2021/03/31

50ミリで広角実践編


DSC_1017A
Nikon D800E AF MICRO NIKKOR 2.8/55



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Nikon D800E AF MICRO NIKKOR 2.8/55



先日"風景写真に50mmレンズを"というタイトルの記事を書きましたが今日はその実践編です。
レンズはいずれもマイクロニッコール55ミリ。カメラはNikon D800E。
上の写真はISO100 F16 ss4秒。カメラを横位置にして少しずつ上方にチルトしながら6枚撮ってPhotoshopのPhotomergeで合成。
下の写真はISO400 F8 ss1/100。同じくカメラ横位置でチルトしながら8枚撮って合成。
ノンパララックスポイントが少しずれていたみたいでどちらもちょっと変な合成になっている場所があります。
それよりガッカリしたのは思ったほどシャープに撮れなかったこと。近景から遠景までバシッとピントがきてほしかったが少し眠い。今度Sigma DP2でトライしてみるか。




三脚→ヘッドを寝かせたギア雲台→Leofoto NR-200(ノーダルレール)→L型ブラケット→D800E。三脚の右側に見えているのはLeofotoのマジックアームAM-2に取り付けたVelbonのスマホホルダー(CamRangerのモニター役のiPhoneを取り付けるため)




なんだかどんどん大げさになっていくなぁ(溜息)



追記:
うっかりしていたのはホワイトバランスは一定だったのに露出を一定にしていなかったこと。次回撮るときはマニュアルモードで撮らねば。

さらに追記:
先日紹介した動画ではWalls氏は遠景を縦もしくは横で3枚撮って合成していた。しかし僕の場合は近景から遠景まで距離のギャップが大きい。そのため近景から遠景への移行部は対象を斜めで撮ることになり同一画面内で合焦部と非合焦部が発生する。これをつなぎ合わせるときに問題が起きる。とすれば思いっきり絞るか(しかしこれだと小絞りボケになる)、近景から遠景への移行部のショット数を増やすことで合焦部だけをつなぎ合わせるか。
あーあ、なんだか面倒だな。広角レンズで適当に絞って撮れば済む話か?








2021/03/30

#149


#149
Olympus E-P2 AF MICRO NIKKOR 2.8/55













2021/03/29

spring scene


L1004428A-2
Leica M10-P Noctilux-M 50mm F0.95


気持ちよさそうに寝ているところをパシャリ








2021/03/28

2021/03/27

2021/03/26

風景写真に50mmレンズを



今日PetaPixelを見ていたら"A 50mm Lens is All You Really Need in Landscape Photography"という興味深い記事があったので最初の方だけ訳してみました。


私はThe Slanted Lensというサイトを運営している写真家でJay P. Morganといいます。このビデオではなぜ風景撮影に50mmレンズ一本で充分なのかをご説明したいと思います。
どうしてそんなことを言うのか不思議に思われるでしょう。実はCheyne Walls氏(彼は卓越した風景写真家です)と写真を撮っていた時、彼は自身が所有するAlpa 12 TC(35mm換算50mm)とPhaseOne Backだけで撮影していたのです。
私は不思議に思って、「なぜ50ミリだけで撮ってるんだい?」と聞きました。彼によるとその理由はこちらです。

まずそれはシャープである。単焦点レンズである。良い50ミリは明るい。眼で見るのと同じ視野が得られる。軽くて持ち運びしやすく動き回りやすい。常に構図を意識して撮る習慣が身につく。
しかし最大の利点は50ミリで撮った画像を貼り合わせることで広角レンズの一枚撮りよりもより精細な画像をより大きなキャンバスサイズで得られることにある。

彼は50ミリで1枚だけ撮るのではなく、たいていは3枚、つまり中央、右、左の3枚を、あるいは中央、上、下の3枚を撮って、それらをあとでフォトショップでつなぎ合わせて美しく仕上げています。
3枚撮ってつなぎ合わせるのはとても重要なことで、こうすれば24ミリよりも違ったパースペクティブ(遠近感)が得られるのです。それは3枚それぞれが50ミリなので歪みがないからです。こうすることでそのひとつながりを自分の目で見た50ミリのビューの連続として見ることができるのです。
以下略


最近は広角で撮ってもカメラ内補正や現像時の補正でいわゆる樽型歪曲を目立たなくさせることは可能です。50ミリで3枚撮ってあとでフォトショップで合成するなんて面倒なことをしなくても、といった意見やもっと手厳しい意見がコメント欄の大半を占めているようですが、それは記事のタイトルの"A 50mm Lens is All You Really Need in ~"の下線の部分が広角レンズ不要論として受け取られてしまったせいかもしれません。しかし本文を読めばこの記事は「50mmレンズ一本あれば事足りる」ではなく「50mmレンズはむしろ自然なパースを手に入れる有用な方法だ」ということを言いたい記事ですね。

ちなみに私達が(カメラなしで)広々とした景色を見るときどうしているかを思い起こすと、右から左へ、あるいは左から右へ見渡して、そして両腕を広げながら(おそらくこのとき見た景色の広がりと感動を頭の中で合成しながら)「すごーい!」と言ったりします。
私達はウサギや馬のように広い視野を持たない。だからこのようにまるで50ミリレンズをパンさせるように首を水平回旋させている。とすればこれは私達の生理にとても忠実な撮影法だといえましょう。


追記:
これを読んでちょっとひらめきました。。D800Eを縦にして回旋しながら3枚撮って合成すれば、20~40%を重なり部分として3:2ぐらいの横画像にできる。800/534の2乗=2.24なので画素数が約2倍、36.3メガピクセル×2≒72メガピクセルのカメラで撮ったのと同じになる。今僕が興味を持っているFuji GFX100Sの1億画素まであと一歩(笑)。
それでさっそく某フリマサイトで安く売りに出ていたKirkのL型ブラケットを落札したので到着を心待ちにしているところです。
こういうのを取らぬ狸の皮算用と言いますね。


さらに追記:
パンしながら撮った複数の画像を合成する場合パララックスが発生するのでレンズとカメラの組み合わせごとにノーダルポイントを決定しそのポイントを中心にしてカメラを回転させなければならないようです。


これはノーダルポイントを探す作業中です。詳しくはまたあらためて書くことがあるかもしれませんが現場からはひとまず以上です。







2021/03/25

2021/03/23

#144


#144
Sigma DP3 Merrill













#143


#143
Nikon D800E AF MICRO NIKKOR 2.8/55













#142


#142
Nikon D800E AF MICRO NIKKOR 2.8/55













2021/03/22

#141


#141












手持ちだった昨日よりさらに水面に近くで撮影↑
32年前に買ったAF micronikkor 55mm F2.8をf32まで絞ってISO100 ss1/6にして、ハンガーでD800Eを吊り下げ、CamRangerでシャッターを切った。なに?小絞りボケが出てるって?そうなんです。NDフィルターを持ってこなかった僕が悪いんです。
やれやれ、このレンズを買ったときの僕が32年後にこんなことをしているとはお釈迦様でもご存知あるめぇ。


三脚は重たいけれど役に立つ
例えば



僕は耳の故障で歩くとふらつく
何かに躓くとそのままあらら~と倒れてしまう
三脚は杖代わりになる



さらにこういう濁って底が見えない川を歩く時は
三脚で深さを確かめながら進むことができる

みなさん三脚を買いましょう
おしまい










2021/03/21

#140


#140
Nikon D800E AF MICRO NIKKOR 2.8/55













昨日渓流で撮影している情景を紹介しましたがこれはそのときに撮った写真です。
雨後の増水で黄土色に濁った水面に木漏れ日が雲のような模様をつくって、そこに向こうの木立が反映しています。
これは手持ちで、水面にかなり近かったもののやや俯瞰気味で撮ったのでこの模様が写り込んだのだと思います。明日アップ予定の写真は例の機材でより水面近くから撮ったのでこの模様は見えませんがそのぶんすっきりしていると思います。興味のある方は見比べてみて下さい。





2021/03/20

Camera Hanger Type 2

 

先日「可変ハンドルグリップのようなもの」と称して記事をアップした中でミニボール雲台でカメラを吊り下げる方法↑を紹介したが、後日現場で使ってみてあることに気が付いて改良したのでその経過をご紹介。

雨で増水して水の濁った渓流の堤防の上にGITZOのエクスプローラー+例のものを設置し


水面ギリギリの撮影を試みた


ミニボール雲台で構図を微調整するのは思いのほか難しく、またギア雲台で調整しようとするとロングプレートを介して動きが拡大されてしまう。

ロングプレートを介さずにカメラを直接ギア雲台で操作しようとすると水中でギア雲台を操作しなくてはならなくなる。そこでミニボール雲台をギア雲台に置き換えてみようと考えた。


アングルアダプター4→チーズプレート→ロングプレート。カメラへの装着はネジ付きシュー。



ギア雲台にネジ付きシューを装着


それをホットシューに装着


それをアルカスイスのロングプレートに装着


完成



見下ろし撮影

見上げ撮影


めちゃくちゃフロントヘビーなのでエンドフックに荷重をかけてバランスをとる必要がある。はたしてこれは改良なのか改悪なのか、それは使ってみなければわからない。とりあえずこれをCamera Hanger Type 2(CH2)と命名しよう。

追記:ロングプレートの下面が凹なのでアングルアダプターのネジが届かないと思ってチーズプレートを間に挟んだがやってみたら届いたのでチーズプレートは除去した。
CH2をv4-unitを介してLeofoto Ranger LS-224Cに装着した姿は↓


GITZOエクスプローラーの安心感・安定感はすごいものがあるがLS-224C+v4-unitの操作の柔軟性・軽快感もとてもいい。どっちを持っていくかは気合のジッツォ、気軽なレオフォト。

追記:
ホットシューで吊り下げるのではなくケージを介して吊り下げる改良版はこちら
地面すれすれ撮影法の最終話はこちら










2021/03/19

ネジの世界は奥が深い

昨日アップしたアングルアダプターについての続編。
アングルアダプターの底部取り付けネジを3/8インチにしたいと思った私は変換キット(新MFスクリュー(4種) セット)の存在を知らなかったので自分で探すことにした。


メスネジの外径をノギスで測ったら1/2インチだった↑ので、1/2インチを3/8インチに変換できるネジがあればいい。それで1/2インチ(オス)→3/8インチ(メス)の変換ネジをアマゾンで探しまくったが見つからない。が、モノタロウでようやく該当するネジを見つけることができた。
商品説明には「めねじ:3/8inchPT、おねじ:1/2inchPT」と記載されている。うーむ、これこそまさに私の必要としているものだと確信し注文したのだが。



届いたのは想定していたものよりかなり大きなネジ。驚いた私はきっと発送ミスだろうと思ったがネジが入っている小袋のシールには規格通りの数字が記載されている。さらに改めて商品ページを見ると外径22mmとある。これはこういう規格の製品なのだ(ああ、外径サイズで気が付くべきだった)。
届いたネジの外径をノギスで測ってみると21mm。うーん、しかしこれがなぜ1/2インチなのか?

頭をひねった私はやがて「めねじ:3/8inchPT、おねじ:1/2inchPT」のPTという記載に気が付いた。「インチPT」って何?と思ってググってみるとトップに「管用ねじの種類とインチ呼びについて 【通販モノタロウ】」というサイトがヒットする。で、そこにこのような表がある。

これをみると1/2インチ呼びのおねじ外径は20.955mm。
うん。たしかにこの手元にあるネジの外径とぴったり同じだ。しかし20.955mmがなぜ1/2インチなのかは依然として不明。
そこでさらに「管用平行ねじのインチ呼び」でググってみるとYahoo!不動産の質問コーナーの回答欄に私の知りたかったことが書いてあった。その回答者さん曰く、「管用ネジのサイズは、基本的に呼び径が内径(管路内径)を支えうる継ぎ手のサイズなので一回り大きい物になってます」

うーん、そうなのか(溜め息)。つまりこの管用平行ねじや管用テーパーねじとかの「管用」系のネジは水道などの配管用のネジであって、カメラとは畑違いの規格だったのだ。

カメラ系の小細工で欲しいネジを探しまくってうっかり「管用」ネジに手を出すと、届いたネジの大きさにビックリして始末に困った挙げ句私のように指にはさんで遊ぶか手の中で転がして脳の老化防止に使うしかないということを提言して静かに筆を置きたい。



それにしても去年の暮あたりから三脚や雲台やロングプレートなどの改造で必要に迫られて様々なネジを買った。うちへ度々やってくる宅配便をみて妻がまたネジを買ったのかと呆れ顔である。ノギスでネジ径を調べて該当するネジをホームセンターへ探しに行ったりしてだいぶ知識は増えた。もうネジのことなら任せとけという気分だったが今回の管用ネジの一件でたちまち自信は消え去った。
うーむ、ネジの世界はますます奥が深いなぁ。とヒゲのないアゴを撫でながら彼方を見やるカメラ素浪人であった。





2021/03/18

アングルアダプターのネジを3/8インチに


#136

先日の写真↑の撮影風景をお見せするとこんな感じ↓


で、v4-unitの先の部分を拡大すると↓


川の上にカメラをせり出すためにv4-unitを水平に繰り出し、v4-unitの先にギア雲台のLeofoto G4を付けてその上にSigma dp0 Quattroを乗せた。
でもそうするとギア雲台も寝かせた状態になる。このようにやや俯瞰ぎみに使うときはまだしも、カメラを垂直に立てると雲台の可動範囲や操作性が制限される。そんなときに便利なのがVelbonのアングルアダプター4↓だ。


このアダプターがあれば水平に突き出したエレベーターの方向を90度変換してくれる。
この製品の底部取り付けネジ(メス)と雲台取り付けネジ(オス)は共に1/4インチなのでカメラやv4-unitを取り付けるときはなんの問題もない。
ただし3/8インチ穴のギア雲台や三脚に取り付ける場合はネジを変換する必要がある。

そのためにこういうアダプターを使うとする

撮影が終わって雲台を外したら


↑このように雲台側にアダプターが食い込んで外れなくなるということが案外多い。
特にGITZOの場合はセンターポールのオスネジは3/8インチなので途端に困ってしまう。まさかこれを外すためにレンチを持ち歩くわけにいかない。

じゃあもうアングルアダプターの底部取り付けネジと雲台取り付けネジを両方とも3/8インチにしてしまおうと考えてベルボンの部品販売サイトでこれを注文

新MFスクリュー(4種) セット

左の2つが新旧の3/8インチ(メス)
右の2つが新旧の1/4インチ(メス)

さっそく新3/8インチ(メス)取り付け

そしてオスネジ側には1/4→3/8インチ変換アダプターをアロンアルファで接着して完成。

えーとですね。なぜこの程度のことをわざわざブログ記事にしたのかというと私はこのメスネジ側の変換キット(新MFスクリュー(4種) セット)の存在を知らなかったためにちょっと苦労することになったのです。それについてはまた明日。




2021/03/17

2021/03/16

可動式ハンドルグリップのようなもの


デジカメWatch
の"ローアングルでキノコを撮るためのアイデア集"を見ていたらハンドルグリップという製品↑が紹介されていた。
僕もネジ付きシューで似たようなことをしているので興味を持った。
記事で取り上げていた製品はVIJIMの製品だがアマゾンではほかにもこういう製品があって、ぱっと見た感じハンドルで支柱の角度を変えられるんじゃないかと期待したがそうでもなさそうだ。

さっきも書いたように僕の場合ロングプレートをネジ付きシューで固定しているので当然ながらロングプレートとカメラの角度を変えることができない。カメラの角度を変えたければロングプレートを固定しているギヤ雲台を操作するしかないわけだ。
でもロングプレートとカメラの間に自由雲台を噛ませられたら構図を探るときの自由度が増すんじゃないかと以前から現場でちょくちょく考えていた。
つまりネジ付きシューに例えばこういう高さが5cm位の小さなボール雲台を付けて、それにロングプレートを取り付ければいいんじゃないかと思ったわけだ。
そういえば僕も使っていない小さなボール雲台があったなと取り出してきたのがこれ。


このVelbon QHD-33という小振りなボール雲台を使えばなんとかなるんじゃないか。

コルク板を剥がしてネジを外すと

カメラ固定用のネジ板が外れて、支持板をボールに固定しているネジが見える。

で、このネジを外そうとするんだがこれが猛烈に固い。万力に挟んで力いっぱい回してようやく外れた。

ネジが外れたら支持板はすぐ取れると思ったらこれも固くて、万力に固定して金槌で叩いたらようやく外れた。凹凸の出っ張りで嵌め込んであったのだ。

分解した全貌。

さっき苦労して外したネジをノギスで測ったらネジ径は6mmだった。

それでホームセンターへ行ってM6のこのようなネジを購入。

ネジ付きシューに

ボール雲台を取り付けて

M6のネジでロングプレートを固定して完成。

じゃあこれでどんなメリットがあるかというと

例えばこんなふうに傾けて小さなキノコなんかを俯瞰で撮ったり

逆にあおって撮ったり

雲台を折りたためば持ち運びのときにかさばらない。


追記:これで完成と思ったがこれではギア雲台が活かせない。ミニボール雲台をギア雲台に置き換えた改良版はこちら

地面すれすれ撮影法の最終話はこちら




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