だが実際に写らなくてもカメラを持ってファインダーを覗くという行為には象徴的な意味がある。
ファインダーには僕達が普段見ている世界を変容させる力がある。
僕らはファインダーの中に何を見ているのだろう。
景色の中の一部を切り取る。
時間の中の一部を切り取る。
カメラは空間や時間を切り取る装置だ。
逆説的に、僕達は切り取ることによって、そのシーンの空間的な繋がりや時間的背景を意識する。
僕らはファインダーのまわりに広がる空間や、切り取られた一瞬に繋がる来し方行く末に思いをはせる。
僕達は切り「取られた」一瞬によって、逆に切り「残された」空間や時間に思いを馳せる。
僕らはそこにあるものによって、そこにないものを想像するのだ。
今ここにある空間。
今ここにある時間。
今目の前にいるあなた。
去ってしまった空間。
去ってしまった時間。
去ってしまったあなた。
今ここにある機器。
返信削除今ここにある嬉々。
映画『真珠の耳飾りの少女』では、画家フェルメールがカメラの前身
と思しき“カメラオブスキュラ”ってのを使うシーンがありました(・ω・)
TiM3
>TiM3さん。
返信削除ありがとうございます。カメラオブスキュラ。初めて知りました。
そうか。フェルメールの時代には既にこんな物があったんですね。
フェルメールって個人的にはあんまり関心がないんですが、以前赤瀬川原平さんの「フェルメールの眼」という本を買って読んだときに、彼の絵はスナップショットだということ、自分がその場に居合わせている臨場感が彼の絵の魅力だと書かれていたような気がします。
確かにそういわれて彼の絵をみるとスナップショットですね。
うん。スナップショットというのは「人」の「活け作り」なんだな。
ピチピチしたまま画布に貼り付ける。
その場の空気そのままに。
正にカメラ的です。
TiM3さんのおかげでスナップショットの意味がわかった気がします。
でも僕自身は人をほとんど撮らないからなぁ。
スナップショットの鍵は何か。
返信削除ピチピチ感を演出するために活け作りでは素材の盛りつけ方や光の当て方や、場合によっては霧吹きで潤いを演出したりするけれども、スナップショットでは一瞬の表情、仕草、動きによって人のピチピチ感が表現されている気がする。
私達はプロではないから、わざわざシズル感を出すための手法を使う事はないと思うし
返信削除「好き」で日常スナップを撮っているからこそ出る魅力があると思う。
shinさんの写真は、いつもゾクゾクする。shinさんの「その時」感じたままが伝わってくる。
早く次の見たいなー ←催促
>とかげさんサンキュです。
返信削除今週も当直があるので週日は無理ですが週末にはまた写真をアップできるかも。
褒めていただけるとすごくうれしいし励みになりますね!
でも写真もブログもちょっと倦怠期が入ってきたかな(飽きるのが早い(笑))。
まあのんびりと更新します。リキが入りすぎてると見る方も疲れるでしょう(笑)。