2010/01/04

拾う石

自分が一番うれしい写真を残して、あとは全部捨てればいいんですが、自分では感心しないけどほかの人にとっては意味のある写真なのかもしれないという、いわば評価を人任せにして提示してしまうということが、ままあります。
それは結局その写真の魅力を自分が100%把握できていないせいなんだろうな。

でもはたして僕たちは自分の撮った写真の魅力を100%把握することは可能なんだろうか。
シャッターを切るという行為は百パーセント意識的かというと、そうではなくてかなりの部分が無意識なので、その無意識は僕だけのものではなくて、その背後に人類学的な無意識が作用している。
だから写真を捨てるときに捨てられずに保留してしまうのは、もちろん判断を人任せにしているわけだけど、人任せというのは実は広大な無意識の沃野からの声にならないアピールを圧力として感じているせいでもあるんだろう。

さて、でもそんなことを言い出したら、撮った写真を一枚も捨てられなくなってしまう。

私が私の意図を明確に意識している写真は残すとして、それ以外の写真は全て捨てるとして、でもそのなかに人類学的な無意識のアピールを感じる写真は第六感で残すとして。
それ以外の写真の中にも、僕の気付かない魅力のある写真はあるだろうけれども、まあ、もうそれはいいじゃないか。
私は私の関知しないところで発生する魅力については、とても面倒見切れないじゃないか。
それを未練と言うんじゃないのか。

2 件のコメント:

  1. 写真、なかなかセレクトできず
    とりあえずハードディスクで保存というパターンが多かったです。
    年末にデスクトップPCを増設したのですが
    新しいPCでは結構ばっさりと処分しております。(笑)
    実は昨日DP1起動していたらレンズが戻らなくなり
    何か部品が壊れたようです。
    9月の記事を拝見して同じような状況だと思いました。
    明日シグマに連絡して修理に出す予定です。
    直るまでに1ヶ月かかったのですよね。
    費用は結構かかりましたか?
    直ってくれないと・・・、悲しいです。

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  2. おお、DIONさんのDP1も!
    僕の場合、修理は18000円かかりました。
    往復の送料込みで2万円位。
    ただ僕の場合は見えにくくなっていた液晶モニターの交換とCCDのゴミ取りも頼んだので高かったのかもしれません。価格コムではDP1の新品が37000円台だから、ちょっと考えてしまいますよね。
    悩ましいです。

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