2021/03/19

ネジの世界は奥が深い

昨日アップしたアングルアダプターについての続編。
アングルアダプターの底部取り付けネジを3/8インチにしたいと思った私は変換キット(新MFスクリュー(4種) セット)の存在を知らなかったので自分で探すことにした。


メスネジの外径をノギスで測ったら1/2インチだった↑ので、1/2インチを3/8インチに変換できるネジがあればいい。それで1/2インチ(オス)→3/8インチ(メス)の変換ネジをアマゾンで探しまくったが見つからない。が、モノタロウでようやく該当するネジを見つけることができた。
商品説明には「めねじ:3/8inchPT、おねじ:1/2inchPT」と記載されている。うーむ、これこそまさに私の必要としているものだと確信し注文したのだが。



届いたのは想定していたものよりかなり大きなネジ。驚いた私はきっと発送ミスだろうと思ったがネジが入っている小袋のシールには規格通りの数字が記載されている。さらに改めて商品ページを見ると外径22mmとある。これはこういう規格の製品なのだ(ああ、外径サイズで気が付くべきだった)。
届いたネジの外径をノギスで測ってみると21mm。うーん、しかしこれがなぜ1/2インチなのか?

頭をひねった私はやがて「めねじ:3/8inchPT、おねじ:1/2inchPT」のPTという記載に気が付いた。「インチPT」って何?と思ってググってみるとトップに「管用ねじの種類とインチ呼びについて 【通販モノタロウ】」というサイトがヒットする。で、そこにこのような表がある。

これをみると1/2インチ呼びのおねじ外径は20.955mm。
うん。たしかにこの手元にあるネジの外径とぴったり同じだ。しかし20.955mmがなぜ1/2インチなのかは依然として不明。
そこでさらに「管用平行ねじのインチ呼び」でググってみるとYahoo!不動産の質問コーナーの回答欄に私の知りたかったことが書いてあった。その回答者さん曰く、「管用ネジのサイズは、基本的に呼び径が内径(管路内径)を支えうる継ぎ手のサイズなので一回り大きい物になってます」

うーん、そうなのか(溜め息)。つまりこの管用平行ねじや管用テーパーねじとかの「管用」系のネジは水道などの配管用のネジであって、カメラとは畑違いの規格だったのだ。

カメラ系の小細工で欲しいネジを探しまくってうっかり「管用」ネジに手を出すと、届いたネジの大きさにビックリして始末に困った挙げ句私のように指にはさんで遊ぶか手の中で転がして脳の老化防止に使うしかないということを提言して静かに筆を置きたい。



それにしても去年の暮あたりから三脚や雲台やロングプレートなどの改造で必要に迫られて様々なネジを買った。うちへ度々やってくる宅配便をみて妻がまたネジを買ったのかと呆れ顔である。ノギスでネジ径を調べて該当するネジをホームセンターへ探しに行ったりしてだいぶ知識は増えた。もうネジのことなら任せとけという気分だったが今回の管用ネジの一件でたちまち自信は消え去った。
うーむ、ネジの世界はますます奥が深いなぁ。とヒゲのないアゴを撫でながら彼方を見やるカメラ素浪人であった。





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