2022/04/08

カタクリの魅力


#349
Fuji GFX50S GF250mm F4 MCEX-45G








晴れて暖かくなったのでカタクリも咲いているだろうと思って丹波清住のカタクリの里へ行ってきた。舞鶴若狭自動車道で1時間半ほど。着いたのが10時だったのでまだ花が閉じて眠たそうだったが11頃になったら花が綺麗に開いた。

D800Eにマクロプラナーを付けて撮ってみたがもう少し離れて撮るほうが被写体選択の自由があるのでGFXにカメラを変更。GF120mmでファインダーを覗いてみたがボケが硬いのでGF250mmに変更。
GF250mmは重くてデカくて取り回しに苦労するがやはりこういった被写体の場合望遠は絶対だなぁと実感しながらX1.4やエクステンションチューブを付けたり外したりしながら2時間ほど撮影。シャッター半押ししても実際にシャッターを切るのは400回のうち40枚ほど。納得できる写真はそのうちの4枚といったところ。

カタクリの面白いのは花自体は太陽を背にして咲くのに花弁の先が太陽の方にそっくり返っていること。
で、この花弁のUターンしている部分に後ろから太陽の光があたって透けた花弁がファンタジックに光る。このUターンの光ったところはシベの付け根の暗いところや花弁の先と豊かなグラデーションを生む。花がうつむき加減なのもまるで内省的な女性のシルエットを見るようだ。ただこういったことは撮っているときにはわからない。あぁいい写真が撮れたと思って、自分がその写真に魅力を感じた理由をあとでぼんやり考えていて気が付く。花にはいろんな花があって例えばひまわりやサクラのような平面的な花は立体感がつかみにくいが、バラやこういったユリ科の花のような3次元的な花は光の加減でとても表情豊かな写真を撮れる。そう考えてみると花は擬人的なポートレートか。

いやいや、カタクリの魅力をそんな風に限定するのはどうなんだ!テメーは偉そうに講釈しているがカタクリにはもっといろんな魅力があるしいろんな撮り方もあるぞ!というお叱りの声も聞こえてきそうなので今日はこの辺で。













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