産経新聞の張本氏の回顧録を読むと彼が人生で経験してきた主に仕事上の人間関係や様々な局面での出来事を眼の前でありありと再現しているかのように語っていることに驚く。
翻って自分の場合は嵐のように過ぎ去った仕事の各局面をほとんど記憶にとどめていない。それはなんだか自分が違う世界に迷い込み、本来自分の居るべきでない場所で、ただひたすらあたふたしていただけだったからではないか。だからこそ一瞬一瞬にリアルのくさびを打ち込むことなく過ごしてきたのではないか。
仕事を自己形成の中心のどっかり据えている人もいれば、僕のようにいつも仕事とは別の自分がぼんやり宙を彷徨っているようなひともいる。そういうひとは積極的に他者とかかわらず、ただひたすら自分の頭の中だけで畑仕事をしている。
0 件のコメント:
コメントを投稿