2009/04/28

言葉と薬

R0010460


言葉には適切な用量がある。
   多くの場合僕達はしゃべりすぎてしまう。
   適切な量は僕達が考えているよりも遙かに少ない。


言葉には作用発現時間がある。
   話したことがすぐに実を結ぶわけではない。
   十年以上たってから効果が現れることもある。


言葉には一日最大容量がある。
   人の頭に入る容量は限られている。
   もう今日はそれ以上話さないほうがいい。


言葉には作用がある。
   人は言葉によって生き
   言葉によって人は死ぬ。


言葉には慎重投与がある。
   言葉は慎重に選び
   聞き手の反応を見ながら語らなければならない。


言葉にはアレルギーがある。
   話す相手によっては過剰な拒否反応が生じる。
   そしてそれはたいてい予測がつかない。


言葉には副作用がある。
   言葉はしばしば良くない反応をもたらす。
   その言葉を発した人の知らないところで。


言葉には禁忌がある。
   時・人・場所によって使ってはならない言葉がある。


言葉には有効期間がある。
   その言葉が有効に作用する期間は意外に短い。




最近僕が服用している言葉は「期待しない」です。
これは日野原重明先生の処方。
職場でイライラしそうな時もこの言葉を呟くと心の中のもやもやが消えてすっきりします。
ああ、ホントによく効く。
出来るだけ永く効いて欲しいです。

4 件のコメント:

  1. とかげ4/28/2009

    期待しない。難しいですよね。
    「信頼できる」ことができればいいんですけどねぇ・・・はぁー。
    自分以外の人に期待しない。あー考えちゃう。
    shinさん、胃でも荒れてるの?お大事にです。

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  2. ははは。これはね~。便秘薬(しーっ(秘密))。

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  3. いい言葉ですね。最初読み始めたとき、ぐっと来ました。

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  4. わっ先輩!見ていただいてたんですね。恐縮です。

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