネットベースを外してPLを装着しないといけない。まぁ仕方がない。→後日一応解決

クローズアップレンズは複合レンズの3番とかは無理かもしれないが、僕の単玉のNo.1とNo.2はレンズが薄め軽めなので外れる気配はない。よかった。

最後にこれらのフィルターをマグネットで装着したまま八仙堂のかぶせ式レンズキャップを装着すると、レンズキャップを外したときにマグネットがはずれてレンズキャップ内にフィルターが残ってしまい、これを取り出すのに難儀した(ネジザウルスでなんとか取り出すことが出来たが冷やっとした)。
教訓:かぶせ式レンズキャップはマグネット群をはずしてから装着すること。

















2018/11/19

ライカのエクリチュール

foxtails
Leica M10-P Noctilux 50mm F0.95

長い間ライカに憧れを抱いてきた僕のようなものからみるとライカには明らかにエクリチュールというか文法のようなものがある。日本語には日本語の、英語には英語の文化的背景があるようにカメラにはそのカメラの寄って立つ歴史や文化やあるいは、もっと端的に匂いのようなものがそのカメラで撮られた写真に醸し出されていて、そのカメラで撮ればそんな匂いが勝手についてくる、あるいは撮る人の側にカメラのエクリチュールに無意識に従ってしまう。その写真はライカっぽいとか、ライカ的でないとかいうような感覚が知らない間に撮影者やひいてはその写真を見る人の暗黙知になっている気がする。

僕のイメージする、そして魅力を感じるライカらしいテーマを思い浮かぶまま並べてみると夕暮れ、夜、街、飲食店、バーのカウンター、人影、着物、グラスなどの食器、本、自転車、車、バイク、バス、電車などなど。つまりこれらは大雑把に言って「街のひとと暮らしにまつわる風情スナップ」ということになるわけだが、ライカというカメラの主要な購買層がある程度金銭的に余裕のある都会人で、しかもそもそも写真というジャンルに特段のこだわりのない、こういって悪ければノンシャランな旦那のお座敷芸風であっても仕方のないことだと思うし、僕自身そういった垢抜けた洒落たセンスを愛する者の一人でもあるのだ。

ただなんというか僕のような出自の人間にとってはライカ文化圏というのは何となく居心地が悪い。そんなことは気にせずに僕は僕自身を喜ばせる表現で遊んでいればいいんだけどサ。







2018/11/12

gaze

gaze
Leica M10-P Noctilux 50mm F0.95












gaze
Leica M10-P Noctilux 50mm F0.95


せっかくのノクチなので基本的に開放で撮りたいけど絞りリングがゆるくて知らない間に回ってしまう(中古だから?)。サービスセンターでトルクを調整してもらってもいいけど面倒なのでスコッチの透明ビニールテープを絞りリングに貼り付けて固定。












2018/11/10

Golden Light

Golden Light
Leica M10-P Carl Zeiss Apo-Sonnar T* 2/135



アポゾナーの135ミリは大きくて重いがとても気に入っているレンズだ。合焦部の恐ろしいほどの細密描写(これは被写体との距離によらない!)と夢のような背景ボケ。しかしその長所は同時に撮影者に対してまさに細密なフォーカシングを要求する。

Nikon D800Eも同じく合焦部の細密描写に適したDSLRだ。だから両者は理想的な組み合わせなのだが同時にそこには見過ごせない問題がある。それはD800Eの光学ファインダー問題とアポゾナーがマニュアルフォーカスレンズであること。さらに僕は最近強度の近視と乱視に加え老眼も進んでいるのでアポゾナーを活かしきれなかった。FujiのGFX50Sに大いに惹かれたのもEVFアングルビューファインダーが使えるからだ。絶世の美女なのに連れ歩くことが出来ず留守番ばかりさせているのが申し訳なくて売ってしまおうかとも考えていた。

だが今回ライカにビソフレックスという可倒式電子ビューファインダー(Typ020)を装着したことで問題は一挙に解決した。M10-Pは6ビット対応の自社製レンズならフォーカスリングを回すたびに液晶とEVFで拡大表示(倍率は3段階に変更可能)されフォーカスピーキングで合焦部を色表示(シャッター半押しで解除)できるが、カメラ本体前面のフォーカスボタンを押せば他社製レンズでも同じように拡大表示とフォーカスピーキングが可能なのだ。ま、今どきの日本のカメラなら当たり前だろうが可倒式電子ビューファインダーでそれが可能な機種は今のところGFX50Sとライカのいくつかの機種だけだろう。
これで美女を連れて歩けるようになったけどあとは重さと大きさだな。それって太った外人美女?







2018/11/03

ライカのセンサークリーニング

DSCF4006A

気にしない人にとっては些細なことかもしれないが気にする人にとってデジカメのセンサーダストというのはとても悩ましい問題だ。坂口安吾が「不良少年とキリスト」の中で虫歯のことを陰鬱な悩みだと書いていたが、僕もセンサーにゴミが付いているだけで気分が陰鬱になる。
先日のブログでM10-Pのセンサーダストをシルボン紙と無水エタノールできれいにしたと書いたが実は結構大きなゴミが残っていることを発見し気が滅入った。ライカのサービスセンターは心斎橋の大丸の店舗が閉鎖になって阪急百貨店の中に一店舗あるがそこは販売だけでセンサークリーニングはやっていないので持っていくとしたらライカ京都だけど、そのためにわざわざ京都まで行く?
それに今後もセンサーゴミ問題が避けられないとすればできれば自分でなんとかしたい。
ということで見つけたのがVSGOのセンサークリーニングキット。





DSCF4007A

クリーニング液とヘラが12本。





IMG_7828

ヘラはマイクロファイバー製。





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ヘラの大きさにはAPS-C用とフルサイズ用があるのでフルサイズ用を購入。
ニコン方式の問題点はシルボン紙を巻き付けた棒をセンサーの中心から螺旋状にクリーニングする際にスポットで面を清掃していくことで拭きムラが生じやすいこと、そして拭き終わりに棒を引き上げるとどうしてもそこにゴミが残ってしまう点にあると思う。もちろん講習会に参加したり自分で何度も練習して手技に熟達すればいいわけだが練習しなくても短時間で一定レベル以上の清掃効果が欲しい。
この製品の特徴はセンサーの幅と同サイズのヘラを往復させることで原理的には拭きムラと無縁なこと、そして拭き終わってヘラを持ち上げる際に接地面がニコン方式のような面ではなく線となるために残るゴミが少なくてすむという点にある(やり方はYouTubeなどで確認してください。リンク貼らないけどVSGOで検索するといろいろあります)。

まぁ理屈はそうだしネットでも簡単かつ完璧という報告が多いけど、僕の場合はヘラを3本使ってわずかにダストが残るが許容範囲という結果だった。
あと1~2回繰り返せばほぼ完全と思うがフルサイズセンサー用は3000円弱する。毎回3本で済めば1箱4回分で1回の清掃代は700円ほどだ。
少なくともクリーニングのたびに確実にきれいになるし、他のやり方のようにセンサーの別の場所に新たなゴミを発見して暗澹とすることはない。簡単ですぐに終わるし。







FullSizeRender

ニコンではローパスフィルター掃除の記事がネットでよく見かけたけどライカのセンサークリーニングで困っている人の記載はほとんど見かけない。
センサーにゴミが付いてるのに気付かないままライカで撮った写真を延々とアップしている人を見たことがあるが、基本ライカ系写真は撮って出しが多くてあまり画像をいじらないひとが(特に日本人では)多い気がする。お金に余裕があって鷹揚な人が多いのでセンサーのゴミなんか気にしないし自分でどうこうするよりもサービスセンター任せの人が多いのだろう。










2018/10/29

pampas hill

pampas hill
Leica M10-P Summaron 28mm F5.6












ライカを買ってからあれこれ付随するよしなしごとにかまけている。
Noctiluxに62mmのステップアップリングでレンズ保護フィルターを装着した。62mmのフィルターを付けてもノクチのフード引き出しは問題なし。フードあり、フード無し、保護フィルター+フード、ND8+フード、保護フィルター+NDフィルター+フードなどなど、条件をいろいろ変えて撮影しケラレの程度を確認(結果はもちろん保護フィルターもNDフィルターもなしが一番良かった。フードは使ったほうがケラレのグラデーションがなだらかな印象)。
ズマロンにKenkoの保護フィルターを装着して八仙堂の35〜36mm用レンズキャップをはめたらサイズはOKだけど外れやすいので保護フィルターの外縁にスコッチのリペアテープを貼り付けたらちょうどいい硬さになった。
純正レザープロテクターは贅沢かなと思ったけどファインダーを覗くたびに革のいい香りがするので買ってよかったと思う。
しかしレザープロテクターを装着するとケースの厚みで三脚穴に速射ストラップ(ブラックラピッド)の装着ができない(ネジが届かない!)。
それでシャフトの長い1/4インチネジがないかと探したら以前カムレンジャーを買った時に購入したエツミのネジ付きシューがまにあった(アマゾンでは「1/4インチ オス → 1/4インチ メス ネジ アダプタ」で検索するといろいろあります)。速写ストラップを装着しないときは同じくアマゾンで買った「SMALLRIG クイックリリースカメラ固定ネジ」を使うことにする。
とはいうものの使い慣れたアルチザンアルチストのイージースライダーを鉄砲ナスカンでカメラ本体側面のストラップ取付部に装着する手軽さは離れがたく、ナスカンがあたる側面にスコッチのリペアテープを2枚重ねで貼付。
ライカに製品登録したらLHSAというライカのソサエティに1年間無料で入れるけどどうする?と聞いてきたので入る(ライカ関連のニュース配信など)。
ハクバのレンズペンを新調する。
M10-PのファームウェアをアップデートしたらiPhoneとの連携が簡単になった(アップデート前は何度パスワードを入れても入れ直しを命じられて残念な仕様だった)。
ニコンで使っていたレンズのうちライカでも使ってみたいのはマクロプラナーやアポゾナーなど3~4本ある。試しに一番安いK&Fのマウントアダプターをひとつ購入してアポゾナーで使ってみたら何の問題もなかったのでアダプターを追加で2本注文。
エツミのライカMマウント用リアキャップをいくつか買って試してみたら締め終わりがすこし緩いのでキャップ内部の爪のところにスコッチのリペアテープを貼付して解決。
現像ソフトは以前から使っているSilkyPix Developers Studio Pro7にRAWファイルを入れると色が変になるのでライトルームでTIFF変換してからシルキーに入れてたけどシルキーの最新版(SILKYPIX Developer Studio Pro9)の試用版を使ってみたらいい感じだったので7からのバージョンアップ特価でダウンロード購入。
上の写真は昨日能勢の山へ行って撮ってきたものだけど現像ソフトで画像を見ていてゴミを見つけた(上の写真は摘除済み)。D700でローパスフィルタークリーニングで悩まされた悪夢を思い出した。ライカのセンサーゴミ問題は小耳に挟んでいたけど早速洗礼を受けたわけだ。とりあえずブロワーでやってみたけどダメ。ペンタックスのペタペタ棒を使ったら余計に酷くなりガッカリ。それで決心してシルボン紙と無水エタノールでなんとかきれいになってホッとしたのが今日の午後。やれやれ。
追記:それにしてもズマロン28mmで撮るLeica M10-Pの映像の精鋭さに驚く。シャープネスやハイパス処理が全く要らない。











2018/10/16

ライカとマシュマロマン

IMG_7664B
Olympus OM-D E-M1 LEICA DG NOCTICRON 42.5mm F1.2


僕はこの10年間いろんなカメラやレンズに手を出してきたけれども、心のどこかにはいつもライカがあったように思う。
ライカはしかし僕にとって「手が届かない」という地位をずっと保っていて、なぜ手が届かないかといえばそれはもちろん価格のこともあるけれども、それは本当に自分に必要なカメラなのかとか、ライカの作例を見て僕の撮りたい世界とは違うんじゃないかといった理由で敬遠してきた。まさに「敬して遠ざける」という立場をとりつづけてきたわけだ。

でもライカは手が届かないのに引力がやたらに強い。そしてこのライカを巡る妄想は年を経るたびに大きく膨らむだけでなく、始末の悪いことにいっそう「詳しく」なってきて、まぁお風呂でライカ本を読み耽るのはいいとして、結局買わないんだから自分で大きく育てた妄想を自分で鎮めなければならない。すると自然な流れとしてライカは僕をそそのかす悪役になってもらわないといけなくて、曰く値段があまりにも高いとか使いづらいとか僕に合ってないとかFlickrの作例はどれも詰まらんとか。ライカにとってはいい迷惑だけれども、まぁそうやって僕は近づいたり離れたり憧れたり言い訳したりしながら太陽の周りをぐるぐる回る惑星のようにライカの周りを回ってきたわけだが、特に数年前からは退職したらライカを持って旅に出たら楽しいだろうなと想像しつつ仕事の辛さを乗り越えるのがひとつの習慣になっていた。

禅の法話の一つに雲門屎橛という題の一説がある。「仏とは!?」と問われた偉いお坊さんが「乾屎橛!」と答えたと言う。仏なんていうものはただの糞カキべらだと。僕もこのライカという自分の中で膨らみすぎたマシュマロマンを退治するために、もうそろそろライカを買ったほうがいいんじゃないか。買いなされ!と雲門和尚も言う。「そこには実はなにもない」ということを感じるために、というよりも僕の10年間の妄想を成仏させるために。でも結局は純粋にライカを楽しむんだろうなと思いながら一人で祝杯を上げた。















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