2008/07/07

七夕の夜に

えー、最近は宇宙の話が続いていますが、今日もその続き。
僕が小学生の頃は月のクレーターがどのようにして出来たかはまだよくわかっていなかった。
だから理科の教科書には阿蘇山の火口とアリゾナの隕石で出来たクレーターの二つの写真が載っていた。授業でもこれは僕達の間で議論となり、僕は圧倒的に隕石説を支持した。月の表面が大小無数の火口で覆われているのは変じゃないか。

やがてアポロが月面の写真を撮ってきた。それを見ると宇宙飛行士の歩く月面には直径数メートルのクレーターが多発していて、その中には手のひらに収まるようなかわいいクレーターも写っている。これで火山の火口でないことははっきりした。やっぱり隕石のぶつかった後なんだ。
でも隕石というのはすごい勢いでぶつかるから、こんな小さなクレーターが出来るはずがない。これっていったいどういうわけだろう。
それにあんなに無数の隕石がぶつかった跡があるなら、今でも時々月に隕石がぶつかってもいいじゃないか。でも月に隕石がぶつかった話は聞いたことがない。最近は月に隕石がぶつからないのか。
その後僕の推理は停止したまま何年もの月日が経過し、でも僕は忘れたわけではなく、月の謎として僕の記憶の片隅にずっと残っていた。

そしてある日僕は巨大衝突説というのを耳にする。
地球が出来て間もない頃、火星くらいの大きさの天体が宇宙の彼方から飛んできて地球にぶつかった。その破片は地球の周囲の宇宙空間に飛び散り、地球のまわりをドーナツ状に周回した。その破片の中で大きなものは、引力でまわりの破片を集め始める。大きな破片どうしが互いの引力で結合し、どんどん大きくなる。大きくなるにつれて周囲の小さな破片をどんどん集め始める。
それが月の正体。

つまり月は地球の破片たちが静かに集合して出来た天体なのだ。
月はまわりの破片を大昔にもう全部集めてしまって、今はもう漂っている破片はないんだ。だから最近は新たなクレーターは出来ないんだ。なぜなら月はもう大昔に出来上がってしまったからだ。月の表面が無数のクレーターで覆われているのは、月に無数の隕石が落ちたのではなくて、無数の破片が落ちて出来たのが月だからだ。だからその表面は破片が落下した跡で覆われているのだ。月は引力が弱いから、落ちてくる破片もゆっくり月にぶつかる。だから小さな破片は小さなかわいいクレーターを作るのだ。
こうしてこの説は長い間僕の中で宿題になっていた疑問をきれいに説明してくれた。
僕はとても興奮して、ひとりで、そうか!そうだったのか。と何度も呟いた。
でも僕のまわりでは誰も興奮していなかったし、この話をほかの人にしてもあまり感動を共有してくれる人はいない。どうして?
おーい、みんなどうして興奮しないんだー。



写真は「FULL MOON」 新潮社より。


2008/07/06

shrine


日曜の朝の散歩。
そろそろ梅雨明け、夏です!



この公園は神社に続いています。
きれいに掃き清められた境内。



狛犬君。



不審者の侵入はワシが阻止する。
そういう役目なんだ。



後ろ姿。意外と長髪ですね。
脊柱の棘突起がリアル。そして後ろから見ると垂れた耳がお茶目。


境内の地面は冷たくて気持ちいい!

ワレワレハ 宇宙人ダ




「諸君、我々は間もなくアルファ・ケンタウリ第三惑星の引力圏内に入る。
この惑星の地表には高度な灌漑設備や工場や発電所が確認されており、知性レベルはグレード4。我々の船体は高度1000まで下降したのち彼等の都市の上空で停止し、拡声器で彼等に語りかける。」
「何と語りかけるんです?」
「我々はアメリカ人だ」
「隊長、僕は日本人ですが」
「おお、そういえばキミは愛知県出身だったな」
「我々は地球人だ、というのはどうでしょう」
「うむ、それがいい」
「でも彼等は地球という惑星のことは知らないでしょう」
「なるほど」
「彼等にとって、私たちは宇宙の彼方からやってきたんだから宇宙人なんですよ」
「いや、わしは地球人だ」
「隊長、私たちは相手の身になってしゃべらなくてはなりません」
「まったくだ。たとえ我々の目当てがこの星の石油であったとしても、相手の身になって語りかけることは大切だ。マイクを貸してくれ。照れちゃうな。てへへ。宇宙人か」

『わしらは宇宙人だ』

「隊長、どうしてさらっとしゃべってしまったんです!それじゃとてもいっぱしの宇宙人とは言えません。ここはひとつ、一定の音程で、しかもとぎれとぎれにしゃべっていただかないと。それにわしらってなんですか。宇宙人は自分たちのことをわしらなんていいません。我々は、と言うべきなんです。あ、それともうすこしかん高い声でお願いします」
「うん、わかった」

『ワレワレハ 宇宙人ダ』

2008/07/05

その星でも青は進め赤は止まれ







アメリカの火星探査機が地球に送ってくる映像の最も驚くべき点は、その景色の日常性だ。
アポロが撮った月面写真の非日常性と比べて、火星には大気があるために空も地面も明るい。
精細なその地表の写真を見ると、この手ですくって指の間からこぼれ落ちる火星の土の感触がリアルに想像できる気がする。僕達のすぐ隣にある日常性。火星の地面は悲しいほど隣の空き地に似ている。

だがここに火星人はいない。地平線の彼方まで広がる火星の大地を見ていると、どこまで行ってもここには誰もいないのだという寂寥感に胸が苦しくなる。

この広い宇宙のどこかには、僕達の思いもよらない生物が、僕達の考えも及ばないような文明を築いているかもしれないと、以前は思っていた。
でも最近はどこへ行ってもあまり代わり映えしない景色かもしれないと思う。
どんな景色を見てもあまり驚かないだろうと思うのは年を取ったせいかもしれない。
高度な文明を築く生物は酵素によるゆっくりした酸化過程によって強く安定したエネルギー供給を受けているだろう。その生物はケガをすると赤い血を流すだろう。その生物は赤い色を危険信号として使うだろう。
多量の酸素はクロロフィルによる光化学反応を行う生物によってもたらされたものだろう。地表の多くはその生物に覆われていて、その緑は知的生物の心の安らぎになっているだろう。

その星では知的生物たちは重力に抗して前方に進む柔らかい四つの輪に支えられた乗り物に乗っているだろう。
お互いにぶつからないようにシグナルが立てられていて、そのシグナルの緑は進め、赤は止まれを意味しているだろう。
その生き物はこの広い宇宙のどこかに自分たちの思いもよらないような生き物が、考えも及ばないような文明を築いているのを想像している。だが僕達を形作っている元素の種類がこの宇宙のどこにいても同じなら、僕達の作る文明はみなそっくり同じかもしれない。

この広い宇宙の遙か彼方で、赤と青の信号が明滅している。
そこにはその星の生物の退屈な日常がある。




2008/07/04

マクロで突撃!


晴れました。
Sigma DP1とHOLGA Fisheyeのマクロレンズを携えて出撃だ。
勇んでチャーリー(犬)と出かけたものの撮りたいものが見つからない。
がっかりしてボトボト歩いていたら公園の植え込みに白い花が。
なんだろう。見たことはある。匂いを嗅ぐと甘くてフルーティーな香り。
くちなしか?くちなしってもっと大きな木じゃなかったっけ。
くちなしじゃよ(天の声)。
わしゃモーゼか。



くちなしの花弁の上のしずくの中の小さな泡つぶ。
今日は写真をレタッチしながらなんだかドキドキしています。
きれいな世界の美しさに心フルフルふるえる。



淡いヴァイオレットは夜の大人のムードなり。



一本の弦がこの写真のポイントか。



明るいブルーヴァイオレット。
色が気に入っています。好きな色。
これは彩度を目一杯上げた写真。



右後ろは先っちょをチョン切られたつぼみ君。
ウズウズ。



トリミングでさらにアップした雫。
シズル感と言うんでしょうか。
ひたひた。



クモに限らず虫は全て苦手ですが、彼の作ったデザインには興味があります。
こんなクモの巣は始めてみました。
電撃ネット!

この電撃ネットが気になり、後日クモフリークのみなさんが集うサイトに質問させていただいたところ、すぐに返事を戴きました(クモ好きの人の集まるサイトのクモに対する愛情と蔵志の深さに感服です!すごい!)

さて、このクモの正体ですが、「ナガコガネグモ」の幼体だそうです。つまりこの子はまだ子供だったんですね。それでこの電撃ネットは「隠れ帯」と言われるもので、自分の姿をくらますためのものらしいんですが、本当にそういう目的で作っているのかどうかはわかっていないようです。

う~ん、クモの世界、ディープです。



彼の繊細な仕事。

2008/07/03

ルーベンスの空


ああ、明日は久しぶりに山へ行って写真でも撮ろうと思ったら
重たい湿った風がガウガウ吹いて
おまけにかみなりがゴロゴロ鳴る夕暮れ
ルーベンスの絵の背景のような空を見上げる

2008/07/01

SIGMA DP1でマクロ(その三)


マクロ狂のみなさんこんにちは。
今日はもともとマクロ撮影を想定していないSigma DP1でひつこくマクロ撮影を試みるごく一部の変人さんのためのブログです。
その本末転倒ともいえる努力はまるでタンポポの根でおいしいコーヒーを作ろうという姿勢にも似ています。
「誰がそんなことのためにDP1を使ってくれと頼んだか!」というシグマ社山木社長の嘆く声もかすかに聞こえてきますか?いや気にしないで行きましょう。
さて、Fisheye for HOLGAです。
このレンズはトイカメラのHOLGAで魚眼レンズ的な写真を撮るためのアクセサリーですが、魚眼レンズ写真を撮るために購入したのではありません。



購入したFisheye for HOLGAの全体像です。
左のレンズのおしりにマクロレンズが付いているわけです。
右の部品はFisheyeをHOLGAに接続するアダプターです。
このアダプターは使いません。



This is the part of its macro lens.

マクロレンズ部分のアップ。



It detaches like this.

マクロレンズ部分がこんなふうにはずれます。



The diameter of this macro lens is 46mm, which fits to HA-11.

このマクロレンズのねじの直径は46mmなのでDP1のHA-11にぴったり合うわけです。
くるくるとはめるわけです。



Like this. Looks fine, isn't it?

マクロレンズを装着したSIGMA DP1の雄姿。
すてきです。



Kenko Close up lens No.5

ではその撮影テストです。
まずケンコークローズアップレンズNo.5のみ装着。

10
Kenko Close up lens No.10

ケンコークローズアップレンズNo.10



Kenko Close up lens No.5 + No.10 attached together.

ケンコークローズアップレンズNo.5+10
以前のアップはここまででした。



Holga Fisheye macro lens.

HOLGAのマクロレンズ装着。



Holga Fisheye macro lens + Kenko No.5. Hand held.

HOLGAのレンズ+ケンコークローズアップレンズNo.5
ネジは合わないので手で押さえて撮影です。



Holga Fisheye macro lens + Kenko No.10. Hand held.

HOLGAのレンズ+ケンコークローズアップレンズNo.10
なかなかなもんでしょ?
ちなみにこれにNo.5のクローズアップレンズを重ねても(まだ重ねるんかい!)倍率は変わりませんでした。
これだけアップ出来たらもういいかな。
以上テスト報告でした。

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