2023/02/03

GITZOのオフセンターボール雲台侮りがたし

マクロに凝っていた頃にGITZOのエクスプローラーとセットで買ったオフセンターボール雲台GH2759QR。最近とんと使わなくなってしまったが一応試してみるかと思ってFLMの三脚に乗せスライドレール(Leofoto NR-200)で(GFX50S+GF250mmF4)の重心を移動させてバランスを取ったあと3m先のラインがボールの締め付けで移動するかどうかを調べてみた。


驚いたことに3メートルでズレは5mm以下だった。ボール径が小さいのになぜ?と思ったらGITZOのサイト(リンク)にこのような記載があった。

従来モデルにはあった、ロック時のわずかな「ズレ」は完全に除かれています。ノブ部分のデザインは人間工学に基づき改良され、操作性の向上と自重の軽減に貢献しています。
内部のロック機構はまさに革新的と言えます。まずパンロックは新しいコンセプトに基づいて設計され、ロック強度が従来モデルの3倍になりました。この特性は、サイドアームや、エクスプローラー三脚などで水平にしたセンターポールと組み合わせて使用するときに、大いに効果を発揮します。
ボールロックは、特許出願中の全く新しいシステムを採用しています。雲台設計の従来のアプローチに従うと、最大ロック強度と操作の滑らかさはトレードオフの関係にありました。実際、従来のロックシステムでは、操作の滑らかさを向上させると最大耐荷重の低下につながり、最大耐荷重を増やすと滑らかさを犠牲にしなければなりませんでした。この課題を克服するため、ジッツオは2つのロックシステムを組み合わせた、特許出願中の独特のシステムを導入しました。
雲台を完全にロックしたい時には、ボールを高摩擦の金属製ブッシングで押さえて、効果的なロックを実現します。完全にロックせず滑らかで正確な動作を維持したい中間ポジションでは、ボールをテクノポリマー製ブッシングで押さえて、滑らかさと正確な動作を最大限実現します。このテクノポリマー製ブッシングの圧力は、内蔵スプリング(バネ)の荷重によって制御されています。このスプリングアシストダブルロック(SADL)によって、あらゆる状況下で滑らかなボール制御と、より効果的なフリクションコントロールを保証します。
おそらく赤いのがテクノポリマー製ブッシングでその右に縦に3本描かれているのが内蔵スプリングでボールに噛みついている青い蟹爪のようなものが高摩擦の金属製ブッシングを示していると思われる

改良版が発売された正確な時期は不明だが少なくとも2014年7月のGITZOのカタログには新型が記載されているようだ。僕が購入したのは2017年だから改良版と考えてよいだろう。
うーん、ボール径が小さいからと侮っていたがやはりGITZOだけのことはある。


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