2022/12/19
なぜズームレンズを買うようになったのか
僕は今までたくさんのレンズを購入してきたが大昔にニコンの35-70mmを1本買った以外はすべて単焦点だ(そのズームもすでに売却)。
単焦点ばかり買ってきた理由は僕が主にマクロを撮っていたからで、対象がシャープに写ることはもちろんだが背景が大きくボケるためには明るいレンズが必要で、そのためにはズームより単焦点のほうが有利だ。
その僕がFuji GFX50Sで撮りだしてから3本もズームレンズを買ってしまった(GF20-35mmF4, GF32-64mmF4, GF100-200mmF5.6)。
なぜあれほど単焦点ばかり買っていたのにズームを買うようになったのか、それは僕の中ではあまり意識化されていなかったが今日ぼんやりとMark Denney氏の動画(リンク)を見ていて気が付いた。
写真を撮る上で何を一番重視するかはひとそれぞれだと思うが、僕の場合は構図がとても大切。対象が画面の中でどのように位置付けられるかがとても重要で、撮ったあとのレタッチでもわずか0.1°、場合によっては0.05°単位で画像の傾きを調整したりシフトしたりあおったり数ピクセル単位のトリミングをしたりコンテンツに応じた拡大なんてことを延々と繰り返すのが常だ。まずそれ以前にもちろん現場で何枚も構図を変えて撮影するわけだが、マクロの場合は別にズームでなくても単焦点で自分が前後左右に移動して望みの構図を得ることが出来る(それにしてはおまえの構図はあれこれへんてこりんやないかと言われればそれまでだが)。
でも僕の興味がマクロよりも広々とした風景に移行してそれをGFXで撮るようになると望みの構図を得るために自分がてくてく歩いて前進したり後退したりしなくてはならない。場合によってはそれより後ろに行けなかったり前に行けなかったりする。
つまり風景における構図決めは必然的にズームレンズを要求すると。
いやいや単焦点でトリミングすればいいじゃないか。
でも現場で構図決めが出来ると心置きなく次のステップに進める気がする(次のステップというのはその場での撮影を撤収して次のロケーションへ移動すること)。その場で決めたい。その場で手応えが欲しい。その場で感動したい。で、次のロケーションへ。それが出来ないと何となく気持ちが悪い。キターと思って、ホクホクしながら次のロケーションへ行きたいわけだ。その、キターが来なければその場でセッティングを変えてあれこれ撮ってその場でのキターを追いかける。もしあとでトリミングするからいいやとなるとPCの前であぁ、現場でもうちょっとこうすればよかったのにと思うんじゃないか。
まぁ自分の中の興味の変遷の理由に気が付いたので書き残してみただけの文章ですが。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿