2013/11/27
ダイヤモンドはなぜ高価か
えーと、僕は最近カメラやレンズからPhotoshopなどの画像編集ソフトに興味が移っています。
この写真はPhotoshop CS6に入れたNik CollectionというアドオンのなかのAnalog Efex Proというフィルターで
古い湿板写真のような感じに仕上げたものです。
今朝通勤中に車の中でぼんやり考えていたのは
Photoshop内のNik CollectionやTiffen Dfxなんかを使うというのは
考え方によっては、ソフトの中でいろんなカメラやレンズをとっかえひっかえしているわけで
これはバーチャルなカメラやレンズに相当するんじゃないか。
僕は以前シネレンズの写りが好きでいくつか古いレンズを集めたけど
ソフトを使えば高価なレンズを買わなくても似たような効果を写真に付与できる。
もっと安価に、もっと自由に。
さて、十万円以上するレンズはザラだし、ライカのノクチなんか100万円もする。
世の中には機能よりもむしろ実体としてのカメラやレンズに価値を置く人もいる。
何百万円もするビンテージのライカを買って使わずに保管している人もいる。
こうなると写すためのカメラというよりカメラという形をとったイコンですね。
そもそもカメラって本来機能性の高い物件だけど、機能の伝説がひとり歩きしてイコンになってしまったわけだね。
で、イコンにはもはや本来の機能はないので、その価値を担保するのは「価格」しかない。
イコンは自らに付与された価格そのものが価値となって空間と時間の中を生き抜く。
それに対し機能的な個体はみずからの機能性によってこの世界を渡っていく。
そして機能性が薄弱になればこの世界を去らねばならない。古いOSのソフトのように。
ダイヤモンドなどの宝石類は実体としては硬いという以外使い道はないけどイコンのカタマリなのですごく高い。
イコン性が薄弱でも、現物というのは「モノそのもの」が付加価値になって高くなる。
それに比べてソフトというのは多機能なのにモノとしての実体がないから安価だ。
おさらいすると、イコンをまとった現物は高価だけど機能性にしか存在価値のないものは安価だと。
社会で働く男性が基本的に消耗品なのはそういう訳だったのか!
というわけのわからないお話でした。
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