Sigma DP3 Merrill
真っ白なキャンバスに筆記具を使って描く絵画の場合、手を加えることが問題になることはありません。
写真に手を加えることの是非がしばしば問題になるのはその出自が写実にあるからでしょう。
写真の本質がそのドキュメント性にあるなら写真に手を加えるなど、もってのほかということになります。
写真に手を加えることのやましさは偽物の真実を創りだすということにありそうです。
しかし例えば料理を提供するときに適切な量を適切な味付けでサーブするように、写真が自分や他人の心に届くかどうかという視点に立って手を加えるのは恥ずかしいことではありません。
逆に、未加工でありさえすればいいというのでは、それが相手に届くかどうかを全く考慮に入れていないという点からみてむしろひとりよがりということにならないでしょうか。
以上をわかりやすく図式化すると
ひとりよがりの未加工<<<・・・・・・・適切に手が加えられた作品・・・・・・・>>>ひとりよがりの過剰な加工
ということになるかと思います。
ここにはもう一つ問題があって、それは自分と他人とでは感性が異なるという点です。
自分の感性と他人の感性の距離が小さければ問題はないんですが感性の距離が大きいと、自分にとっては適切でも他人から見ると過剰だったり不足だったりする。
でもそこには個人の裁量権があります。
距離が大きくても自分用のサーブを優先するか
見る人のpopularityを優先するか。
それはあなた次第なのです。
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