2010/05/22

幸せなセージ

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趣味とか芸術だと、いろんな見方や好みがあっても許されるし、
どちらかというと少数派の立場が尊重される傾向があるけれども、
政治に関することはなかなかそうはいかない。

なぜかというと政治の世界では仮にいろんな意見があっても、
最終的にハンドルを握るのは数の多い方や権力の強い方であり、
少数派や権力の弱い方は黙らざるを得ないという、一かゼロかのデジタルな結論に収束してしまうからだ。

趣味や芸術だと相手の立場や発想が尊重されるのに
政治においては相手の意見をどうやって否定するかに重心がある。
相手の意見を否定するために相手を馬鹿にしたり相手の立場を無視したりする。
これが最終的には殺し合いと戦争に行き着く。

繰り返しになるが、なぜ政治に関する意見のぶつかり合いが基本的に不愉快なのか。
それはいとも簡単に相手の全存在の否定のし合いや泥団子の投げつけ合いになってしまうからだ。

政治の話をしながら苦しい気持ちにならない方法はないのだろうか。
やっぱり関西人モードしかないだろう。

「あほちゃうか」
「うるさい。おまえこそあほや」
「たしかにわしはあほや」
「なに!わしのほうがもっとあほや」
「いやいや、あほの王座はわしのもんや」
「いやいや、このチャンピオンベルトは誰にもわたさん!」
「あほらし。めしでも食いに行こか」
「はらへったな」

いやとにかく、政治に関することは真剣にならんようにしよ。

4 件のコメント:

  1. shinさん、東京2ケ月近く・・・・キレる寸前でした!

    「たかじんのそこまで言って委員会」も見れないしね!

    爆笑しました。自分のブログで自爆したので(苦笑)。

    関西、日本から独立宣言しませんか?に1票、入れてこましたるわ!(笑)。

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  2. 柴犬さんありがとうございます。
    関東の人はシステムを遵守するのは得意だけど落としどころを探るのは苦手ですね。
    もちろんセージって真剣でなくてはいけないけど、真剣すぎて真面目に相手を倒そうとするから。
    合議に関しては真面目もほどほどにしないといけないのかもしれません。

    昔NAVIという車雑誌で村上春樹がBMW320とBenz190Eを乗り比べるという特集がありました。
    あのころのNAVIはほんとにおもしろかった。(今ネットで調べてみたら1991年の2月号でした)
    その記事の中で彼が述べた、
    「正しいことをそのまま言ってしまっては身も蓋もない」
    という言葉は20年経った今でも僕の座右の銘の一つです。

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  3. とかげ5/25/2010

    政治、宗教については難しいですねー。
    shinさんが少し前の「アフォリズム」で書いた「腐らず狂わずへの道は、たぶんユーモア」の、
    あの1行で腑におちた1人なので、テキトーな方がいい場面では
    真に受けない、ムキにならない、を周りにも伝染させつつ生きてます。

    ところでこの薔薇、ご自宅のですか?
    わたしの家のも昨日の朝ぶりに帰宅すると、わんさか咲いていました。
    昨年うまくいかなかったけど、今年は大成功です。
    やったー。

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  4. とかげさんありがとうございます。
    人一倍ムキになるのは実は私です(笑)。
    だからこれは自戒の言葉なんです。

    庭の薔薇が咲き始めました。
    とかげさんのところのバラも楽しみですね。
    ぜひまたアップして下さい(^_^)。

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