2015/01/25
ああ、モノクロが撮りたい。
Olympus OM-D E-M1 with LUMIX G 1.7/20
ずっと忙しくて写真を撮りに行けなくてブログの更新が止まっていても
不思議にこれまでのように何とか更新しなくちゃという気持ちがさらさら起きないのは
これまでの自分の作風にマンネリを感じてもう写真はいいかという気分でいたからなんだけど
それが先日朝ふとんの中でまどろんでいると「モノクロはいいよ」という誰かさんからのお告げがあった。
それが何だか気持ちがストンと落ち着く夢だなぁと思っていたら
SteveHuff氏のサイトに若い読者の体験記が載っていて
その彼がお金をためてライカを買う決心をした時に
ライカMはzen-like experiencesだけどM8はソウルがあると書いてあった。
それを読んで、そうか、zen-like experiencesというのはいいなと思ったのだ。
ああ、ライカMモノクローム。
モノクロしか撮れないのに百万円もするという自虐的ストイックさ。
それでも心惹かれてしまうのはモノクロームしか撮れないという制限が
むしろその枠内での豊かなゲームを約束されていることだ。
制限があるから自由になれるというと逆説的だがそれは紛れもない真実で
さらにMM(Mモノクローム)に限らずライカで撮られた写真には「佇まい」がある。
佇まいというものの本質について僕はまだ説明する言葉を持たないが
それは例えば無言のまま醸しだされる雰囲気のようなもの。
あるいは語らないことでしか語りえないもの、そういう沈潜したトーンを
ライカで撮られた写真に僕はしばしば感じるからだ。
それでも僕にとってライカはやっぱり人や街を撮るカメラだ。それは僕が苦手とする分野。
買ってはみたものの使えないとなればカメラに対して失礼だ。
はたして僕に使えるだろうか。
昨日当直明けに別の用事でヨドバシへ行った。
カメラ売り場でショーウィンドウのライカを見ながら、
でもとてもなんだか恐れ多くて店員さんに触らせてくれとなかなか言えなかったけれど
結局意を決してライカMを出してもらった。MMじゃないライカM。
結構重い。大層な感じ。レンジファインダーのピント合わせが二重像合致式でちょっとつらい。
ライカ、ちょっと無理かもと思った。特にMMはEVFが使えないのが痛い。
それからSONYのα7Ⅱとかフジのレンジファインダーとかを触ってみた。
Ⅱにかぎらずα7はいい。特にUIがいい。
それから帰宅してOM-D E-M1とDP3Mをモノクロモードに設定して夕方写真散歩に行った。
OM-D E-M1に限らずオリンパスのRAW記録はアスペクト比4:3固定で現像の時に3:2にトリミングし直すのが面倒だったけど
それはSilkypixでRAW現像するときだけで、Photoshopではカメラ側の設定アスペクト比をちゃんと反映してくれることとか
カメラ側の確認画面もjpeg+RAWモードで記録すればあの嫌な枠表示が出ないこともわかって嬉しくなった。
久しぶりに使ったDP3Mも独特のリズムの遅さがむしろ写真を撮っている気分を盛り立ててくれる。
モノクロームは当分この2台でいくことにしよう。
Olympus OM-D E-M1 with Panasonic LEICA DG NOCTICRON 42.5mm F1.2
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