2009/06/09

良い写真は大きく見える

trace of house play
Large view

Flickrにアップした写真をBloggerに貼り付ける時、僕はいつもmiddleを選ぶので長辺が500ピクセルになる。
最初の頃はもうちょっと大きくしたかったが、やり方がわからなかった。
今はやり方はわかっているが、この長辺500ピクセルという大きさはわりあい気に入っているのでそのままにしている。

同じ500ピクセルでも大きく見える写真と小さく見える写真があるということに、僕は以前から何となく気付いていた。
特に僕が尊敬する塩澤さんの写真は僕には大きく見える。
その理由がずっとわからなかった。

でも今日お風呂に浸かりながらぼんやり考えていて、ふと思ったことがある。
写真というのは見える世界の一部を切り取ったものだけど、ある種の写真は「窓」の役割を果たしているのではないか。
写真はその枠のむこうに広がる世界を垣間見る「窓」なのだ。
そして窓の向こうの世界が広ければ広いほど、その写真は大きく見える。

これは切り取った写真の向こう側の景色の広さのことではない。
その写真を見ることで、僕らの脳が感じるイメージのふくらみ具合のことだ。
良い写真はそれを見た人の脳にイメージの連鎖をもたらす。
人は写真を通じて自分の見たいものを見る。
その写真が、その人の見たかった世界の窓になる。
そしてその時その写真は大きく見える。

同じ写真でも、見る人が受けるイメージは異なるので、その写真が大きく見えるかどうかは見る人によって異なる。
良い写真は、それを見る人に思いもよらないイメージの連鎖を惹起する、強い力を持つ。
その写真は、万人の心の深部を通底する地下水路に繋がっているからだ。

2 件のコメント:

  1. shinさん まったく そうでしょうね。
    万人の心の深部を通底する地下水路に繋がっている。
    これが人間の芸術の発露なのかも。。。

    イメージと云うか 想像力の違い?

    まあ~心理的なもので

    金持ちの人は普通の大きさに見える硬貨も
    貧乏な人には 同じ硬貨が大きく見えるそうです。

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  2. yosakuさんサンキュです。
    僕もブログを始めるまでは写真によって見える大きさが違うということに気が付きませんでした。

    話は変わりますが、机の上の景色がまるで上空から飛行機で見た景色のように見えることはありませんか?
    僕は子供の頃時々体験していました。
    あれは何だったんだろう。
    たぶん一時的にオツムが変になっていたんだと思います(笑)。

    追記:
    ネットで調べたらこれは小視症(不思議の国のアリス症候群)ですね。

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