先日「構図がズレるのは雲台のせいではない」と書いたがその間違いに気が付いた(元記事は削除)。
その記事で僕はこう書いた。
「三脚の脚の先からカメラまでが弾性のある一つの棒であって、重くて鏡筒の長いレンズをカメラに付けるとそこに発生するトルクで棒、つまりシステムがしなる」
その仮説、つまり雲台より上の重みの偏りで三脚がしなって構図がズレるという説が正しければ、三脚の三本の足のそれぞれに均等に重力がかかるようにすればズレは解消されるはず。要するにレンズから手を離したときにカメラが傾かないようにすればいいわけだ。
そこでスライドレール(Leofoto NR-200)で(カメラ+レンズ)の重心を移動させ、ボール雲台の締付けなしのグラグラの状態でレンズから手を離してもカメラが傾かないようにバランスを取った(冷汗)。
BH-55のボールを締め付けたらフォーカスポイントが下に移動した。ボールの締付けを緩めたらフォーカスポイントが再びライン上に乗った。
うーん、そうか。そうだったのか。つまり先程の仮説は誤りでBH-55はボールの締め付けだけで構図がズレるのだ。確かに頭を冷やして思い返してみればThe Center Columnの記事(リンク)でもBH-55は優秀とはいえボールを締め付けると5mあたり8.5mmズレると書いてあったし(僕のケースでは3mあたり20mm)。
それにしても。そうかぁ~。そうなのか~。
ショック・・・。
まぁスライドレールでバランスを取れば軽くボールを締めるだけで安定するし締めすぎないことが大事なんだろうな。
追記:
あんまりショックだったので午後にもう一度チェックしてみた。メインノブを締めすぎないようにしたらズレは3メートルで10mmくらいに減少し、かつあらかじめフリクションコントロールノブで動きを渋くしてからメインノブを締めるとズレは7mmくらいに減った。また、重心取りせずに締めるとズレは極端に大きくなった。重い望遠レンズを使う際の重心取りの大切さを実感。
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