おぎやはぎの愛車遍歴でゲストの樹木希林さんの話を楽しく聞くうちに耳に残った言葉があった。がんを告知されてから身の回りを整理し始めたが、「ただ捨てるんじゃなくて活かして捨てる。ものにはミョウリがあるんだから」と彼女は言う。
ミョウリ?
知らない言葉だ。それってあの、役者冥利に尽きるとかの冥利だろうか。
それで冥利の意味をJapanKnowledgeで調べてみたら
冥利:
1 仏・菩薩(ぼさつ)が人知れず与える利益(りやく)。
2 知らず知らずの間に神仏から受ける利益や恩恵。また、善行の報いとして受ける幸福。「―がいい」
3 ある立場にいることによって受ける恩恵。「役者―」「男―」
とある。うーん、これかもしれないけどちょっと違うような気もする。
それで「みょうり」という音で他の単語がないかを見てみると「冥理」というのがある。
冥理:
人の目には知られない神仏の考え。また、隠されている道理。
どうもこちらの方ではないか。冥利が冥府から施される利得とすれば冥理は冥府の道理。それが自分のもとにやってきたことには隠された道理があるんだと。それが何かは自分には知り得ないけれども、その道理を尊ぶ気持ちがあれば邪魔モノのようには扱えないでしょと。
うーん、ポンポン物を捨てる私には耳が痛いけど、おかげでよい言葉を知りました。
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