2012/04/06
Study In Makro-Planar
Olympus E-P2 with Carl Zeiss Makro-Planar T* 2/50 ZF
View On White
FX用の望遠マクロが欲しくて数ヶ月前からあれこれ考えている。
それでだいたい候補を二つに絞り込んだ。
マイクロニッコールの105mmと200mm。
105mmはD800Eの推奨レンズ。瞬速のAFと手ブレ補正と円形絞りでまったく文句のつけようのない選択。
一方200mmは遅いAFで手ブレ補正もないけどKenRockwell氏が地球上で最もシャープと評したレンズ。
この200mmを使ってみたくて、でも105mmの使い勝手の良さにも非常に惹かれる。
使いやすさを取るべきか描写を取るべきか、悩ましいところだ。
Olympus E-P2 with Carl Zeiss Makro-Planar T* 2/50 ZF
View On White
ところが数日前から僕の中で猛烈に赤丸急上昇してきたのがマクロプラナーの100mm。
フォーカスは手動だし手ブレ補正はないし最大撮影倍率は0.5倍だしシャープさもニコン製マクロに及ばない。さらに高額。
しかしFlickrにアップされている作例を見ていると脳みそがとろけてくるのはいかんともしがたい。
だがすでに所有しているマクロプラナーの50mmを使いこなせているかというと甚だ心もとない
ついシャープさを優先してマイクロニッコールの55mmを使ってしまう私ではないか。
Olympus E-P2 with Carl Zeiss Makro-Planar T* 2/50 ZF
View On White
今日久しぶりにE-P2にマクロプラナー50mmを付けて撮ってみた。
E-P2に装着すればF値は2段落ちるが100mmになる。
撮っている間はとても気持ちいいが
出来上がりを見るといつも何か奥歯にものが挟まった感じがする。
今日マクロプラナーを使っていて思ったのはこのレンズは被写体を選ぶということ。
もちろん何でも撮れるけど、前後に奥行きのある被写体を撮ってこそマクロプラナーの良さが生きる。
平面的なものや遠方の被写体ではこのレンズの魅力を十分に活かすことができないのだ。
マイクロニッコールを使うときはレンズにとやかく言わせないけど
マクロプラナーにはお伺いを立てないといけない。
「これ、撮りたいんだけどどう?」
「駄目」
「これはどうかな?」
「まあいいでしょう。撮ってごらんなさい」
こんな会話をしながら撮るレンズ。
View On Black
そもそもマクロレンズは文書を複写するために開発されたからシャープさが命なのであって
そういう意味では現場の証拠写真とか病理標本とかいったサイエンス系の出自を背負っている。
だから標本が精緻に描写されれば背景の質は二の次なのに対し
ツァイスのマクロは舞台背景の中で主役が生きることをテーマにしているような気がする。
それなら今度、はしたないほど全てを描写しきってしまうD800Eを買おうという君がだね
マクロプラナーに色目を使うのはお門違いというもんだろ?
そうなんです。それはそうなんですが。
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Zeissは飽きないと思います。100mmは最高らしいですよ。
返信削除とど2号さんありがとうございます。
返信削除なかなか難しい選択です。
常識のある大人は自由度の高いマイクロニッコール105mmを選ぶと思いますが・・・。
自由度の追求はD800Eに任せて、レンズは不自由なものを選ぶというのもありですよね。
不自由だけど魅力的な描写をするレンズを活かすために、自由度の高いカメラでレンズをサポートする。
レンズもカメラも自由なら自由すぎて無限の空間の中で手足をバタバタさせてしまうだけに終わってしまうかな。
私もE-P2を所有しており、新たにNikonF3 HPを購入したので両方に装着するレンズとしてツァイスの50mm/f1.4を考えています。
返信削除質問なのですが、shinさんはどこのメーカーの何というアダプタでE-P2にプラナーを装着してらっしゃるのでしょうか?
>aikoさん
返信削除僕が使っているのはコシナのマウントアダプター(クリックでサイトに飛びます)です。
Fマウントレンズ→マイクロフォーサーズ用のマウントアダプターは各社から出ていますが(これもリンクあり)
以前廉価なマウントアダプターを買って、レンズから外れなくなって冷や汗をかいたことがあるので、
多少高価でもしっかりしたものを買ったほうがいいかもしれません。
それにコシナのマウントアダプターはカッコイイですよ。