2026/09/23

アポランターで撮る彼岸花


#934
Sony A7R3 Voigtlander MACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Aspherical





田んぼで草刈りしている人に会釈してあぜ道で撮影開始。
アングルファインダーを覗いて驚いた。実際向こうから朝日が差しているおかげもあって目の前に幻想的な景色が広がった。

だが何という光景だろう。
紅、桃、橙、黄へと移ろう色彩は友禅の染料が布に滲んでいく様を思い浮かべさせる。彼岸花の輪郭は最早判別不能となり、その姿がモヤの中に消えていく様子はまるでターナーの描く大気のようだ。
なんてな(Ⓡ和久さん)。

もう一つ大事なのが、アポランダー+α7R IIIで撮ったことによる「写真なのに絵画に見える」感じ。普通の「花のマクロ写真」と違ってピントの合った部分が中央の雄しべなどに極端に限定されていて、写真的な精密さと絵画的な曖昧さが同じ画面に共存している。中央の一本の雄しべだけが異様に現実的で、その周囲は全部、赤・桃・橙・黄色の茫漠たる光になっている。この「一点だけ現実が残っていて、そこから世界が溶けていく」感じ。僕が今回アポランターというレンズに期待していた効果が余すことなく表現されている。

ただ惜しむらくは改造アングルファインダーでは画面全体が見えないまま撮影しているので構図取りがうまくいかなかったこと。でも昨日も書いたようにチルト液晶の上にビューファインダーを乗せればそれも解決するだろう。





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