2010/10/03
落馬記
今日は何日?えっ10月3日?
えーと、落馬しました。
落馬したのがおととい。10月1日のお昼前ごろ。
馬が後ろ足を蹴り上げて馬の首がぐっと前にかしげて
僕は前のめりに一回転して背中から地面にドスンと落ちた。
柔道の背負い投げを食らったような感じ。
落下の高さはさほどでもなかったけど
身体がくるっと回ったので
その回転の速度と落下の速度が加わって
かなりな勢いで背中が水平に地面にどーんと激突した。
しばらく息が出来ず、その瞬間に思ったのは仕事のこと。
固く眼をつむったまま息が出来るようになるのを待った。
全身が、無感覚になって動かない。
でも起きなきゃ。
ゆっくりと上体を起こし、這うように馬場の中央まで移動して正座した。
首を回してみる。
肩を回してみる。
どこも折れていない。
下肢の感覚もある。
でも自分の身体でない感じ。
胸もあいかわらず苦しい。
全身からじわじわ汗が吹き出す。
先生に頼んで今日は早くあがらせてもらう。
ゆっくり歩いて2階のロッカールームへ行き、
ゆっくりウェアを脱いでシャワーを浴びて車で家に帰る。
車を降りて家に入る。
次第に痛みの局在がはっきりしてくる。
首はむち打ちのような感じ。実際むち打ちになったのだろう。
腰背部から臀部にかけての強い痛み。これは打撲そのものの痛みだろう。
右股関節は靱帯が無理に伸びたような痛み。たぶん落ちた時に捻ったのだろう。
妻に湿布を貼ってもらいアイスノンで後頚部を冷やしながら
とりあえずベッドに横になる。
携帯で職場に電話し同僚に土曜日の仕事を依頼する。
痛みのせいで寝返りが打てない。首が回らない。トイレに行こうと思っても起き上がれない。
やっとの思いで起き上がっても、右股関節の痛みが強くて歩けない。
寝るしかない。
寝る。
・・・・
10月2日(土)。
起きる。
右股関節の痛みが強い。いつもの十分の一の速度でしか歩けない。
右足が前に出ない。
階段を降りる時は右足が先。登る時は左足が先。半歩ずつ。
ベッドに座るのも寝転ぶのも、起き上がるのも、苦痛に顔をゆがめ、うめきながら。
寝る。
とにかく寝る。
時々目覚めると寝たまま内田百閒先生の阿呆列車を読む。
わけのわからない妙な夢を沢山見る。
10月3日(日)。
起きる。
痛みは総じて半分くらいに減少。
身体のあちこちは建て付けの悪い家具のようにギシギシ音がする。
小学校の時にプールのスライダーで尾てい骨をしたたかに打って以来、
僕の尾てい骨は飛び出ていて、その飛び出し方が半端ではない。
手提げ鞄こそ掛けられないが、ブレイクダンスみたいにそこを軸にしてくるくる回れる。
いつかはカンナで削ってやろうと思っている。今はそこが痛い。
やはり一番出っ張っているところが一番酷く打ったのだ。
驚いたことに足を交互に使って歩行が可能になる。
さらに足を交互に使って階段の昇降が可能になる。
妻にせかされてどうぶつ霊園へチャーリーの初七日に行く。
帰ってからまたベッドに横になり夏目漱石の草枕を読む。
夕方になったので起きてきて庭を見るとハナカタバミの葉が綺麗だ。
明日はなんとか仕事に行けそうだ。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
大丈夫ですか?
返信削除明日はお仕事に行かれるとのこと。
かなりの衝撃があったようですが
その後の体調の変化をしっかりと記録されていらっしゃるのはさすがお医者様ですね。
その瞬間のことは記憶に刻み込まれていますね。
お大事になさってください。
DIONさんありがとうございます。
返信削除無事出勤できました。ぼちぼち活動を開始します。
大変でしたね!
返信削除でも流石にお医者様の冷静な客観診察。
・・・素晴らしいです。
どうぞお大事に
記事読む前に見たお写真。
とても明るく元気に見えましたが、
読んだ後見ると、少し汗ばんだ感が。。。
came_lifeさんありがとうございます。
返信削除いやいや、冷静なんてとんでもないです。
僕は熱にも弱いけど外傷にもとても弱くて
すぐに弱音を吐いてしまいます。
このまま寝たきりになっちゃったらどうしようと心配していましたが
おかげさまで比較的短期間で回復することが出来ました。
みなさんのお気遣いに感謝です。
一歩間違ったら、大変なことになっていたかも?
返信削除大事には至らなかったようで、何よりでしたね。
鮮やかな葉の緑に、shinさんの心境が表れているような気がします。
soltylifeさんありがとうございます。
返信削除ほんとにそうですよね。ラッキーでした。
これからはもっと気を付けます。(^_^)。