2010/03/09

写真は窓

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僕たちは何でも写真に撮れる。
目の前のアスファルトでも曇った空でも部屋の絨毯でも。
なぜそれを撮ってはいけないのかと僕はいつも自問する。
いや撮っても全然構わない。
ただ写真というのが我々の中で記号的な意味合いを持っているとすれば、
望むのは同じ空間、同じムードではなく違う時、違う場所、違う空気、違う気分。
写真というのは結局のところ違う時空間へのいざないなのだろう。

ありふれた写真を捨てるのにどうしてそんなに躊躇するのか、ほかの人には理解できない。
ありふれた景色を写真に撮った時、その写真の価値をみずからに担保しているのは
「私が撮った」という点だけなので、
私にとっては意味があるけれども、ほかの人にとっては意味がない。

でも、写真は本来窓であって、窓というのは通り道としてだけ意味があり、存在そのものは空であり、
写真そのものにモノとしての存在的な意味があるわけではないという視点に立てば、
つまりその窓を通して見える景色の方に価値を見いだすことが出来れば、
躊躇せずに自分の指紋を消すことが出来る。

ここを通って、異なる時、異なる場所、異なる空気の異なる気分へ。

2010/03/07

マクロプラナーで彼岸へ

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Large view  E-P2 with Carl Zeiss Makro-Planar T* 2/50 ZF

暗い空。悪い天気の日曜日。あまり期待せずに朝の散歩に出かけました。


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Large view  E-P2 with Carl Zeiss Makro-Planar T* 2/50 ZF

頼みの綱はマクロプラナー。
彼なら何とかしてくれるだろう。


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Large view  E-P2 with Carl Zeiss Makro-Planar T* 2/50 ZF

ファインダーをのぞき込んだだけで驚かされる視野の美しさ。
このレンズには、まだ写真も撮っていないのに心を奪われる。


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Large view  E-P2 with Carl Zeiss Makro-Planar T* 2/50 ZF

DP1風の仕上がりに出来るのもこのレンズだからこそだろう。


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Large view  E-P2 with Carl Zeiss Makro-Planar T* 2/50 ZF

以前このレンズには狂気が足りないと書いたけど、撤回します。


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Large view  E-P2 with Carl Zeiss Makro-Planar T* 2/50 ZF

一緒にあっちの世界へ行ってくれるよね。


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Large view  E-P2 with Carl Zeiss Makro-Planar T* 2/50 ZF




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Large view  E-P2 with Carl Zeiss Makro-Planar T* 2/50 ZF




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Large view  E-P2 with Carl Zeiss Makro-Planar T* 2/50 ZF

2010/03/05

開店準備中

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E-P2 with Super-Takumar 1.4/50

春らしくなってきました。


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E-P2 with Super-Takumar 1.4/50

庭のユキヤナギ。


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Large view  E-P2 with Super-Takumar 1.4/50

サクランボのつぼみもふくらんできました。


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Large view

今年もいっぱい実がなってくれるかな。


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Large view  E-P2 with Super-Takumar 1.4/50




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Large view  E-P2 with Super-Takumar 1.4/50




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Large view  E-P2 with Super-Takumar 1.4/50




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Large view  E-P2 with Super-Takumar 1.4/50




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Large view  E-P2 with Super-Takumar 1.4/50

これは散歩途中の山茶花。白地にピンクがきれいです。


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Large view  E-P2 with Super-Takumar 1.4/50

かんつばき。
冬の間はお世話になりました。

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Large view  E-P2 with Kern Macro-Switar 26mm f1.1

今朝霧雨の中で。


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Large view  E-P2 with Super-Takumar 1.4/50

放射能レンズの黄色が被って少しオレンジがかった桃色。


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Large view  E-P2 with Super-Takumar 1.4/50

ほんの僅かな色の変化で違う情感が沸き上がる。

2010/03/04

政治的ということ

「ヒマラヤの氷河が2035年までにみな解けてしまうという予測には根拠がなかった」
「アフリカの農業生産は20年までに半減するという予測も間違いだった」
「アマゾンの熱帯雨林はこのままだと40%以上が危機に直面するという記述にも科学的根拠はなかった」
「オランダの国土は地球温暖化のためにすでに55%が海抜ゼロ以下になったという発表もミスで、実際にはまだ26%だった」

僕たちは直接ヒマラヤへ行って氷河の厚みを測ったりアマゾンの熱帯雨林面積の年次変化を観測出来ないので、こういった類のアナウンスメントが出るたびに右往左往してしまう。
一体何を信用すればいいのだろう。

政治というのは小学校の学級委員会の規模が拡大したようなものだと考えていると、様々なニセ情報や黒幕や陰謀や裏金の話を見聞するたびに、なぜ彼等はクリーンな仕事が出来ないのかと憤ってしまうけれども、そもそも政治というのはそういった暗部を抜きにしては語れないし、いやむしろ利権と政治は同義語なのだと考えればいろんな事がすんなり腑に落ちる。
きれいな政治というものは存在しない。
それは「きれいなゴミため」が存在しないのと同じく形容矛盾なのだ。

なぜそういうニヒルな発想の方が腑に落ちやすいかは、人類が政治というシステムを導入した経緯を考えればわかりやすい。
人間が自然の暴力に裸でさらされていた頃、自然の猛威に対処するためには一極集中型の圧政的な統治システムが不可欠だった。
だがその後自然に対する人間の統御力がアップするにつれ、統治を一極集中する必要がなくなり、王政から貴族制、貴族制から官僚制へと統御の中枢は分散していく。
それでも基本的に政治というのはその他大勢をコントロールするパワーシステムそのものであり、政治のルーツは「話し合い」ではなく「パワー」なのだ。

大きなパワーを持っているのは誰か。

幸せな人は静かにしゃべる。
怒鳴ったり大声を上げるのは欲求不満がある人、怒っている人、呪っている人だ。
もちろん世界の不合理に対して正義のために立ち上がる人もいるけれども、穏やかな人はたいていの不都合を堪え忍ぶ。
正義の人は普段は黙って雪かき仕事をしているもので、それでもそういう人が立ち上がるときは、あまりきれい事を言わずに黙って立ち上がるものだ。
そういう人が立ち上がるのはよっぽど腹に据えかねる事態があるわけで、そんな事態はそうそうあるものではないし、そういう世紀に一度のイベント以外で、普段からわぁわぁ声を荒げて、実際にシステムを変革しようとするのは、何らかのマイナスのエネルギーが裏にあることのほうが多いと考えるべきだ。

普通の人々は日々を慎ましく忍耐強く穏やかに暮らしている。
良いことを良い姿のままで進めていくだけの強いパワーは、良い人はあまり持っていない。幸せなのだから。
この世界で物事を強く動かしていくのは、残念ながらどちらかといえば暗いエネルギーの方だ。
汚い包装紙にくるまれた汚い利権にうんざりしていた人々は、きれいなデザインにくるまれた負のパワーに簡単にさらわれる。
そういうのを何と言うかというと羊頭狗肉というのである。

いや、僕は今の政権がどうこう言っているのではない。
きれいな政治というのは形容矛盾なのだから。
ただ最も悪いものはしばしば最も美しい姿でやってくるということを心にとどめておくべきだと思う。

2010/03/03

RAW現像

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OLYMPUS Master 2でRAW現像。
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今朝職場の駐車場に着いて、車の屋根の上の水滴の作る模様がおもしろかったので
E-P2+Kern Switar 1.4/25で撮影した写真です。
帰宅してRAW現像。
いつもはSilkyPixを使っているのですが、他のソフトで現像したらどうなるか、ふと興味が湧きました。
いずれもレタッチなしでそのままRAWからjpegに現像したものです。
まず1枚目はE-P2に附属していたOlympus Master 2。
他の2枚より明るく、ディテールが明瞭です。


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SILKYPIX Developer Studio ProでRAW現像。
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いつも使っているSilkyPix。
フレアーがかかったような淡い印象。


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Adobe Photoshop LightroomでRAW現像。
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最後はLightroom。
Silkyのコントラストを強くしてやや露光量を下げたような印象。


RAWをそのまま現像したらすべて同じだろうと思っていたのでちょっと驚きました。
この3つの中ではOLYMPUS MASTER 2がRAW情報を最も余すことなく再現しているように見える。
やはりE-P2の標準のソフトだけあって、RAW情報の再現に長けているのでしょうか。

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