
Sigma DP3M AND Nikon D800E
DP3Mのことをすっかり気に入った私はD800Eと撮り比べをしてみようと考えた。
私の印象ではDP3MとD800Eの解像感は互角だ。
詳しく調べたら違いがあるかも知れないが、詳しく調べる気もない。
ロールス・ロイスの馬力を尋ねられた広報官がただ"Enough"と答えたという逸話を思い出す。
ぼけの美しさも申し分ない。
使い勝手や高感度耐性やバッテリーの消耗の速さについては折り込み済みで文句をいう筋合いではない。
むしろD800Eがアマチュアにとっては大砲のような最終兵器なのに対しDP3Mは隠し持った鎖鎌のようで愛着が湧く。
じゃあ何を比較するというのか。
私の印象ではD800EのRAW現像後のjpegは色に厚みがないような気がする。
これは私が初代DP1からオリンパスのE-P2に乗り換えた時から現在のD800EまでBayer型のカメラに対して一貫して抱いている印象だ。
つまりFoveonで撮られたものは三次元のような実体感を感じるのに対し
Bayer型センサーで撮られた写真はあくまで二次元的な感じがするということだ。
先日もあるアメリカのアマチュア女性カメラマンがDP2Mを紹介する
ブログの中でDPの写真の印象について以下のように述べていた。
When I look at slide film, I see layers of color. It's hard to replicate that in digital.
I know digital is different, it's a whole new media. I understand this, but I miss that layered look.
The Sigma DP cameras bring this back.
つまりこの人もDPで撮った写真にはlayerを感じる、厚みを感じると言うのである。
この厚み感は単に色の濃さなのかどうかは私にはわからない。
Foveonセンサーの謎の一つである。
そういった発色の違いを比べてみようと思って今日はD800EとDP3Mの2台で写真を撮ってみた。
帰ってから現像してみたら同じ場所で同じ時間に撮影したのだが
光の加減でD800Eのほうが1EVほど明るかったために比較できる写真にならなかった。
それなら載せなくてもいいようなものだが話のついでだから載せてしまうのである。

Nikon D800E, AF MICRO NIKKOR 2.8/55, no retouch
1/25s ƒ/4.8 ISO 100
D800E撮って出し。

Sigma DP3 Merrill, no retouch
1/100s f/2.8 ISO 320
DP3M撮って出し。

Nikon D800E, AF MICRO NIKKOR 2.8/55, retouched with SilkyPix
1/25s ƒ/4.8 ISO 100
D800Eレタッチ後。

Sigma DP3 Merrill, retouched with SPP and SilkyPix
1/100s f/2.8 ISO 320
DP3Mレタッチ後。
(どういうレタッチをするかは趣味の領域なのでご勘弁を)
果たしてその理由がわかる日は来るのだろうか。
あるいは単なる思い込みなのかもしれないが。