2017/02/26

oblique composition

oblique composition
Nikon D800E Ai Nikkor 50mm f/1.2S













2017/02/23

hydrangea in the light


in the light
Nikon D800E Ai Nikkor 50mm f/1.2S
















2017/02/20

decayed

decayed
Nikon D800E Carl Zeiss Makro-Planar T* 2/50 ZF













2017/02/19

冬の紫陽花


hydrangea
Nikon D800E Carl Zeiss Makro-Planar T* 2/50 ZF


D800Eをずっと使っている。
何年使ったか、3年くらいかと思ったら今年の春で5年だった。
写真を撮りだして、このブログを始めたのが10年前の春だからその半分を一緒に過ごしてきたことになる。
最初はこんなプロ仕様のカメラを自分のようなアマチュアが買うなんてすごく贅沢だと思っていたが、5年も使っていると手になじんでしまった。
上の写真もそうだけど、ミリタリーブーツを履いて、サバイバル用のニーガードを膝に当てて、這いつくばってアングルファインダーで見上げて撮るのが僕の撮影スタイルだ。カメラは当然泥だらけの傷だらけ。
今更下取りに出したところで安値は覚悟だが今のところ売る気はない。

新しいカメラが欲しくないと言えば嘘になる。
ずっと気になっているのはライカ。
これは赤瀬川原平さんの影響もあるけど夢にまで見る。いや冗談じゃなく。
仕事中も、ふと気がつくとライカのことを考えていたりする。
それがもう、何年も前からだから、じゃあなんで買わないか。

それはやはり僕はひとを撮らないからだと思う。
僕は基本的に他人に興味がないのだ。
一番自分にむいていない仕事に就いていてこんなことを言うのもなんだけど。
ただもうすぐ還暦だし還暦になったら仕事を辞めてライカを持って旅に出るというのが今の唯一の心の支えになっている。

次にすごく気になっているのはフジのGFX 50S。
知ってる人は知ってるので、もうとやかく言わないけれど僕の中ではオールマイティのカメラ。
対象を突き詰めて、追い詰めて撮るというスタイルで行くなら僕にとってこれ以上のカメラはない。

最後にもうひとつ気になっているのはニコンDf。
最近年のせいかAi Nikkor 50mm F1.2Sのゆるい写りがとても気に入っている。
このAiニッコールをDfに付けてブラブラ散歩しながらレイドバックな写真を撮れるならライカを買わなくてすむし。
ただDfはまだ大きい。もっとコンパクトなフルサイズのミラーレスが出たらいいのに。
フジやライカに出来てニコンに出来ないはずがない。
負債を抱えて沈没しかけているアップルに戻ったジョブスが、いたずらに拡大した多種の製品販売をすべて中止してiMacで勝負したように、DXとか1インチはすべてやめて、Fマウントレンズをアダプターで使えるフランジバックの短いコンパクトなフルサイズミラーレスを早急に開発販売するのが、ニコンが唯一生き残る道だと、内部のひとはみんなわかってるはずで、それが出来ないのは過去の伝統に対する愛着やしがらみや渡世の義理や頭の固い幹部達や、みんなの嫌われ者になっても大なたを振るえる人がいないせいだと思うけど、ニコンはこのまま膨大なレンズ群とともにタイタニックのように静かに沈んでいくのだろうか。











2017/02/18

scene

scene
Nikon D800E Ai Nikkor 50mm f/1.2S


旅に出よう。
鞄にレンズを
二つ三つ入れて

旅に出よう。
ポケットに甘い香りの
煙草をしのばせて

旅に出よう。
内なる傷は
そのままに

旅に出よう。
くびきにひしぐ
わたしゆえ















2017/02/12

water scene

water scene


僕は滋賀の浜大津に住んでいたことがある。
昨日大学卒後三十年の同期会があったので久しぶりに同地を訪れた。

ホテルまでは大津で降りて歩いて行けばいいのだが、京阪電車に乗りたくて山科でJRを降りて京津線に乗り換えた。
京阪の京津線はのんびりした電車で、山科から四宮、追分、大谷を過ぎるとスキール音をたてながら古い市街の曲がりくねった軌道を民家をかすめながら走るのが相変わらず楽しい。

浜大津に到着したが同期会までまだ五時間ある。
溶けかかった雪の残る道を当時の面影をたどりながら歩いた。
住んでいたアパートは持ち主が変わって見た目も変貌し、よく利用していたマーケットは閉店、銭湯は更地になっていた。

それでもあれこれ思い出すことも多く、でもなぜかあまり写真を撮る気にもなれず気がついたら琵琶湖の畔まできていた。
湖面を眺めているうちに写真を撮りたくなってD800EにAi AF Nikkor 28mm F2.8Dを付けて写真を撮る。
同期会が始まるまでホテルの風呂に浸かって芯まで冷えた身体を温めた。








2017/02/04

an uphill path

an uphill path
Nikon D800E Ai Nikkor 50mm f/1.2S


登り坂の上あたりに柵らしきものが見える。
実際それは鉄柵なのだが、ピントが合っていないせいかぼやけて見える。
いや、ピントは合っている。と撮影者である私が言う。

しかし鉄柵の輪郭がフレアでぼけてしまっている。
フレアのせいでピントが合っていないように見える。
ニッコール50mmF1.2Sとはそういうレンズだ。

以前の私ならこういうショットは何のためらいもなく捨てていた(私は元来くっきりしたものが好きなのだ)。
しかし最近私はこういう写真を捨てられないでいる。
それはこの写真全体に漂う独特の空気と光のせいだ。
ちょっとバルビゾン派の絵画みたいな。

光と空気の印象はどこから来るのだろう。
「光をフレアとしてとらえる」
と呟いてみる。











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