人生も後半戦に入ると、散らかすことよりもまず片付ける方を考えてしまう。
新しく何かを手に入れるということは、それに付随して身の回りを散らかすことだから
手に入れたことの喜びよりも煩わしさが先に立つ。
若い頃は欲しい物がいっぱいあった。
でも歳を取ってみると取り立てて何が欲しいということもない。
たまにそのことに思い至って愕然とする。
ああ、僕はもう店じまいなのか。
時々甘い思いで夢想する景色がある
雨は地面を穿ち
軒下に数珠のような水たまりを作っている
僕は雨の匂いを嗅ぎながら縁側に腹ばいに寝ころんで
裏庭の景色を見ている
そういう景色を見たいならやっぱり日本家屋でなければ。
もしもお金持ちになったら
こんな家に住みたいな。
そんな欲望がまだ僕に残っていることがうれしくてふらっと買ってしまった本。
やんごとなき人々が葉山に建てた魅力的な家屋の数々。
いやべつに別荘じゃなくていいけど(笑)
この本の写真を見ているといろいろ夢が広がります。
>軒下に数珠のような水たまりを作っている
返信削除うー、いい表現ですね。
>僕は雨の匂いを嗅ぎながら縁側に腹ばいに寝ころんで
shinさんの文、いいなあ。
でも、この辺りまでは昔の普通の日本家屋を想像したけど、いきなり葉山の別荘は飛躍しましたねえ。ちょっと、ずっこけてしまいました。
・・・・・でも、表紙の照明、いいなあ。ロイド・ライトでしょうね。
いやあ、お恥ずかしい。
返信削除そうなんですよ。なんでここで葉山の別荘が出てくるの?とーしさんのコメントを読みながら自分でもおかしくて笑っちゃいました。
日本家屋というカテゴリーに興味を持ったのは数年前に島根県の松江市にある小泉八雲記念館を訪れた時でした。
記念館の隣が小泉八雲の旧居で、こじんまりとした中庭に小さな池とか灯籠とかつくばいがあっていい雰囲気でした。
外人の眼を通してようやく日本の良さに気付くことが多いですね。
私葉山に住んでたことあるんです、大昔にちょっとだけ。(もちろん借家ですけど。)あそこはホントにいいところです。もともと住んでる人たちは独特の雰囲気を持っています。御用邸の近くでした。懐かしいです。ずいぶん変わったんでしょうね。
返信削除私の生まれた実家はトトロに出てくるような日本家屋でした。あの映画を見たときとっても懐かしかったです。
僕もこの本を見ていて葉山という場所の特別な魅力を少し感じることが出来ました。
返信削除snoopyさんの秘められた過去。ひょっとしてsnoopyさんも、いとやんごとなき人々の一人だったんでしょうか。
とーんでもございません。
返信削除ごく普通ですよー。