2018/11/03

ライカのセンサークリーニング

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気にしない人にとっては些細なことかもしれないが気にする人にとってデジカメのセンサーダストというのはとても悩ましい問題だ。坂口安吾が「不良少年とキリスト」の中で虫歯のことを陰鬱な悩みだと書いていたが、僕もセンサーにゴミが付いているだけで気分が陰鬱になる。
先日のブログでM10-Pのセンサーダストをシルボン紙と無水エタノールできれいにしたと書いたが実は結構大きなゴミが残っていることを発見し気が滅入った。ライカのサービスセンターは心斎橋の大丸の店舗が閉鎖になって阪急百貨店の中に一店舗あるがそこは販売だけでセンサークリーニングはやっていないので持っていくとしたらライカ京都だけど、そのためにわざわざ京都まで行く?
それに今後もセンサーゴミ問題が避けられないとすればできれば自分でなんとかしたい。
ということで見つけたのがVSGOのセンサークリーニングキット。





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クリーニング液とヘラが12本。





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ヘラはマイクロファイバー製。





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ヘラの大きさにはAPS-C用とフルサイズ用があるのでフルサイズ用を購入。
ニコン方式の問題点はシルボン紙を巻き付けた棒をセンサーの中心から螺旋状にクリーニングする際にスポットで面を清掃していくことで拭きムラが生じやすいこと、そして拭き終わりに棒を引き上げるとどうしてもそこにゴミが残ってしまう点にあると思う。もちろん講習会に参加したり自分で何度も練習して手技に熟達すればいいわけだが練習しなくても短時間で一定レベル以上の清掃効果が欲しい。
この製品の特徴はセンサーの幅と同サイズのヘラを往復させることで原理的には拭きムラと無縁なこと、そして拭き終わってヘラを持ち上げる際に接地面がニコン方式のような面ではなく線となるために残るゴミが少なくてすむという点にある(やり方はYouTubeなどで確認してください。リンク貼らないけどVSGOで検索するといろいろあります)。

まぁ理屈はそうだしネットでも簡単かつ完璧という報告が多いけど、僕の場合はヘラを3本使ってわずかにダストが残るが許容範囲という結果だった。
あと1~2回繰り返せばほぼ完全と思うがフルサイズセンサー用は3000円弱する。毎回3本で済めば1箱4回分で1回の清掃代は700円ほどだ。
少なくともクリーニングのたびに確実にきれいになるし、他のやり方のようにセンサーの別の場所に新たなゴミを発見して暗澹とすることはない。簡単ですぐに終わるし。







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ニコンではローパスフィルター掃除の記事がネットでよく見かけたけどライカのセンサークリーニングで困っている人の記載はほとんど見かけない。
センサーにゴミが付いてるのに気付かないままライカで撮った写真を延々とアップしている人を見たことがあるが、基本ライカ系写真は撮って出しが多くてあまり画像をいじらないひとが(特に日本人では)多い気がする。お金に余裕があって鷹揚な人が多いのでセンサーのゴミなんか気にしないし自分でどうこうするよりもサービスセンター任せの人が多いのだろう。










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