2021/12/28

Lamy Dialog3の洗浄法

 


あらかじめことわっておきますがこれは簡易的な洗浄法です。僕のようにしょっちゅうインクをとっかえひっかえ万年筆ライフを楽しんでいるひとにとっては短時間で洗浄が終わるというメリットがあります。

ペン本体からペン芯を抜き出してコンバーターを外します


ニブの先端を親指と人差指でつまんで
引っ張りながら慎重に左右にスイングします


初めてのときはなかなか外れません
ニブを傷めないように焦らずゆっくり慎重に


外れました


洗面台へ持っていってニブを水洗い
落ちにくいインクカスは歯ブラシで


万年筆の洗浄で愛用しているブロワーです。プラチナの万年筆インククリーナーキットに付属しているスポイトでもいいですが、強くジェット噴射すると洗浄が短時間で終わるのでカメラ用のブロワーを使っています。アマゾンで「カメラ ブロワー」で検索するといろいろみつかるでしょう。これ(リンク)なんかが使いやすいかもしれません。

このブロワーを洗面台に張った水に沈め、中の空気を押し出して水で満たします。それから中軸のお尻からコンバーターの差込み口方向にブロワーの先端をあてがって、水中でブロワーを握りしめて中軸内のインクを力いっぱい吐出させます。一般的な万年筆はこれでよいのですがDialog3は中軸の側面にスリットが開いているので、上の写真のように親指と人差指でスリットを塞ぎながら吐出させなければなりません。ブロワーのジェットが強ければ中軸内のインクを勢いよく吐出させることができます。手が小さく力が弱い女性ではちょっと難しいかもしれません。予備のコンバーターがあればそのお尻をはずすか切るかして中軸に装填し、そこにブロワーの先を差し込んで噴射すればよいでしょう。何度もブロワーでジェット噴射してインクの残りを出し切ったらティッシュで拭って組み立てなおして終了です。Dialog3に限らずほかの万年筆も僕はだいたいこの方法で洗浄しており、顔料インクを使ったあとやドライアウトした場合はプラチナの万年筆インククリーナーキットを使います。

繰り返しますがこれはあくまで簡易的な洗浄法です。しっかり洗いたければ一晩以上水に浸けておくなどの方法をお勧めします。また今回Dialog3のニブを外して洗浄しましたが一般的な染料インクではニブを外す必要はないかもしれません。

あー、なんだか気を使うなぁ。そう。万年筆愛好家はみな一家言あるひとが多いので記載にはとても気を使うのです。ええかげんなことを書くな!というお叱りの声も聞こえてくるので今日はこのへんで。








3 件のコメント:

  1. 大胆不敵!これは完璧外科医の洗浄方法ですね。ペン先を引っこ抜くとは!まねをする勇気はありませんが他のたとえばモンブランでもこのようにペン先は差し込んである物ですか。

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    1. ありがとうございます。モンブランはさすがにやったことはありませんがペリカンのスーベレーンを洗うときはペン先ユニットを外します。Lamy Dialog3の2本とLamy 2000の2本は上のやり方でペン先を引っこ抜いて洗っています。外すときは今でもちょっとドキドキしますね(笑)。

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  2. ありがとうございます。最後の手段としてとっておきます。

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