それだけ自分が必要とされているのだから、不満を言えば罰が当たるが過重労働のために身も心も悲鳴を上げている。
今年の春で還暦60歳を迎える。
僕は一人前になるのに30年かかった。この世界に対しては、後半の30年で十分おかえししたじゃないか。
春には退職しよう。もうこの稼業からは足を洗うのだ。これからは自分のために自分の時間を使おう。
そしていつしれずそのフレーズを口ずさむことで、辛い日々にわずかな希望の灯がともった。
「春になったらライカを買って旅に出よう」
そう口ずさむことで日々を乗り切ってきた。
しかし好事魔多し。
訳あって退職はお流れになった。
今は帰りの車の中で吸う一本の煙草を楽しみに日々を乗り切っている。
このペパーミント缶は灰皿がわりである。
0 件のコメント:
コメントを投稿