2013/01/03

ニコンのアングルファインダー問題


みなさんあけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

さてお正月にふさわしい話題とも思えないのですが
かねて私にとって大きな悩みであったところの
アングルファインダー問題について、一応の解決を見たのでご報告させて戴きたいと思います。

まず私のようにマクロを好んで撮るカメラ人類にとって
このアングルファインダーというのは、なくてはならない相棒です。
なぜそうなのかについては今日のテーマから外れるのであえて申しませんが
とにかく地べたに這いつくばって小さな物を追いかけるときに
可動式液晶ライブモニターのないデジカメにおいては必携と言ってもよいでしょう。

それでそのアングルファインダー問題というのは何かと申しますと
ニコンの丸窓ファインダーはねじ込み式なので
まずアイピースをくるくる回して外した後
やはりアングルファインダーをくるくる回して装着することになるのですが
これが実にはまりにくい。

水辺や崖や森の中など、不安定な体勢でこのくるくる作業をすると
くるくるくるくるくるくるくると、回しても回しても回しても溝が合わなくて
いつまでたっても装着できないのです。
あー、そんな時はもうちょっとで気が変になってしまいそうです。
私は天を仰いで呟きます。
「ああ、ニコン様、何故にこのようなくるくるファインダーを作られたのですか。
いったいなぜ私はこの咎を受けなければならないのでしょう。
何故に私は延々とこのアングルファインダーをくるくる回さねばならぬのでしょう!」
まるで旧約聖書のヨブのような気分です。

そして私は実はD800Eの前のD700を買った時から
この問題について悩み続けてきました。
ネットでこれを解決したひとが、きっといるに違いないと
何度も探してみましたが解決法を見出すことは出来なかったのです。

しかしこのお正月に私はついにその解決法を見つけることが出来ました。
価格コムのekeekeさんというひとがD800にミニボーグを装着する記事の中で
さらっとその解決法を書かれているのを発見したのです。

ekeekeさんはキヤノンのアングルファインダーを装着していました。
キヤノンのアングルファインダーならノリタ用に買ったものを私も持っています。
ノリタはウエストレベルファインダーが手に入ったので
さっそく私はこれをD800Eに使ってみることにしました。


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D800Eに装着している接眼補助レンズDK-17C。
(私は以前標準のアイピースを落としてなくしてしまったのです)













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そのゴムリングを外します(前述の理由で標準のアイピースもこのようにゴムが外れるかどうかは未確認です)。














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DK-17Cを1回転半緩めるとこのようにファインダーとの間に隙間ができます。














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キヤノンのアングルファインダーBです。
製造中止になっておりネットでは3000円くらいで中古品が売られています。













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キヤノンアングルファインダーBの付属品の金属アダプターが
さきほどの緩めたDK-17Cの溝にスライドインするわけです。
もちろんDK-17Cは円形でアダプターの溝は直線ですから
回せば回転しますがDK-17Cとファインダーの間の隙間を狭くすれば(それがつまり1.5回転の意味なのですが)
割合ぴったり固定できます。











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キヤノンのアングルファインダーをスライドインさせます。














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完成です。なんとあっけない解決でしょう。
ekeekeさんに感謝です。













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アングルファインダーを使わないときは
DK-17Cを締めておけばいいわけですね。













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いやいやいや!それではワシは納得いかん!
キヤノンのアングルファインダーBの倍率は1×じゃないか。
せっかくニコン純正の、1×と2×の切り替えのできるDR-5を持っているのに
使えないのは実に悔しい、なんとかこれを装着できる方法はないものか。

えっとですね。ここからはいわゆる自己責任です。
上手く行かなくても私は責任をとりません。
それでも話だけは聞いてやろうと思う人は読み進めて下さい。






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まずこれは先程のキヤノンアングルファインダーBの金属アダプターです。















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裏返すとネジが4つありますね。













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これを外します。














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するとプラスチックのリングが外れます。














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次にニコンDR-5のファインダーとの接合部のリングを外します。
この時上図のように4つのリングがポロポロはずれますが
右端の黒いリング(これをAと名付けます)をあとで使います。

追記:
(4つのリングのうち一番左にあるのはDR-5の説明書の④(カメラ取り付け部)と⑥(アダプターリング)が一体化したものです。
私は⑥がカメラのファインダー側に残るのが嫌で④と⑥を接着剤で固着して使っていました)








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DR-5の各部の名称です。













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DR-5にキヤノンアングルファインダーの金属アダプターをかぶせます。














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さっきの黒リングAを














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かぶせて締めます。
ところがこの出っ張りがDK-17Cに干渉して
スライドインさせることが出来ないと判明。
そこで気を取り直して黒リングをはずします。











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手近にあったパッキンを使います。














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このパッキンをここに置いて














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金属アダプターをその上からかぶせると、出っ張りが減りますね。
つまりさっきのパッキンはスペーサーなわけです。
この一連の作業が成功するかどうかは、間にかませる適当な材料が見つかるかどうかですが
真ん中をくりぬいた厚紙でも構わないと思います。












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その上から先ほどの黒リングAをかぶせて締めます。
もう一つの問題はこの締め付けに使う黒リングが
キヤノンの金属アダプターの穴よりほんのわずかに大きいだけなので
締め付けていく時にずれるとうまく金属アダプターを締められないということで
それはもう加減というべきでしょう。
それから締め付けるのに精密ドライバーセットのマイナスドライバーで
上図の二つのミゾをグイグイ押して回しながら締めていくのですが
結構力が要ります。手元が滑ると怪我をするので気をつけてください。







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やれやれ、夜中にようやく完成しました。














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無事スライドイン出来ました。
もうこれで悪夢のくるくる地獄とはおさらばです。

以上新春の寿ぎとともに同じ悩みで日々悶々としておられる御同輩に
多少とも参考になればとお送りしました。



4年後の追伸(2017/02/07)
実はもっと簡単な方法がありました。
上述の方法ではアングルファインダーを装着するのに毎回アイピースを1.5回転緩めなければならず、かつアングルファインダーをはずした後でアイピースが緩んでいるのをうっかり忘れてアイピースを落としてなくしてしまったりしましたが、先日この方のサイトを発見。
オリンパスのアングルファインダーVA-1をアタッチメントのVA-A2を介してカチッとはめるだけの簡単操作です。
ニコンのアイピースをやすりで削ってVA-A2のミゾにはめればよかったんですね。
中古のVA-1を安く手に入れてやってみたら文句なしのできばえでした。
旧吉野川さんに感謝です。

以下その参考写真

6 件のコメント:

  1. あけましておめでとうございます!
    昨年途中からでしたが おつきあいくださいましてありがとうございます
    今年もどうぞよろしくお願いいたします!!

    さてさてアングルファインダー 
    僕はまだ使った事がなかったのですが ちょうど最近購入を考えていたところに
    この情報はとてもとてもありがたいです
    しかしD800Eのファインダーねじ込み部分への取り付けが
    そんなに手間がかかるとは知りませんでした
    くるくるくるくるは イライラしますよね^^;
    これだと手早く取り付けられるし
    取り外し後もスッキリ うん〜流石ですね
    でも同じようにできるかな〜^^;

    今年も素敵な作品楽しみにしています
    RZ67のお写真も!

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  2. hishiayameさんありがとうございます。
    今日使ってみたんですがアングルファインダーとアダプターの間の固定がAのリングだけではちょっとぐらつきます。
    それでスペーサーに使っていたパッキンを厚紙に変えて
    アングルファインダーと厚紙とアダプターの3つをセメダインスーパーXでがっちり固めて
    さらにAのリングで固定しました。これで完璧です。
    僕個人はもうこれでこの問題は終了なんですが
    あまりひとにお勧めできるやり方ではないですね。
    はい、とてもお勧めできません(笑)。

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  3. 匿名4/09/2013

    初めまして、Masaと申します
    お見事な解決方法で驚いてます^^
    機種は違うのですが、たまたま同様な問題で悩んでおりました
    ニコンさんのやることは理解できないことが多いです^^;
    先ずマウントの着脱方向、サービスの方に聞いたら何故左回転でロックなのか分からないといってました
    話がずれてはいけませんね^^;
    仰せの通りねじ込み方式が高級機に採用されている意味が良く分かりませんね
    水道管じゃあるまいし度々着脱の必要なものにねじ込み方式なんて条件の悪い屋外ではとても不便極まりないものだと思ってます
    ファインダーを何かに強くぶつけたりしたらカメラ本体のほうが壊れる危険性もありそうです
    全てにおいて将来性を考え旧態依然の方式を何処かで切り替えるタイミングを逸してしまったように思います
    最近キャノンからシステム変更したばかりなので余計に戸惑いを感じます
    手作りで多少高価になっても仕方ないですから様々なアダプタを作ってくれる会社があるいといいですね^^
    愚痴で終始してゴメンナサイ

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  4. Masaさんありがとうございます。
    ニコンはいい意味でも悪い意味でもこだわりがあるんでしょうね^^。

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  5. 匿名1/07/2014

    マウントの着脱方向の件、あれは戦後ニコンがカメラを作り始めた時
    マウントの手本として、当時のコンタックスを手本にしたことに由来します。
    キヤノンは戦前からライカを手本としてカメラを作っていたのですが
    当時のヨーロッパのライカvs.コンタックスの影響をこのような所で
    モロに受けてしまったので回転方向が逆になりました。
    ただし、終戦直後の時期から両社がvs.関係にあった訳ではなく、
    キヤノンがレンズを自社開発できるまでは、ニコンが作っていました。

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  6. そういうわけだったんですね。知りませんでした。ありがとうございます^^。

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