2021/01/07

三脚座シリーズ最終稿

 ここ最近僕のブログでは三脚座のないレンズの鏡筒に三脚座を装着し、それをロングプレート経由で雲台に固定するという話題を連掲している。
で、そのために三脚座の座をはずしてそこにネジ穴を掘ってロングプレート固定しようと思うのだが、ネジ穴を作るにはまずドリルで穴を開けて(下穴)そこにネジの溝を作る必要がある。
それでアマゾンで注文したのは以下の製品

NACHi(ナチ)ハイスドリル Gスタンダードドリル GSD 5.1mm
新潟精機 SK ねじ切中タップ W1/4x20
新潟精機 SK タップハンドル M2-M10 TH-10

これらを注文してからネジについて調べているうちに間違いに気が付いた。ドリルとタップハンドルはいいとして問題はねじ切りタップ。

オーダーした新潟精機のタップの規格はW1/4x20。これは1/4インチのネジ径で1インチに20個の山があることを意味しているのだが、その前のWというのはウィットワースというネジの規格を意味している。
しかし一般的なカメラ用のネジの規格はウィットワースではなくユニファイという規格だ。
この2つの規格の何が違うかというとねじ山の角度
ウィットワースが55°なのに対しユニファイは60°つまりユニファイのほうがわずかに鈍角なのだ。
僕が買ったタップはウィットワースで、はめるネジはユニファイ。ということは鋭角の谷に鈍角の山が入るということになる(両者の互換性についてはこちら)。

うーん、大丈夫なのか。(アマゾンではユニファイ規格の1/4-20 UNCのタップも販売されている。TRUSCO(トラスコ) ハンドタップ ユニファイねじ用・SKS 1/4UNC20 中 T-HT1/4UNC20-2 、IS パック入 ハンド中タップ 1/4NC20 PSHT14NC202など)。

まぁわずかな角度の違いだしアマゾンのコメントでも同じようなカメラ用の使用で問題なさそうなので今回はウィットワースでやってみることにした。



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まず穴あけの位置にポンチ


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ドリルで下穴をあける


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そしてタップ切り
垂直を維持することを意識して
3/4周回しては1/4周戻すの繰り返し


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やっぱりちょっと窮屈だけどなんとか入った


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金属くずがいっぱい出るので目に入らないように注意



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タムキュー用の三脚座にもネジ穴増設



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完成図

ただし苦労して仕上げたもののこのように1/4インチネジ1本で固定するよりも座を三脚座に固定していたM4ネジ2本でロングプレートに締め付けるほうが安定する(なんてこった!無駄骨か)。
それと穴の深さだけど今回1cmほどの深さで作ったがネジの長さによっては奥まで入らない。だから穴はなるべく深く掘ったほうがよいと思う。


IMG_2311

ナチのドリルはよく切れる。これはいい買い物だった。
細いドリルで穴を開けてから5.1mmのこのドリルを使ったほうがすんなり行くと思ったが、3mmのドリルで掘っているうちに下穴からドリルが抜けなくなってひやっとした。
それでタムキュー用の三脚座に下穴を掘るときは最初からこのドリルを使ったら何の問題もなくサクサク掘れた。とても切れ味が良いのだと思う。
それと下穴を掘るときもタップを切るときも機械油を適宜垂らすことを忘れずに。






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